8月相場、材料と値動きの距離
FX
NVIDIAの決算は無難に通過し、足元のGPU需要が強いことも、AI向け設備投資がまだ続いていることも確認できた。一方で、これまで見てきたAI設備投資の持続性という問いを変えるほどの材料が出たわけでもない。設備を作っている最中なのだから需要が強いのは当然で、その先まで現在規模のCapExを続けて回収できるのかはまた別の話になる。次世代GPUの性能は上がり、既設の計算能力も積み上がっていくが、今回の決算でそこへ新しい答えが出たとは見ていない。
AI向けの大型投資が続けば、必要になるのはGPUや電力だけではなく、当然ながら資金も要る。AI関連企業による社債発行が増えれば、投資家側の吸収余力や要求するプレミアムも無視できなくなる。同じ資本市場には大量の米国債供給があり、国債利回りが高ければ、信用リスクを取る社債にはそれ以上の利回りが必要になる。
これまで需要側から見てきたAI投資の持続性に、資本市場側からも少しずつ線が伸びてきた。この話はもう少し材料が揃えば、それだけで一本になるだろう。