第18話:完成品の、どこを疑う?
ACE Gold EA Ver.1 -GENESIS-
完成したACEに、
もう一度メスを入れる。
ただし、
何でも変えていいわけではありません。
Ver.2開発で最初に決めたのは、
GENESISを基準にすること。
そして、
勝っている部分には触らないこと。
では、
どこを調べればいいのか。
EAは、いくつもの判断の積み重ねで動いている
ACEが1回のトレードをするまでには、
いくつもの判断があります。
相場を見る。
チャネルを作る。
価格が触れる。
反発なのか。
ブレイクなのか。
BUYなのか。
SELLなのか。
エントリーするのか。
見送るのか。
そして入ったあとも、
どこまで持つのか。
いつ逃げるのか。
利益をどう伸ばすのか。
つまり、
負けたからといって
「エントリーが悪かった」
とは限りません。
間違っているのは、入口かもしれない
そもそも、
入るべきではなかった場所に
ACEが入っているのかもしれない。
相場の状態を読み違えた。
反発とブレイクを間違えた。
方向を間違えた。
まだ入るタイミングではなかった。
もしそうなら、
直すべきなのは入口です。
でも、出口かもしれない
エントリー自体は正しかった。
一度は利益になった。
それなのに、
持ち続けた結果、
損失になってしまった。
そんなトレードもあります。
それなら問題は、
入口ではなく出口かもしれない。
守りすぎている可能性もある
さらに難しいのが、
防御です。
ACEには、
無駄なエントリーを減らすための
いくつもの防御があります。
でも、防御は強ければ強いほど
良いわけではありません。
悪いトレードを止める防御が、
同時に
大きく育つはずだった勝ちトレードまで止めている
可能性があります。
これはVer.1を作っている時にも、
何度も経験しました。
だから、一つずつ疑う
入口が悪いと決めつけない。
出口が悪いとも決めつけない。
守備が足りないとも決めつけない。
最初から答えを作らない。
GENESISを基準にして、
一つ変える。
バックテストする。
元と比べる。
良くなった部分を見る。
そして、
失った勝ちも見る。
この繰り返しです。
利益が増えただけでは採用しない
バックテストでは、
条件を追加しただけで
利益が増えることがあります。
でも、
それだけでは採用しません。
たまたま数回の大きな損失を
消しただけかもしれない。
取引数を減らしすぎているかもしれない。
ACEの得意な場面まで
消しているかもしれない。
だから見るのは、
最終利益だけではありません。
何が消えたのか。
何が残ったのか。
どんな負けが減ったのか。
どんな勝ちまで失ったのか。
そこまで見ます。
GENESISは実験台ではない
Ver.2のために
Ver.1を作り直すわけではありません。
GENESISは完成品として残す。
そして、
そのコピーを使って研究する。
何かを追加して失敗しても、
GENESISに戻ればいい。
つまり、
Ver.2開発は
完成品を壊しながら進む開発ではなく、
完成品と比較しながら進む研究
になりました。
そしてここから、
ACEの中身を
一つずつ分解していきます。
入口。
守備。
出口。
ポジション。
そして、
ACE自身が下した判断。
本当に間違っているのは、
どこなのか。
その答えを探すために、
Ver.2最初の実験が始まります。
次回
「最初に疑ったもの」
GENESISを基準にして、
一つずつ条件を外し、
一つずつ動きを変え、
ACEの中にある
本当に必要なものと、必要ではないもの
を探していきます。
Ver.2最初の検証が始まります。