Gold Canon 第2回|半自動EAの本質——「見える化」を「実行」に変えるときの考え方
ゴールド半自動EAの使い方|サイン連動・RUNボタン・確定足で動かす考え方【Gold Canon】
Gold Canon 第2回です。
第1回は、サインインジケーター——「いつ確定するか」「何を描いているか」——を話しました。
今回はその続きです。見える化したルールを、どう実行に落とすか。
ゴールドの裁量で一番つらいのは、予測力の不足だけではありません。
ルールはあるのに、監視できない時間帯に実行を預けられない。
置ける自動は怖い。止められない不安がある。
Gold Canonの半自動EAは、その「あいだ」を埋めるための部品です。
半自動とは何か(完全自動との違い)
言葉が曖昧なので、研究所の定義を先に置きます。
完全自動EA … 人がONにしたら、原則としてエントリーも決済も機械が続ける
裁量のみ … 判断も操作も、すべて人が行う
半自動(Gold Canon) … 判断ロジックはサインと共有しつつ、実行の許可(RUN)だけ人が握る
Gold Canon Semi Linked は、
同じチャートのサインに従って発注・追加・決済できる
ただし RUN: OFF なら、新規も決済もしない
チャートを閉じても、当EAは強制決済しない
つまり「作業は機械、許可は人」です。
完全放置を売りにする商品ではありません。
むしろ、放置したくない人のための自動化 です。
なぜ「サイン必須」なのか
Gold Canonの半自動は、内蔵ロジックだけで単独稼働するタイプではありません。
同じチャートに Gold Canon Signals が付いていること が条件です。
理由は単純です。
人が見ている矢印と、機械が実行する根拠を一致させるため
「チャート上の見える化」をスキップして自動化だけ走らせないため
サインを外したら、自動的に取引を止めるため(誤作動防止)
ボタンが NEED SIGNALS と出ているときは、半自動がサインを検出できていません。
先にサインを付けてください。これが仕様です。
ファイル名を変えても動くことがありますが、チャート上の短縮名(Gold Canon Signals で始まる名前)が重要です。
第1回で触れた通り、サインは表示名を持っています。半自動はその先頭一致で探します。
セット手順(最短の正解)
迷いやすいので、研究所推奨の順番だけ書きます。
ゴールド銘柄の M5チャート を開く
Gold Canon Signals を付ける(Mode: MAIN、Preset: M5 が出発点)
初回は履歴計算で少し待つ(Building表示が出ることがあります)
同じチャート に Gold Canon Semi Linked を付ける
ボタンが RUN: OFF になることを確認
取引を許可するときだけ RUN: ON
よくある失敗は次です。
チャート時間足とPresetがズレている
別チャートにEAだけ置いている
NEED SIGNALSのまま「反応しない」と決めつける
半自動は、見え方と実行を束ねる装置です。
束ねる対象(サイン)が無いのに動かないのは、正常です。
RUNボタンの意味を、運用語で翻訳する
表示 | 意味 | 人がやるべきこと |
|---|---|---|
NEED SIGNALS | サイン未検出。 取引しない | サインを同じチャートへ |
RUN: OFF | 待機。新規も決済もしない | 監視・学習・見送り |
RUN: ON | サインに従って実行する | 離席前のルールを決める |
OFFの強み は、明確です。
指標前だけ止められる
資金が減った週は実行しない、と決められる
「今日は裁量で見る」日を作れる
ONの責任 も、同様に明確です。
ON中は、確定足のサインに応じて発注・追加・決済が進む
OFFにしたあと、すでに持っているポジションは自動では閉じない(仕様)
閉じたいなら、決済サインが出るまでONにするか、手動で管理する
ここを誤解すると、「止めたつもりが残ポジでやられる」が起きます。
研究所としては、OFF=新規停止であり、既存の守護天使ではないと強調します。
メカニズム|半自動は何を読んでいるのか
半自動は、サインの3バッファを読みます。
新規(青矢印)
追加(水色の印)
決済(マゼンタの×)
そして、基本的には 確定足が切り替わったタイミング で反応します。
第1回の通り、サイン自体が確定足ベースなので、半自動も同じ呼吸です。
処理の優先順位は、実務的にこうなっています。
まず決済
次に追加(ナンピン)
最後に新規
「決済してから入る」は、ルールの一貫性のためです。
重要な実務ポイント|同じ足に「決済」と「新規」が重なるとき
