鏑木 高明 『週刊 金相場展望』 2026年8月31日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、アストロロジー相場分析のパイオニア、金融サイクル分析の第一人者である、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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夏のメインイベントとも言われる米国の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのウォーシュFRB議長の講演が行われた。この講演で議長は基調的なインフレが鈍化しなければ「やるべき仕事がある」と強調。年内利上げの可能性を示唆するタカ派的な姿勢を見せた。ウォーシュ氏はこれまでも「物価安定の実現」を繰り返す一方、金融政策の展望を示す「フォワードガイダンス」に否定的なことから、市場では政策の先行き不透明感が高まっていた。しかし今回の講演では議長就任後初めてFRBの方針について明確な方向性を示したといえる。ただ、依然として同氏は講演で、金融危機時を除けば「フォワードガイダンスの役割は制限されるべきだ」と明言した。従って、今後もFOMCでのフォワードガイダンスに関する具体的な見解を期待するのは難しいと判断される。これは関連するマーケットをより不透明にさせ、ともすれば、常にサプライズの可能性を秘めいていると言っても良い。
今回は利上げを示唆していることで、市場もその反応には幾分対応しているものの、今後発表される米の経済指標にはいつもより警戒を必要するだろう。講演後、CMEのフェドウオッチでは9月の利上げ確率が6割に急上昇した。しかし、目先、9月4日に発表される米雇用統計は重要な指針となり、結果によっては現在のタカ派的見方が否定される可能性も捨てきれない。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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