介入の傷あとを、半分だけ埋めた週
FX
ドル円のはなし — 初心者向け
まず、たとえ話から
ドル円をこの夏の「1本の物語」として見ると、こうなります。
7月末、ドル円はぐんぐん上がって163.85円まで来ました。
でも「円が安すぎる」と困った日本とアメリカの政府が、8月初めに一緒に手を出しました(=介入)。
ドル円は一気に155.22円まで叩き落とされました。
その後じわじわ戻して、今は159円あたり。落ちた分の"だいたい半分"を取り返したところです。
これが全体像です。ここから細かく見ていきます。
用語を先に3つだけ
① 介入(かいにゅう)
政府・中央銀行が「円が安すぎる/高すぎる」と判断したとき、市場で直接お金を売り買いして相場を動かすこと。今回は日本とアメリカが一緒にやったので「協調介入」。個人投資家では絶対に太刀打ちできない力なので、介入が起きそうな価格帯は近寄らないほうが安全です。
② 戻り(もどり)と「半値戻し」
急に落ちたあと、少し買い戻されて価格が上がることを「戻り」と言います。
今回の落差は 163.85円 → 155.22円 = 約8.6円。
その半分(50%)を戻すと 159.5円あたり。もう少し戻して61.8%だと 160.6円あたり。
この「50%」「61.8%」は、相場が止まりやすい目安として世界中のトレーダーが見ている数字です。だから、ここで足踏みするのは自然なことなんです。
③ 200日線(移動平均線)
過去200日間の平均価格を線でつないだもの。**「長い目で見た相場の背骨」**みたいなイメージです。線が上を向いていれば「大きな流れは上」。今のドル円では、この200日線がちょうど 155円あたり にいます。