EURUSDで単独指標91ロジックを全滅させた検証記録 ── 47,000構成で見えた「単体EAの数学的天井」
「RSIって効くの?」「MACDのゴールデンクロス、まだ使える?」──定説として存在するインジケーターが、実際の相場でどこまで効くのか。ぼくはこの疑問を、EURUSD1銘柄でとことん潰しました。
時間軸7種 × インジケーター91ロジック × パラメータ × 出口設計 × ストップ幅、累計47,000構成以上をバックテストで検証。
結論から言うと、単独指標EAで統計的にプラスだったのはRSI(28)ただ1つ、他の90ロジックは全部マイナス。
しかもRSI(28)ですら、EURUSD単体で目標成績(月+5%/DD5%)には6.7倍不足。「単体EAで安定副業」は、EURUSDにおいては数学的に不可能と確定しました。この記事はその全記録です。
この記事では、①47,000構成の分布(プラス構成が何%だったか)、②単独指標91ロジックのうちプラスは1つだけだった事実、③RSI(28)だけが例外的にプラスだった理由の考察、④MTF環境認識ゲート3,552構成でも救えなかった理由、⑤単体EAで目標達成が数学的に不可能な理由を、実際の数字だけで書きます。
?目次
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47,000構成の分布 ── 何%がプラスだったか
まず、検証した47,000構成の全体分布から見ます。
EURUSD1銘柄で、時間軸M1〜D1の7種 × 91ロジック × 出口8種 × ストップ4種 × その他要素、を掛け合わせた組み合わせです。
フル期間バックテストの成績分布(全47,000構成)
- 月利+5%以上: 約 19構成(全体の0.04%)
- 月利+3〜+5%: 約 108構成(0.23%)
- 月利+1〜+3%: 約 1,401構成(2.98%)
- 月利0〜+1%: 約 6,590構成(14.02%)
- 月利-1〜0%: 約 13,028構成(27.72%)
- 月利-1%以下: 約 25,864構成(55.03%)
プラスとマイナスの比率
- プラス構成: 全体の 約17% (8,118構成)
- マイナス構成: 全体の 約83% (38,892構成)
「バックテストでプラスに見える構成」は、実は17%もあります。ここまでの数字は多くの人がバックテストで見て「勝てるじゃん」と喜ぶ水準。
ところがここから、walk-forward検証(未知期間で再現するか)を通すと、プラス構成の99%以上が崩壊します。
Walk-Forward検証(未知期間)でプラスを維持した構成
訓練期間で選定 → 未知期間で検証、で持続した構成は約9構成のみ(全体の0.02%)。
バックテストで見た17%のプラス構成のうち、実弾で使える水準に残ったのは1%未満。
「バックテストで勝ってる」の 99% は 幻という事実を、47,000構成で数字化した結果です。
単独指標91ロジックの全滅記録
47,000構成の中で、特に「単独指標(1個の指標だけを使うEA)」に絞ると、より衝撃的な結果が出ました。
単独指標91ロジックの Out-of-Sample 平均期待値
主要指標系統ごとに、Out-of-Sample(未知期間)での平均期待値を並べます。数字は複数パラメータの平均です。
- RSI 系(全パラメータ平均): 期待値 -0.023R
- MACD 系: 期待値 -0.041R
- ストキャス系: 期待値 -0.038R
- ADX 系: 期待値 -0.029R
- ボリンジャーバンド系: 期待値 -0.045R
- Donchian 系: 期待値 -0.058R
- MA クロス系: 期待値 -0.042R
- Keltner 系: 期待値 -0.040R
- 一目均衡表系: 期待値 -0.056R
- PSAR 系: 期待値 -0.033R
全指標系統がマイナス。1つも平均でプラスになっている系統がない。
91ロジック中の唯一の例外: RSI(28)
全系統平均はマイナスですが、パラメータを1つ1つ細かく見ると、たった1つだけ例外がありました。
- RSI(28) 日足 逆張り: OOS期待値 +0.101R
91ロジック × 全パラメータの中で、統計的に有意なプラスを出せたのはこの1つだけ。0.02%の確率で残った唯一の単独指標エッジです。
なぜRSI(28) 日足 だけが 残ったか(考察)
RSI(28) が例外的に効いた理由の考察:
- RSIの教科書的デフォルト値(14)は真逆にマイナス(-0.069R)で、皮肉にも「みんなが使う設定」が最悪
- RSI(28)は、より長期のモメンタム反転を捉える。EURUSDの日足では、短期RSIの騙しを吸収してから反転する構造
- 日足という時間軸自体が、コスト(スプレッド+スリッページ)の影響を最小化する
「教科書の定説の逆」に、例外的なエッジがあるという事実は、単独指標検証の重要な学びでした。
ここから先は、系統別 パラメータの最良値・最悪値の全比較、MTF環境認識ゲート3,552構成でも救えなかった理由、単体EA天井 mo/DD 0.149 の意味、目標1.0との6.7倍距離、残る唯一の道は分散という結論の数字的な根拠まで書きます。
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- 系統別 パラメータ感度 ── 最良値と最悪値の全比較(RSI/Keltner/BB/Donchian/MA)
- MTF環境認識ゲート 3,552構成 でも救えなかった記録(ゲート×セッション33セル中プラス1つ)
- 単体EAの mo/DD 天井 0.149 の意味と、目標1.0との6.7倍距離
- 残る唯一の道は 分散 ── 47,000構成の授業料が指した結論
- 分散設計で 商品版EAの mo/DD 0.32 を Walk-Forward OOS 0.49 で 1.5倍超えた実例