相場に合わせて設定を自動で切り替えたら勝てるのか、5か月分のサインで検証しました(576通り中プラスは20%)
バイナリー
こんにちは、ニコたまです。
先日、自分のインジケータの8月のサイン記録を公開しました。同じ設定を当てても通貨ペアと時間足で勝率がかなり変わって、GBPUSDの1時間足が70.6%、EURUSDの1時間足が47.1%でした。
これを見て考えたのが、調子のいい組み合わせだけを自動で選べばいいのでは、ということです。相場は変わるので、設定も相場に合わせて変えればいい。よくある発想だと思います。
実際に作って5か月ぶんのデータで検証しました。結果はあまり良くありませんでした。せっかくなのでそのまま書きます。
■ 作ったもの
MT4で動くプログラムです。5つの通貨ペアと2つの時間足、合わせて10通りの組み合わせを1枚のチャートから見張ります。
それぞれについて、かんたん設定①〜⑥を直近の勝敗で採点し、成績の良いものだけを使う。5分足は6時間ごと、1時間足は1日ごとに採点し直すので、相場が変われば使う設定も通貨も勝手に入れ替わります。
採点には勝率をそのまま使わず、95%信頼区間の下限を使いました。回数が少ないと数字が当てにならないので、こうすると回数の少ない組み合わせが自動的に後ろへ回ります。
■ 検証のしかた
ここがいちばん大事なところで、その時点で分かっていた情報だけを使って設定を選ぶようにしました。
あとから見れば「8月はGBPUSDの1時間足が良かった」と分かっています。それを8月に当てはめれば、当然いい結果が出ます。そうならないように、各時点でそれ以前の記録だけから設定を選び、その先に出たサインで成績を数える形にしました。
対象は2026年5月から9月までです。
■ 結果
| やり方 | 回数 | 勝率 | 1回1万円での損益 |
|---|---|---|---|
| 自動で切り替え(結果の良かった設定値) | 227回 | 59.5% | +147,400円 |
| 自動で切り替え(最初の設定値) | 202回 | 55.4% | −12,700円 |
| 8月に良かった設定で固定 | 813回 | 55.7% | −37,200円 |
| 全部の組み合わせで設定⑤に固定 | 756回 | 54.8% | −169,200円 |
| 全部の組み合わせで設定⑥に固定 | 1,198回 | 51.2% | −1,030,900円 |
いちばん上のプラス14万7千円という行は、パラメータをいろいろ試した中から結果の良かったものを選んで載せています。つまりこの数字自体が後知恵で、そのまま将来に当てはまる保証はありません。
実際、最初に設定した値では2万7千円のマイナスでした。そしてパラメータの組み合わせを576通り試すと、プラスになったのは20%だけです。損益の中央値はマイナス8万3千円でした。
比較のために、8月に良かった設定をそのまま全期間に固定した場合も出しています。こちらはマイナス3万7千円。自動で切り替えたほうがマシではありますが、どちらも胸を張れる数字ではありません。