良さそうな数字が並んでいたのに、一つも残りませんでした
惜しい、という言葉がこれほど何度も浮かぶ検証は、これまでありませんでした。それなのに、最後まで一つも生き残りませんでした。
前回→【第2話】全部を調べようとしたら、計算が終わりませんでした
前回までのおさらい
前回は、これまでより短い時間軸(M15・M30)を全期間のまま検索しようとしたところ、計算がまったく終わらず、直近の一定期間に絞り込むことで、なんとか現実的な時間内に収めた、という経緯をお伝えしました。
今回は、そうして絞り込みを終え、実際に検索を動かしてみた結果の話です。
数字だけを見ると、悪くない結果に見えました
短い時間軸のうちの一つを検証にかけてみたところ、最初に画面に並んだ数字を見て、正直、期待が膨らみました。29ある通貨ペアのうち、半数を超えるペアで、単体の指標(このシリーズで繰り返しお伝えしてきた「安定して結果を出す力」を測る数字)が、これまでの検証でも十分「合格」と呼べる水準を超えていたからです。
「これは、いくつも見つかるかもしれない」。そう思いながら、頑健性検定(見た目の数字が本物かどうかを、5つの異なる角度からしつこく確認する工程)の結果を待ちました。
【画像:34_looks_good_vs_survives.png をここに挿入予定(オーナーが手動で貼付)】
結果は、0件でした
しかし、蓋を開けてみると、結果は0件でした。
期待していた良さそうな数字たちは、5つの頑健性検定のどこかで、ことごとく崩れていきました。29の通貨ペア、そのすべてで、最後まで生き残った候補は一つもありませんでした。
これまでの検証でも、全滅という結果自体は経験があります。ですが、今回は少し様子が違いました。単体の数字だけを見ると、これまで合格してきた候補と比べても遜色のない水準のものが、それも一つや二つではなく、数多く並んでいたのです。それでも、最後には一つも残らなかった。この落差に、正直、戸惑いを覚えました。
【画像:34_zero_result.png をここに挿入予定(オーナーが手動で貼付)】
なぜ0件だったのか、実はまだ分かっていません
ここで、正直にお伝えしなければならないことがあります。なぜ今回だけ0件になったのか、現時点でも明確な理由は分かっていません。
これまでのシリーズでは、短い時間軸で成績が伸びない理由について、「値動きの一つひとつが、取引コストに対して小さくなりやすいから」という仮説を繰り返しお伝えしてきました。しかし、今回はその説明だけでは、うまく腑に落ちません。単体の数字自体は悪くなかったからです。
もう一つ考えられるのは、前回お伝えした「絞り込み」の影響です。今回検証した時間軸は、他の時間軸と比べて、検証に使えるカレンダー上の期間の長さが違います。期間が短いほど、頑健性検定(特に、データを前半・後半に分けて確認する検定)の基準を越えるかどうかが、たまたま運に左右されやすくなっている可能性があります。ただし、これはあくまで仮説の一つであり、まだ確かめられていません。
【画像:34_unknown_reason.png をここに挿入予定(オーナーが手動で貼付)】
分からないことを、分からないと言う
「良さそうな数字が並んでいたのに、なぜか一つも残らなかった」。この経験を、もっともらしい理由をつけて、分かったふりで片づけることもできたかもしれません。しかし、それはこの研究所がこれまで大事にしてきた姿勢とは違います。
はっきりしているのは、良さそうに見える数字と、実際に生き残る候補は、まったく別物だということです。そして、理由がまだ分かっていないということそのものも、この検証の記録として、正直に残しておく価値があると考えています。
免責事項
- このnoteで発信する内容は、特定の売買を勧めたり、投資の助言をしたりするものではありません。あくまで情報の共有です。
- 過去のデータをもとにした検証結果は、将来も同じ結果になることを約束するものではありません。相場は常に変化します。
- 実際に売買を行うかどうかの判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
次回は、短い時間軸を検証している中で、また以前と同じ顔に出会うことになった、という話をお届けします。よろしければフォローしていただけると、次の記事もお届けできます。
※現在、公式LINEアカウントは準備中です。今後開設が完了次第、こちらでご案内します。
次回:【第4話】また同じ顔に出会いました。でも、もう驚きません