仮想通貨相場分析【8月4日】
本日(2026年8月4日頃)における主要な暗号資産(仮想通貨)の値動きは、全体として明確なトレンドを欠いたレンジ相場が続いており、市場の方向感は弱くなっています。ビットコイン(BTC)は横ばいからやや強含みの展開となっている一方で、イーサリアム(ETH)をはじめとする主要なアルトコインはやや軟調な推移となっています。
時価総額上位の主要銘柄の状況(複数の情報ソースに基づく概算であり、データ取得時点の差があります。米ドルベースを中心に記載し、日本円の参考値も併記しています)
本日の主な価格動向(概算データ)
ビットコイン(BTC):約63,400ドル~64,000ドル前後で推移しています(例:63,565ドル付近でプラス0.3%~プラス0.7%の微増、または日本円換算で約1,000万円前後でマイナス0.03%程度)。時価総額は約1.27兆ドルに達しています。過去24時間では、ほぼ横ばいから小幅な上昇にとどまっています。
ビットコイン日足チャート
イーサリアム(ETH):約1,850ドル~1,870ドル前後で推移しています(例:1,862ドル付近でマイナス0.4%~マイナス1.3%、日本円換算で約29万円前後でマイナス1.28%)。時価総額は約2,240億ドルです。足元ではやや下落が優勢な展開となっています。
イーサリアム日足チャート
その他の主要銘柄:リップル(XRP)は約1.07ドル(マイナス1%前後)、ソラナ(SOL)は約73ドル前後(小幅な変動)、バイナンスコイン(BNB)は約590ドル前後となっています。カルダノ(ADA)は相対的に強い動きを見せており、プラス数%程度の上昇を記録する場面もありました。
暗号資産市場全体:市場全体の時価総額は約2.17兆ドル~2.27兆ドル前後で推移しています。ビットコインの占有率を示すドミナンスは約58%前後を維持しています。過去24時間の取引量には大きな変動が見られ、市場のセンチメント(投資家心理)を示す指標は「Extreme Fear(極度の恐怖)」寄りの低水準に位置しています。
市場全体を見渡すと、上昇している銘柄と下落している銘柄が混在しており、特にアルトコインにおいては銘柄ごとのパフォーマンスの差が顕著な状況となっています。
◯本日の値動きにおける主な要因および関連ニュース
地政学リスクの動向:アメリカとイランを巡る緊張状態が継続しているものの、外交交渉が進展しているとの報道や、トランプ氏による攻撃中止に関連するニュースを受けて、緊張が一部緩和されました。また、原油価格の動向も投資家心理に影響を与えています。
マクロ経済環境:米国の10年債利回りが4.74%付近(2025年1月以来の高水準)まで上昇して高止まりしており、債券市場におけるボラティリティ(価格変動性)が意識されています。その一方で、株式市場ではダウ平均やナスダック総合指数などが反発する動きも見られ、一部でリスクオンの姿勢が取り戻されています。
機関投資家および企業の動向:マイクロストラテジーから社名変更したStrategy社が、先週に約1,638 BTC(1億ドル超に相当)を売却したことを開示しました。さらに、Coldcard(コールドカード)ハードウェアウォレットに関連するハッキング被害や損失に対する懸念が続いており、市場参加者の間で警戒感が広がっています。
現物ETFおよび機関投資家の資金フロー:直前の金曜日にはビットコイン現物ETFから大幅な資金流出が記録されましたが、週明けの月曜日(8月3日)には約1億7,000万ドルの純流入へと転じました。これはBlackRock(ブラックロック)の「IBIT」が牽引したものであり、下値を支える要因となっています。
その他のトピックス:BlackRockによるトークン化マネー·マーケット·ファンド(MMF)関連商品の展開や、規制·セキュリティに関する話題が注目を集めています。しかし、市場全体を強力に押し上げるような新しい材料(カタリスト)が不足しているため、調整局面およびレンジ相場が継続している印象を与えています。
市場アナリストの分析では、当面は62,500ドルから65,500ドル程度のレンジ内での価格推移が意識されています。