ゴールドのサインでは、同じ確定足の上に、決済印と次の青矢印が重なる ことがあります。
シミュレーション上、バスケットが終わった直後に、次の起点が立つ局面です。
ここで半自動が下手だと、
決済はした
でも次の新規が入らない
というズレが起きます。
Gold Canonの半自動は、このケースを想定して、
同じ足では決済を先に処理する
フラットになってから新規を出す
決済が間に合わない瞬間は、次のティックで再試行する
という流れにしています。
また、同じ足に「決済・追加・新規」が絡むときは、閉じるバスケットへの追加は行わず、決済→新規を優先 します。
死にゆくバスケットへナンピンする合理性がないからです。
裁量で見ていると「矢印が多い足」に見えますが、機械にとっては 優先順位のある一連のイベント です。
追加(ナンピン印)はちゃんと出るのか
はい。水色の印は追加サインです。
半自動は、保有がある状態でその印を読むと、Modeに応じたロットで追加を試みます。
ただし、次では入りません。
RUNがOFF
スプレッドが MaxSpread を超えている
バスケット合計ロットが上限(BasketLotCap。0ならModeデフォルト)に達している
そもそもポジションが無い(追加の対象がない)
「印がある=必ず増える」ではありません。
印がある=ルール上は追加候補 です。ガードレールが勝つこともあります。
MAINとSAFE|半自動側で揃えるべきこと
サインと半自動で、Modeは揃えてください。
Mode | イメージ |
|---|---|
MAIN | 標準。追加の強さ・合計ロット上限めやす 0.20 |
SAFE | 控えめ。追加の強さ・合計ロット上限めやす 0.10 |
BasketLotCap を 0 にしている場合、上記のModeデフォルトが使われます。
「サインはMAIN、半自動はSAFE」は、見え方と実行がズレるので非推奨です。
半自動の強み(売り言葉ではなく、運用言葉で)
1. 主導権が残る
完全自動の怖さは、技術というより心理です。
止め方を知らないまま走らせることへの不安。
Gold Canonは、RUNで止められます。
(ただし前述の通り、既存ポジの扱いは別問題として意識する必要があります。)
2. 見えるものとやるものが同じ
サインを見て納得したルールだけを、機械に実行させられます。
「EAが何か独自判断しているのでは?」という不信を減らせます。
3. 学習装置にもなる
最初はOFFのまま、サインだけ見る。
次にデモアカウントでON。
その後に少ロット。
この階段を作れるのは、半自動の利点です。
半自動で失敗しやすい人のパターン
NEED SIGNALSのまま放置
ONのまま指標をまたぐ
OFFしたのに残ポジを忘れる
勝率パネルを見てロットを急に上げる
M1で回して「反応が違う」と怒る(推奨はM5)
逆にうまく使いやすい人は、
ルールを先に理解する
実行許可を自分のカレンダーで管理する
Worstを見てロットを決める
人です。道具の差というより、運用設計の差です。
第1回との接続|「確定足」である意味が、半自動で効いてくる
第1回で、サインは確定足・ノーリペと言いました。
半自動も同じ時間軸で動きます。
その結果、
実運用のティック詰めEAより、決済が遅れることがある
その代わり、見た矢印と実行がズレにくい
というトレードオフになります。
Gold Canonは、「最速」より「一致」を取りました。
半自動の存在理由が、そこにあるからです。
最速の完全自動が欲しい人には、別の選択肢があるでしょう。
見える化と許可制が欲しい人には、Gold Canonの半自動が向きます。
最小リスクでの始め方(研究所おすすめ)
デモまたは最小ロット
サインを1〜数日、OFFのまま観察
決済と新規が重なる足を、目で1回は確認
短時間だけONにして、ログ(BUY/NANPIN/EXIT)を見る
資金とWorstを見て、BaseLotを決める
「いきなりONで放置」は、半自動の使い方として最悪に近いです。
半自動は、放置専用ではありません。
まとめ(第2回)
Gold Canonの半自動EAは、
サイン必須(同じチャート)
RUNで実行許可を人が握る
確定足のサインに、決済→追加→新規の順で反応する
同じ足の決済+新規の重なりにも対応する
Modeとロット上限で、追加の強さを制御する
という仕組みです。
第1回のサインが「記録と見える化」なら、
第2回の半自動は「許可つきの実行装置」です。
次回(第3回)は、ロット管理とWorstの読み方——
「パネルがプラスでも、口座が壊れる入れ方」——を扱う予定です。
FXロジック研究所 投資郎