「勝てるようになった」の正体は、勝率じゃない
「勝てるようになった」の正体は、勝率じゃない
それは勝率ではなく、負け方と、勝ちの伸ばし方だった。
「最近、勝てるようになってきた」。トレードを続けていると、そう感じる瞬間が訪れます。でも、その「勝てるようになった」の正体を、正しく理解している人は多くありません。多くの人は、それを「勝率が上がったから」だと思い込んでいます。
でも、実際は違います。勝てるようになったトレーダーが変えたのは、勝率ではなく、負け方と勝ちの伸ばし方——つまりリスクリワードです。今回は、「勝てるようになる」ことの本当の正体を解説します。ここを誤解していると、間違った方向に努力してしまいます。
勝率は、そんなに変わらない
意外に思うかもしれませんが、トレーダーが成長しても、勝率はそれほど劇的には変わりません。初心者が勝率40%だったとして、上級者になったら勝率90%になる、なんてことは、まず起こりません。相場には不確実性があり、どれだけ上達しても、外れるときは外れるからです。
むしろ、勝てるトレーダーの勝率が、それほど高くないことは珍しくありません。勝率50%前後、あるいはそれ以下でも、しっかり利益を出しているトレーダーはたくさんいます。彼らが勝てているのは、勝率が高いからではないのです。
つまり、「勝てるようになる」ことを「勝率を上げること」だと考えるのは、そもそも方向が間違っています。勝率は、努力してもそう大きくは上がらない。だとすれば、勝てるようになった正体は、別のところにあるはずです。
変わったのは「負け方」だ
勝てるようになったトレーダーが、最も大きく変えたもの。それは「負け方」です。具体的には、負けるときの損失を、小さく抑えられるようになった。
初心者の頃は、損切りができず、一回の負けが大きかった。だから、たまの負けで、それまでの利益を全部失っていた。でも、成長すると、ルール通りに損切りできるようになる。負けても、損失は小さい。この「負け方の改善」が、トータルの収支を劇的に変えます。
勝率は変わっていなくても、一回一回の負けが小さくなれば、トータルは大きく改善します。勝てるようになった感覚の正体は、多くの場合、この「負けが小さくなった」ことなのです。勝ちが増えたのではなく、負けが軽くなった。これが真実です。
✕ 勝率が上がった(実はあまり変わっていない)
◯ 負けるときの損失が小さくなった
◯ 勝てるときに利益を伸ばせるようになった
◯ 結果、リスクリワードが改善した
変わったのは勝率ではなく、リスクリワード。