◯先週からの価格動向(概ね7月下旬から8月4日までの推移)
先週の相場全体としては、明確な方向感を欠いたレンジ調整の展開となりました。7月中に見られた一定の回復·反発の後、高値圏でのもみ合いを経て小幅な調整局面へと移行しています。
ビットコイン(BTC):概ね63,000ドルから65,500ドル程度の範囲内で推移しました。週初めから中盤にかけて64,000ドル台後半から65,000ドル台を試す展開となりましたが、月末に向けて62,500ドル台まで調整し、足元では63,500ドル台まで価格を回復·維持しています。週次ベースで見ると、ほぼ横ばいからマイナス1%前後の小幅な下落となるケースが多く見られます。下値のサポートラインとしては60,000ドル~63,000ドル付近、上値のレジスタンスラインとしては64,000ドル~65,500ドル付近が強く意識されています。
イーサリアム(ETH):ビットコインの値動きに連動しつつも、より弱い展開となり、週次ベースでマイナス1%~マイナス2.5%程度の下落となりました。1,800ドル~1,900ドル台での攻防が続いており、足元では1,850ドル前後で推移しています。現在は50日および100日移動平均線付近での攻防が繰り広げられています。
その他の銘柄:XRPやSOLについても、週次では小幅な下落から横ばい寄りの推移となりました。一方で、ADAは相対的に非常に強い動きを見せ、過去7日間で約20%前後の大幅な上昇を記録しました(例:0.16ドル前後から0.195ドル前後へ上昇)。これはエコシステムに関連する好材料や、大口投資家による買い集めの話題が好影響を与えたものとみられます。
全体として、機関投資家の資金フローの混雑やマクロ経済·地政学リスクの不透明感から、明確な上昇トレンドの再開には至っておらず、ボラティリティを抑えながら調整が進む展開となりました。Fear & Greed Index(恐怖&強欲指数)も依然として低水準で推移しています。
◯ビットコイン現物ETFの動向:
先週(概ね7月27日~7月31日の取引日)の合計では、約6,153万ドルの純流出となりました。これにより、それまで3週続いていた純流入の傾向が一旦途切れることとなりました。
詳細な事例として、7月31日には月末のポートフォリオ調整などに伴い、約2億6,500万ドルという大規模な資金流出が発生しました。その前後でも流入と流出が錯綜する展開となりましたが、8月3日(月曜日)には約1億7,000万ドルの純流入に転じました。この反転は、BlackRockのIBIT(約1億1,100万ドルの純流入)が主導した形となっています。
過去1週間程度の全体的な動向としては強弱が入り交じっているものの、直近では再び資金が流入する兆しが見られます。累計の純流入額は依然として非常に大きい規模を維持していますが、年初来からの推移では一部に流出基調も残っています。
◯Binance Researchが衝撃的な調査レポートを公開
2026年上半期における仮想通貨市場の動向について、Binance Research(バイナンス·リサーチ)が分析レポートを発表しました。これまでの市場でよく見られた「特定セクターから別のセクターへの資金移動(セクターローテーション)」ではなく、市場全体が収縮する「全面的な市場縮小」が発生していたという衝撃的な事実が明らかにされています。
具体的には以下のような大幅な数値の減少が確認されています。
・DeFiのTVL(分散型金融における総ロック価値):434億ドル相当の減少(マイナス38%の大幅下落)
・主要L1(レイヤー1ブロックチェーン)の総時価総額:2,465億ドル相当の減少(マイナス42%の大幅下落)
・L2(レイヤー2)におけるユーザー操作数:マイナス77%という激減
◯日本円が40年ぶりの安値を記録し、日本政府·日銀が大規模な為替介入を実施
外国為替市場において日本円の価値が極端に低下し、40年ぶりの円安水準を記録したことを受けて、日本政府および日本銀行は円を防衛するために大規模な「米ドル売り·日本円買い」の為替介入を行いました。
