2026.9.8「日経平均 今日の振り返りと明日の予想」
【9月8日】日経平均は1,130円安の安値引け。明日は反発か、もう一段安か
9月8日の日経平均株価は、前日比1,130円51銭安の65,269円33銭で終了しました。
下落率は1.70%。
始値は65,843円69銭、高値は66,791円84銭、そして安値は終値と同じ65,269円33銭でした。
数字だけを見れば「大幅安の一日」ですが、今日の相場で私が最も重視しているのは下落幅ではありません。
一時66,791円まで上昇しながら、そこから1,500円以上押し戻され、結局その日の安値で取引を終えたことです。
この値動きは、明日の相場を考えるうえで非常に重要です。
今日の日経平均をどう見るか
前日の9月7日、日経平均は66,399円84銭まで上昇していました。
そして今日も朝方には66,791円84銭まで上昇。
一時は前日の終値を約392円上回り、「昨日までの上昇が継続するのではないか」という場面もありました。
しかし、その後は失速。
高値から終値まで約1,522円下落しています。
つまり今日は、
「朝から弱かった」のではなく、「買われた後に売られた」
相場です。
ここは非常に大きな違いです。
上昇を期待した買いが入ったにもかかわらず、その買いを吸収して売りが優勢になった。
短期的には、上値で利益を確定したい投資家がかなり多かったことがうかがえます。
日経平均採用225銘柄でも、値上がり59銘柄に対して値下がり165銘柄。
指数だけではなく、かなり広い範囲に売りが波及しました。
今日の下落を作った3つの要因
① 急速な円高
今日の最大の材料の一つが為替です。
ドル円は一時1ドル=152円台後半まで円高が進みました。
ここ数日で見ると、160円近辺から急速に円高方向へ動いています。
背景にあるのは、日銀の追加利上げ観測です。
市場では9月17~18日の日銀金融政策決定会合を前に、追加利上げへの警戒が強まっています。
さらに、日本の7月実質賃金が前年比2.4%増となったことも、金融正常化観測を後押ししました。
日本株にとって、この円高は無視できません。
特に自動車、電機など海外売上比率の高い企業にとっては、円高が利益の押し下げ要因になります。
したがって今後の日経平均を見るうえでは、
日経平均だけを見ても足りません。
ドル円が153円台で止まるのか。
あるいは152円、151円と円高がさらに進むのか。
ここが株価の方向を大きく左右します。
② 半導体株の下落が指数を強く押し下げた
今日の日経平均下落では、指数寄与度の高い半導体関連株の影響も大きくなりました。
東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄だけで、日経平均を約349円押し下げています。
これは非常に重要です。
日経平均は「225銘柄が均等に動いている指数」ではありません。
値がさ株の影響を強く受けるため、半導体株の値動き次第では、実際の市場全体以上に指数が大きく動くことがあります。
前日9月7日は米半導体株高を材料に、日本の半導体関連株にも買いが入りました。
その反動もあり、今日は利益確定売りが出やすい状態でした。
したがって明日は、
東京エレクトロン、アドバンテストなど主力半導体株に買い戻しが入るか
ここも確認したいところです。
③ 原油高と中東情勢
もう一つ無視できないのが原油です。
中東情勢の緊張を受け、ブレント原油は一時1バレル=100ドルに迫る水準まで上昇しました。
原油価格の上昇は日本株には基本的にマイナス要因です。
日本はエネルギー輸入国です。
原油高が長期化すると企業のコスト上昇につながるだけでなく、国内の物価上昇圧力も強くなります。
さらに現在は、世界的に金利上昇への警戒もあります。
つまり市場では、
原油高 → インフレ懸念 → 金利上昇懸念 → 株式のバリュエーション低下
という連鎖が意識されやすい状況です。
今回の日経平均下落は単純な利益確定だけではなく、
円高+原油高+金利警戒
という複数の材料が同時に重なった下落と見るべきでしょう。
では、明日9月9日はどうなるのか
ここからが重要です。