2026.9.11「日経平均 今日の振り返りと来週の予想」
【9月11日】日経平均は急落、6万3,000円台へ。来週は反発か、もう一段安か
9月11日の日経平均株価は大幅に反落し、6万3,000円台前半まで下落しました。
速報ベースでは終値は6万3,358円前後。
前日9月10日の終値65,270円95銭から、約1,900円の下落です。
朝方から売りが強く、一時は6万3,000円を割り込む場面もありました。
昨日は64,186円まで急落したあと、65,270円まで1,000円以上切り返して高値引け。
私は昨日の記事で、
「64,200円を割れば再び弱気」
と書きました。
今日、その64,200円を明確に下抜けました。
したがって短期的な見方は、
中立から再び弱気寄りへ修正
する必要があります。
ただし、今日の下落には通常の売りだけではなく、メジャーSQという特殊要因も含まれています。
そこを分けて考える必要があります。
今日の急落をどう見るか
今日の日経平均で最も重要なのは、
昨日のV字回復を完全に打ち消したこと
です。
9月10日は、
64,186円
↓
65,270円
と1,000円以上切り返しました。
これは一見すると非常に強い値動きでした。
しかし今日、その反発分を一気に吐き出しました。
つまり昨日の買いは、
本格的な底打ちを示す買いではなく、短期的な買い戻しだった可能性が高まった
ということです。
私はこの点をかなり重く見ています。
今日の下落要因① 米国のインフレ懸念と金利上昇
最大の外部要因は米国です。
前日に発表された米8月生産者物価指数(PPI)は前年比5.4%上昇。
インフレが依然として強いことが確認されました。
その結果、
FRBが来週利上げする可能性が70%超
まで上昇しています。
さらに米10年債利回りは5%目前まで上昇。
金利が上がれば、将来利益の現在価値が低下します。
特に影響を受けやすいのが、
AI・半導体・ハイテク株
です。
前日の米国市場でもNASDAQや半導体株が売られ、その流れが今日の東京市場にも波及しました。
現在の日経平均は、
アドバンテスト
東京エレクトロン
ソフトバンクグループ
など指数寄与度の高い成長株の影響が非常に大きい。
そのため、
「米金利上昇=日経平均への直撃」
という構図になっています。
今日の下落要因② 原油100ドル超
もう一つ非常に大きいのが原油です。
ブレント原油は一時1バレル=110ドル近くまで上昇。
WTIも100ドル台です。
中東情勢が悪化し、紅海やホルムズ海峡を巡るエネルギー供給への不安が強まっています。
原油高は日本株にとって特に厄介です。
日本は原油輸入国です。
そのため、
原油高
↓
企業コスト上昇
↓
国内物価上昇
↓
金利上昇圧力
↓
企業利益圧迫
という流れになります。
さらに現在は、
米国も日本も利上げが意識されています。
つまり株式市場にとって最も嫌な、
「景気への不安があるのに金利は上がる」
という状況です。
これが今日のリスク回避を強めました。
今日の下落要因③ メジャーSQ
今日は9月限のメジャーSQ算出日でした。
先物とオプションの決済が重なるため、通常の金曜日以上に売買が膨らみやすい日です。
今日の日経225のSQ値は概算で、
63,039円49銭
となりました。
朝方はSQ絡みの売りも重なり、日経平均先物は一時62,880円まで下落しました。
ただし、その後はSQ値を上回って推移。
この点については完全な悲観材料ではありません。
重要なのは、
6万3,000円近辺でいったん買いが入った
ことです。
したがって今日の1,900円近い下落すべてを、
「通常の売り圧力」
と見るのも適切ではありません。
SQ通過後の来週、6万3,000円を維持できるか。
ここで本当の地合いが分かります。
昨日の予想を検証する
昨日の記事では、
65,000円維持 → 強気寄り
64,200円を守る → 中立
64,200円割れ → 再び弱気
という見方を示しました。
今日の結果は明確です。
64,200円を割りました。
したがって、
短期的には弱気シナリオ入り
です。
ここは曖昧にしません。
ただし、6万3,000円近辺では買いも入っています。
したがって、
「ここから一直線に下」
ともまだ決めつけません。
次に見るべき価格帯が変わりました。