2026.9.10「日経平均 今日の振り返りと明日の予想」
【9月10日】日経平均はV字回復。明日は65,000円を守れるか
9月10日の日経平均株価は、65,270円95銭で取引を終えました。
前日終値65,142円78銭から128円17銭高、0.20%上昇です。
数字だけを見ると小幅高ですが、今日の相場を「128円高」で片付けるべきではありません。
今日一番重要なのは、
午前中に64,186円68銭まで下落しながら、そこから約1,084円切り返してプラス圏で終えたことです。
朝は売り。
午後は買い戻し。
かなりはっきりしたV字型の値動きになりました。
私は今日の相場を、
「売り圧力はまだ強いが、64,000円台前半では買いたい投資家もいることが確認された一日」
と見ています。
今日の日経平均をどう見るか
朝方の地合いは決して良くありませんでした。
前日の米国株が下落。
さらに中東情勢の緊張を背景に原油価格が上昇し、ブレント原油は再び1バレル=100ドルを超えました。
原油高はインフレを押し上げます。
インフレが再び強まれば、米国をはじめ各国中央銀行が簡単には利下げできなくなる。
むしろ追加利上げへの警戒が強まります。
その結果、
原油高
↓
インフレ懸念
↓
金利上昇
↓
株式市場の重し
という流れが意識されました。
日経平均も朝方から売られ、一時64,186円まで下落しました。
しかし、ここから相場の雰囲気が変わります。
午後になると押し目買いが入り、ハイテク株の下げ幅も縮小。
日経平均は急速に切り返し、最終的には前日比プラスで終了しました。
64,000円台前半で買いが入った意味
今日、私が最も評価したいのはここです。
9月8日は65,269円まで下落して安値引け。
9月9日も65,142円と戻りきれませんでした。
つまり短期的には明らかに弱い流れでした。
そして今日、ついに65,000円を割り込みました。
普通なら、
「65,000円割れを確認したことで売りが加速する」
という展開も十分考えられました。
実際、一時64,186円まで下げています。
ところが、そこから約1,084円戻しました。
これは、
65,000円を割れたからといって、売り一辺倒ではなかった
ということです。
64,000円台前半では値ごろ感からの買い、短期筋の買い戻しなどが入ったと考えられます。
したがって、昨日までよりも下値に対する安心感は少し出ました。
ただし、
「底を打った」と判断するにはまだ早い
と見ています。
なぜまだ強気転換とは言えないのか
理由は簡単です。
日経平均は今日反発したとはいえ、まだ65,000円台です。
9月7日の終値は66,399円。
9月8日の高値は66,791円でした。
そこから見ると、まだかなり低い水準にあります。
つまり、
下値では買われたが、上昇トレンドに戻ったわけではない。
ここを混同してはいけません。
現在の日経平均は、
「64,000円台では買われる。一方、66,000円台では売りが出る」
というレンジ的な状態に近づいていると見ています。
為替も引き続き重要
ドル円は153円台を中心に推移しています。
9月に入って円は大きく上昇しており、市場では来週の日銀金融政策決定会合での利上げ観測が強まっています。
ロイターのエコノミスト調査では、日銀が9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げるとの見方が強まっています。
この状況では、以前のような「円安=日本株高」という追い風を期待しにくくなります。
特にドル円が152円、151円方向へ進めば、自動車など輸出関連株には逆風です。
一方で154円台へ戻れば、日本株には安心材料になります。
今の日経平均を見るうえで、
ドル円153円前後を維持できるか
は引き続き重要です。
明日9月11日はかなり重要
明日は通常の金曜日ではありません。
まず、9月限の日経225先物・オプションのSQ算出日にあたります。
SQ前後は先物と現物の売買が大きくなりやすく、特に寄り付きでは普段以上に値が振れる可能性があります。
したがって明日は、
寄り付き直後の値動きだけを見て、その日の方向を決めつけない
ことが重要です。
さらに海外では米国のインフレ指標が焦点です。
今夜は米PPI。
そして明日は米CPIが控えています。
原油が100ドルを超えているだけに、市場は以前以上にインフレ指標へ敏感になっています。