この急激な通貨価値の変動に対し、仮想通貨コミュニティや投資家の間では「法定通貨である日本円の価値下落に対するヘッジ(リスク回避)として、ビットコイン(BTC)を追加購入する」という動きや議論が散見されました。
既存の法定通貨に対する絶対的な信頼が揺らぐ局面において、供給量に上限がある暗号資産が代替資産としての輝きを放つのかどうかが注目されています。
仮に円安がこのままさらに進行した場合、日本銀行はいずれ急激な政策金利の引き上げ(利上げ)を迫られることになります。
日銀が本格的な利上げへと舵を切った場合、これまで積み上がってきた膨大な「円ショート(円売りポジション)」が一斉に解消(巻き戻し)されることになります。
その際に売却されるのは日本円だけにとどまりません。
「低金利で調達した安い日本円」を資金源(キャリー取引)として、世界中で買われてきた米国株式、プライベート·クレジット、暗号資産といった、レバレッジが強くかかったあらゆるリスク資産が一斉に手仕舞いされる危険性を孕んでいます。
さらに、日本の機関投資家や個人投資家が自国の通貨を防衛するため、あるいは国内への資金回帰のために保有している外貨建て資産や米国債を大量に売却する動きを強めれば、ただでさえ上昇圧力がかかっている米国の長期金利(国債利回り)に対して、さらなる急騰を引き起こす追撃となりかねません。
仮に米国当局が日本の円防衛のための為替介入に対して好意的な姿勢を示していたとすれば、その真の狙いは単なる円相場の安定そのものにあるわけではありません。
日本銀行による急激な利上げという事態を回避させ、世界最大級の規模を誇る「円キャリー取引」の破綻を防いで延命させつつ、米国の長期金利がさらに急騰することを阻止するための「時間稼ぎ」を行っているという側面が存在します。
米財務長官のスコット·ベセント氏らが守ろうとしているのは単なる「日本円」という一国の通貨ではなく、世界全体の金融システムを陰で支え、低金利資金を供給し続けてきた「円」という巨大な資金供給源(ATM)そのものなのです。(@kawasaki_axisより引用)
◯アーサー·ヘイズ氏の警告:AIバブルは2028年頃に弾ける可能性がある(過去のインタビュー映像より)
BitMEXの共同創業者であるアーサー·ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、ボニー·ブロックチェーンとのインタビューにおいて、現在進行している人工知能(AI)関連銘柄のバブルが崩壊する主な時期は2028年頃になるとの見解を示しました。
ヘイズ氏の分析によると、現在の金融市場は「実際の耐用年数が2年程度しかない最新型GPU」に対して、「6年間という非常に長い減価償却スケジュール」を適用して不当に高く評価していると指摘しています。2024年以降に蓄積されてきたこの巨大な会計上の債務の波は、約2年半後のタイミングで深刻な現実に直面することになります。
さらに同氏は、巨額の資本を投じて建設されている欧米の先端データセンターの経済的基盤が、価格面で10分の1程度の低コストでありながら同等以上の性能を持つ中国製のAIモデルとの熾烈な競争によって、完全に失われてしまうと主張しています。これにより、莫大な資本コストと実際の市場需要との間に深刻な乖離が生じ、バブルの破綻を引き起こすと警告しています。
◯ビットコインに関する最新ニュース
・セイラー氏率いるStrategy社が1,637 BTC(約1億200万ドル相当)を売却したことが発覚しました。経営トップのマイケル·セイラー氏は過去に「保有するビットコインは絶対に売却しない」とコメントしていましたが、法的な契約として売却しないことを約束したわけではないと本人も明言しています。株主への配当支払い、債務の利払い、自社株買いなどの資金を確保するため、同社には年間で最大50億ドル相当のBTCを売却する枠組みが存在します。ただし、同社は「長期的な方針としては買い越し(蓄積)を継続する」との姿勢を改めて表明しています。
