FXで最初に決めるべきなのは「エントリー条件」ではない
FXを始めると、多くの人はまず「どこで入るか」を勉強します。
移動平均線。
水平線。
チャートパターン。
インジケーター。
経済指標。
そして、
「この形になったら買う」
「ここを抜けたら売る」
というエントリー条件を探し始めます。
僕も長い間、そうやって「入る理由」を探していました。
でも、FXを続けてきて思うのは、最初に決めるべきなのは逆だったのではないか、ということです。
「どこで入るか」より先に、「どんな時は取引しないか」を決める。
これだけでも、余計な取引はかなり減らせます。
市場が動いているからといって、取引する必要はない
FXは平日ならほぼ毎日動いています。
チャートを開けば、必ずどこかが上がったり下がったりしています。
すると、
「今日は何を買おう」
「どこかチャンスはないかな」
と探したくなります。
でも、
取引できることと、取引すべきことは別です。
コンビニが24時間開いているからといって、24時間買い物をする必要はありません。
FXも同じです。
市場が開いているからといって、毎日参加する必要はありません。
先に「やらない条件」を作っておく
たとえば僕なら、こんな条件を考えます。
重要な経済指標がある。
相場が普段より大きく荒れている。
週末をまたいでポジションを持ちたくない。
睡眠不足で判断力が落ちている。
昨日の負けを取り返したいと思っている。
焦っている。
暇だからチャートを開いている。
こういう時は、相場が上がるか下がるかを考える前に、
「今日はやらない」
と決めてしまう。
重要なのは、利益を取れそうな日を探すことではなく、自分が参加してもいい条件が揃っているかを見ることです。
荒れている海に、わざわざ入る必要はない
これはサーフィンに少し似ています。
海に来たからといって、必ず海に入る必要はありません。
波が大きすぎる。
風が強い。
潮の流れが悪い。
今の自分の技量では危ない。
そう思えば、その日は入らなくてもいい。
ところがFXでは、
「チャートを開いたから取引する」
「今日は時間があるから取引する」
「昨日負けたから今日取り返す」
ということが起こりやすい。
本来は逆なのかもしれません。
相場に自分を合わせるのではなく、自分が参加できる相場だけを選ぶ。
ニュースも「当てるため」だけに見る必要はない
経済ニュースを見ると、
「この数字ならドルは上がるかな」
「金利がこうなったら円は下がるかな」
と予想したくなります。
でも、ニュースには別の使い方もあります。
「今日は普段より不確実性が高そうだから、やめておこう」
と判断する材料にすることです。
方向を当てなくてもいい。
危ない可能性が高いと分かったなら、その日を丸ごと捨てるという選択肢もあります。
「何もしない」も立派な判断
FXでは、
買う。
売る。
この2つばかり考えがちです。
でも、本当はもう一つあります。
何もしない。
チャートを開いたからといって、答えを出す必要はありません。
分からなければ、分からないままでいい。
条件が悪ければ、その日は取引しなくていい。
取引しなかった日に相場が大きく動いても、それは損失ではありません。
自分のお金が減っていないなら、少なくともその日は相場では負けていません。
勝つ条件より、負けにくくする条件
FXを勉強すると、どうしても「どうすれば勝てるか」に意識が向きます。
でも、
「どこで入るか」
「何を買うか」
「次は上か下か」
ばかり考える前に、
「今日は本当に取引する必要があるのか?」
と一度考えてみてもいいと思います。
危ない日はやらない。
分からない日はやらない。
焦っている日はやらない。
取り返そうとしている時はやらない。
エントリー条件を増やすより、
“やらない条件”を増やす。
僕はその方が、「FXで負けない」という目的には近いのではないかと思っています。