第5回 裁量トレードと何が違うのか——USDJPY Ultimateから見たEAという選択肢(全6回)
ここまでの4回は、USDJPY UltimateというEAの中身の話でした。今回は少し立ち位置を変えて、「そもそも自動売買(EA)と、自分でチャートを見て判断する裁量トレードは、何が違うのか」という話をします。
EAに興味はあるものの、裁量トレードとの違いがよく分からず踏み出せていない方に向けて書いています。
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裁量トレードの難しさは、知識より「実行」にある
裁量トレードがうまくいかない理由として、知識不足が挙げられることがよくあります。しかし、実際に難しいのは、知識そのものよりも「決めたルール通りに実行し続けること」だと考えています。
含み損を抱えたとき、「もう少し待てば戻るかもしれない」と損切りを先延ばしにする。逆に、利益が乗ったとき、「まだ伸びるかもしれない」という期待と「今すぐ確定したい」という不安の間で迷う。頭では分かっていても、実際にポジションを持った瞬間、判断は簡単にぶれます。これは経験や知識の量とはあまり関係のない、人間の性質に近い部分です。
EAの一番の役割は、この「実行のブレ」を無くすことだと考えています。第1回でお話しした通り、USDJPY Ultimateは「一定の考え方に基づいて、感情に左右されず売買を実行するための仕組み」として設計しています。ロジックそのものの優劣以前に、決めたルールを機械的に実行し続けられること自体に価値があります。
EAが代わってくれること、代わってくれないこと
これは、第3回でお話しした「パラメータを公開する理由」や、第4回の「成績が落ちたときの判断材料」とも重なります。EAは実行の手間を代わってくれますが、理解する手間まで代わってくれるわけではありません。むしろ、理解しようとするかどうかで、EAとの付き合い方は大きく変わります。
「完全放置」を想定した設計ではありません
実行の手間は減らせても、
向き合う手間はゼロにならない
「EAを設置すれば、あとは完全に放置して良い」というイメージを持たれることがありますが、正直に言うと、そこまでは想定していません。第4回でお話しした通り、口座単位の安全装置が作動したときは、続けるか一度立ち止まるかを検討する区切りになりますし、相場環境が大きく変わったときに、それを把握しておくことにも意味があります。完全に手を離すというより、実行はEAに任せつつ、状況の把握は自分で続ける、というイメージが近いです。
どんな人に向いているか
ここまでの内容を踏まえると、EAが向いているのは、チャート分析の技術を極めたい人よりも、「決めたルールを、感情抜きで淡々と実行し続けたい」人だと考えています。逆に、裁量判断そのものを磨いていきたい方にとっては、EAに任せることが必ずしも近道にはならないかもしれません。この連載でお話ししてきた「王道」「入らない設計」「資金管理」「パラメータ公開」という考え方に納得できるかどうかも、一つの目安になると思います。
EAという選択肢について
EAは、裁量トレードの「実行のブレ」を無くす仕組みであって、理解や判断の手間まで無くすものではありません。ルールを機械的に実行させつつ、状況の把握は自分で続ける。この付き合い方に納得できるなら、EAは有力な選択肢になると考えています。言葉で読むよりも、実際に14日間の無料お試し版で、その感覚を確かめていただくのが一番早いかもしれません。
次回は連載の最終回として、これまでの5回を振り返ります。
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【ドル円専用】王道のトレンドフォロー型EA「USDJPY Ultimate」※本記事は特定の金融商品への投資や売買を推奨するものではなく、EAの設計思想を紹介することを目的としています。EAの運用には損失が発生する可能性があります。過去のバックテスト・フォワードテスト等の検証結果は、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の運用にあたっては、リスクを十分に理解したうえで、ご自身の判断と責任においてご利用ください。