自分の3商品のドローダウン率が、揃って同じ帯に入っていた理由
自分の商品ページを眺めていて、妙なことに気づきました。
出しているEAは3本あります。設計も、同時に持つポジション数も、負け方もそれぞれ違います。
なのに、フォワード実績の欄に出ている最大ドローダウンの「率」が、揃って同じくらいの数字になっていました。
実測(2026年8月26日時点)
| 商品 | 最大DDの金額 | 表示されている率 | 最大ポジション |
| XAU Squeeze Sniper【FULL】 | $480 | 49.56% | 5 |
| XAU Squeeze Sniper【BASE】 | $129 | 49.67% | 1 |
| XAU Session Sniper【ORB】 | $111 | 37.85% | 2 |
金額のほうを見てください。$111 と $480 では4倍以上ちがいます。
同時に持つポジション数も1〜5でばらばらです。それなのに率はどれも似た帯に入っています。
こうなるときは、たいてい分母のほうを見ていないということです。
分母は「推奨証拠金」でした
商品ページの「推奨証拠金」にマウスを乗せると、算出式が出てきます。GogoJungleが公開しているものです。
10,000 currency units × Japanese yen rate of transaction currency ÷ 25 × average lot number ÷ 0.1 × maximum number of positions + maximum loss (including inclusive loss) × 2
日本語にすると、(最大ポジション数を保有するのに要る証拠金)+(最大損失 × 2)です。
そしてこの推奨証拠金が、最大ドローダウン率と収益率の両方の分母になっています。実際に割り算すると表示値に一致します。
$480 ÷ $968 = 49.6% / $129 ÷ $260 = 49.6% / $111 ÷ $293 = 37.9%
なぜ揃うのか
私のEAは3本とも0.01ロット・少ないポジション数で動きます。だから必要証拠金がとても小さい。
すると分母は、式の後半「最大損失 × 2」でほとんど決まってしまいます。
分子が最大ドローダウン、分母がだいたい最大損失の2倍。この形になると、率は自動的に一定の帯へ寄ります。
保守的に作っても、この帯からは出られません。EAの性質ではなく、式の形がそうさせています。
逆に、多くのポジションを同時に持つ設計のEAでは、必要証拠金のほうが分母を支配します。分母が大きくなるので、同じ考え方で計算しても率は小さく出ます。
つまり、この率は何を測っているか
「その資金でこのEAを動かしたとき、最悪でどれくらい削られたか」です。
これは指標として筋が通っています。資金推奨額に対する目減りを見ているわけですから。
ただし、リスクの大きさそのものを測っているわけではありません。分母が商品ごとに違うので、率だけを並べて商品どうしを比べることはできません。
同じページに、違う分母の数字が並んでいます
正直に書いておきます。私の商品ページには、この率と食い違う数字が載っています。
商品概要のほうには「最大ドローダウン $574(4.35%)」と書いてあります。これはバックテストの数字で、ピーク時の残高を分母にした率です。
一方、ページ上部のフォワード欄は「49.56%」。推奨証拠金を分母にした率です。
同じ「最大ドローダウン◯%」という言葉で、分母が3種類ありえます——ピーク残高、初期資金、推奨証拠金。
私はこれを、購入を検討する方に説明できていませんでした。数字を正直に出すことと、その数字の読み方を渡すことは、別の作業でした。
何を見ればいいか
私が見るようにしたのは、率ではなく次の3つです。
1つ目、ドローダウンの金額。率は分母で動きますが、金額は動きません。
2つ目、必要証拠金。その金額を出すのに、いくら口座に入れておく必要があるか。
3つ目、最大同時保有数。ここが分母の大きさを決めています。
この3つが揃えば、自分の口座サイズに置き換えて計算できます。率は、その計算の結果として自分で出すものだと思うようになりました。
この記事の続きについて
ここから先に、自分で検算する手順を置いています。
商品ページに出ている数字だけを使って、分母を逆算する方法。それを自分の口座サイズに直す方法。そして、この計算をするときに間違えやすい点。
電卓があればできます。無料ですが、お申し込みが必要です。