・Coldcard(コールドカード)製ハードウェアウォレットにおけるハッキング被害額が1億ドルを突破しました。2021年3月にリリースされたファームウェア内に存在した「乱数生成の脆弱性(バグ)」を攻撃者に突かれ、長期間にわたって取引が行われていなかった休眠ウォレットからビットコインが不正に流出する事態となっています。ファームウェアの乱数生成ロジックに不備があったため、攻撃者によって暗号鍵(秘密鍵)が計算·復元されてしまったことが原因です。数年間にわたり安全だと信じられて放置されていたウォレットが直接のターゲットとなっています。
Binanceの元CEOであるCZ(チャンポン·ジャオ)氏は、「ハードウェアウォレットであっても100%安全なものは存在しない。資産は単一のデバイスに依存せず、分散して保管すべきだ」と注意を呼びかけています。
一方で、暗号資産セキュリティの専門家であるジェイムソン·ロップ氏とザック·ハーバート氏は、「コールドカードで発生した脆弱性は、ビットコインにおけるセルフカストディ(自己管理)という概念の終わりを意味するものではない」と主張しています。今回の痛ましい事件は、ユーザーがセキュリティにおける「何を信頼しているのか」という前提条件を再考するための貴重な契機とされるべきであり、セルフカストディという運用方法そのものを放棄すべきではないと述べています。ロップ氏はThe Blockのインタビューに対し、「セルフカストディとは、それに伴う極めて重い自己責任を引き受ける覚悟と能力のあるすべての人にとって、現在でも最適な管理方法である」と語っています。
今回の事件のまとめとして、Coldcard自体は本来非常に優れた設計思想を持った堅牢なハードウェアウォレットであり、過去のセキュリティ専門家からの評価も非常に高い製品でした。しかし今回の問題により、「どれほど優れた製品であっても完璧ではなく、プログラムの実装ミスは絶対に起こり得る」という厳しい現実が再認識されました。セキュリティ機器の製造メーカーであってもバグを完全にゼロにすることは不可能であり、過去にはLedgerやTrezorといった大手メーカーにおいても同様の脆弱性が指摘された経緯があります。一般的な個人ユーザーにとっては、UIが洗練されており操作が容易なLedgerやTrezorを利用する方が取扱上のミスを防ぎやすく無難であると言えます。Coldcardは本来、大量のビットコインを超長期にわたって厳重に保管し、ネットワークから完全に隔離されたエアギャップ環境などの高度なセキュリティ設定を使いこなせる上級者向け製品でした。
・エリック·トランプ氏が関与する「American Bitcoin」が、保有するビットコインを新たに300 BTC追加購入しました。これにより、彼らの合計保有量は8,300 BTCにまで拡大しています。
・トランプ·メディア(Trump Media & Technology Group)がビットコイン投資において約880億円という巨額の損失を抱えていることが判明しました。同社は新たに2,628 BTC(約1.65億ドル相当)を市場で売却したとみられています。同社は過去に平均取得単価118,522ドルという高値圏で合計11,542 BTCを購入していましたが、約7ヶ月前から順次売却を開始しました。これまでに7,281 BTCを平均74,855ドルという大幅な損切り価格で売却しており、ビットコイン投資全体における損失額は現在約880億円規模に達しています。
・大手グローバル銀行のスタンダード·チャチャード(Standard Chartered)は、現在のビットコイン価格(63,000ドル付近)について「絶好の買い場(絶好の仕込み時)」であるとのレポートを発表しました。同行はStrategy社のコミュニケーション不足や説明不足が市場にネガティブなフィードバックループ(悪循環)を生み出していると指摘しつつも、同社が極めて高い財務流動性を維持していることから、STRC株は100ドルの水準へ回復すると分析しています。また、同行は年末時点におけるビットコインの目標価格10万ドルという予測を据え置いています。
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