ドル円162円突破!円安止まらず 市場は政府介入を警戒
ドル円162円突破!円安止まらず 市場は政府介入を警戒
本日の注目ニュース
ドル円(USD/JPY)は162円台まで上昇し、約40年ぶりとなる歴史的な円安水準を更新しました。
日本銀行(日銀)は先月、政策金利を1.0%へ引き上げましたが、円安の流れは止まらず、市場では「政府・日銀はいつ為替介入に踏み切るのか」に注目が集まっています。
なぜ円安は止まらないのか?
① 日銀が利上げしても日米金利差は依然大きい
今回の日銀利上げは歴史的な出来事でした。
しかし、市場ではそれ以上に日米金利差が意識されています。
現在でもFRBの政策金利は日銀を大きく上回っており、その差は約2.75%(275bp)あります。
この金利差を背景に、低金利の円を売って高金利のドルを買う「キャリートレード」が続いており、ドル円の上昇を支えています。
② 市場は160円を「介入ライン」と意識
日本政府は具体的な介入水準を明言していません。
しかし、市場では160円付近が為替介入の目安になるとの見方が広がっています。
ドル円はすでに162円台まで上昇していますが、日本政府は「必要であれば適切な対応を取る」と警告を続ける一方で、実際の介入には踏み切っていません。
そのため市場では、
「まだ介入はない」
との見方が円売りを後押ししています。
③ 為替介入だけでは流れは変えられない
仮に政府・日銀が円買い介入を実施した場合、一時的に円高へ振れる可能性はあります。
しかし、市場では
「日米金利差が縮まらない限り、円安トレンドは変わりにくい」
との見方が優勢です。
実際、過去の介入でも急激な円高は一時的にとどまり、その後は再び円安へ戻るケースが多く見られました。
最大の注目は米雇用統計(NFP)
次の焦点は米雇用統計です。
市場予想では
非農業部門雇用者数(NFP):11万人増
前回:17万2,000人増
失業率:4.3%
となっています。
もし雇用統計が市場予想を下回れば、米長期金利やドルが下落し、ドル円も調整する可能性があります。
一方、市場予想を上回る強い結果となれば、FRBの利上げ観測が維持され、円安がさらに進む展開も考えられます。
テクニカル分析
ドル円は162円台まで上昇し、依然として強い上昇トレンドが継続しています。
短期・中期ともに高値・安値を切り上げる展開が続いており、相場の流れはドル買い・円売り優勢です。
一方で、ストキャスティクスRSI(Stoch RSI)は買われ過ぎ圏に入っており、短期的な過熱感も見られます。
しかし、過熱感だけではトレンド転換のサインとは言えず、現状では押し目買いが優勢な状況です。
注目価格帯
上値目標
・163.00円
・164.00円
※円安がさらに進めば、政府・日銀による為替介入への警戒感も高まります。
下値サポート
・160.00円
・50日EMA(160円付近)
・158.50円
160円を明確に下回るような動きとなれば、為替介入や日米金利差縮小など、市場環境に変化が生じた可能性があります。
まとめ
✅ ドル円は162円台へ上昇
✅ 日銀利上げ後も円安は継続
✅ 日米金利差275bpが円売りを支える
✅ 市場は160円を介入ラインとして意識
✅ 最大の注目は米雇用統計(NFP)
円安は歴史的な水準まで進んでいますが、市場では依然として日米金利差を背景としたドル買いが優勢です。
今後は米雇用統計の結果と、それを受けた米金利の動向、さらに日本政府・日銀がどのタイミングで介入に踏み切るのかが、ドル円相場の大きな焦点となりそうです。