損切幅
その損切り幅、ゴールドに笑われている
狭すぎる損切りは、値動きのノイズに刈り取られるだけだ。
ゴールドで損切りが多発する、方向は合っていたのにすぐ狩られる——こう悩んでいる人の多くは、損切り幅が狭すぎます。ゴールドの値動きに対して、あまりにも近い位置に損切りを置いている。それでは、まともなトレードになりません。
「損切りは浅く」というのは、一般論としてはよく聞く教えです。でも、それを何も考えずゴールドに当てはめると、悲惨なことになります。ゴールドは、通貨ペアとは値動きのスケールが違うからです。
今回は、ゴールドにおける損切り幅の考え方を解説します。ここを間違えると、いくら分析が正しくても勝てません。
なぜ狭い損切りが刈り取られるのか
ゴールドは、狙った方向に進む過程でも、大きく上下に振れます。上昇トレンドの途中でも、一時的に数十pips下げることは珍しくありません。この「途中の揺れ」の範囲内に損切りを置くと、方向が合っていても損切りに引っかかります。
たとえば、上昇を狙って買ったとします。実際に上昇するのですが、その前に一時的に押しが入る。この押しが、あなたの浅い損切りに届いてしまう。損切りした直後に、狙い通り上昇していく——この悔しい経験、心当たりはありませんか?
これは、相場が悪いのではありません。損切りを、ノイズの届く範囲に置いていたのが原因です。ゴールドの値動きの大きさを考えれば、損切りはノイズの外側に置かなければなりません。
損切りは「構造」で決める
では、どこに損切りを置けばいいのか。答えは、シリーズ3でも解説した通り、相場の構造で決めるです。pips数で機械的に決めるのではなく、「そこを超えたらエントリーの根拠が崩れる場所」に置きます。
買いエントリーなら、直近の押し安値の少し下。その安値を割ったら、上昇シナリオが崩れたと判断できる場所です。この構造的な損切り位置は、ノイズの外側にあります。だから、途中の揺れでは刈られません。
✕ 「損切りは○pips」と固定で決める
✕ ドル円と同じ感覚の狭い損切り
✕ 損失額を小さくしたいから損切りを近くに置く
◯ 直近の押し安値・戻り高値など「構造」で決める
◯ その水準を割ったら根拠が崩れる、という位置
◯ ノイズの外側に、確かな根拠を持って置く
損切り幅が広くなることを恐れないでください。ゴールドでは、それが正常です。大切なのは、その広い損切り幅に合わせて、ロットを小さくすること。損切り幅が広くても、ロットで調整すれば、1回の損失額は一定に保てます。