日本当局、残り時間の使い方
FX
為替介入について二日続けて書いてきた。そこで今日は、やや視点を変えた考察を書きたいと思う。
見るのは介入そのものではなく、そこで買った時間が何に使われるか。
前二記事では、同じ介入を見ながら、国内勢は日銀の利上げ前倒しを警戒し、海外勢は介入が利上げの代わりになるとして先送りを読んでいると書いた。介入後に円売りが戻った時には、少し日本側を舐めすぎではないかとも書いている。
ベッセント米財務長官は、植田総裁への信頼を表明し、十分な独立性があれば必要なことを行うとの見方を示している。利上げしろ、としか聞こえない話だった。
ここまでの答え合わせで見えたのは、介入が利上げの代替ではないということだ。介入は円売りを一度止め、次の政策までの時間を買ったにすぎない。問題は、その時間の後に何が続くのかである。
日銀が示している条件付き経路
日銀は9月利上げを約束していない。一方で、物価の上振れリスクを警戒し、見通しが実現していけば金融緩和の度合いを調整するという経路も崩していない。