利上げ観測で戻り優勢か!? 金価格4,000ドル回復も月間11%安
金価格4,000ドル回復も月間11%安 利上げ観測で戻りは限定的
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金価格(XAU/USD)は一時3,942ドルまで下落した後、4,026ドルまで反発しました。
心理的節目である4,000ドルを回復したものの、6月は約4,500ドルの高値から大きく値を下げ、月間では11%を超える下落となる見込みです。
背景には米ドル高に加え、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が根強く残っていることがあります。
米・イラン情勢は落ち着くも金は反発できず
6月の金急落の最大の要因は、米国とイランの軍事衝突でした。
その後、両国は停戦に向けた覚書(MOU)を締結し、原油価格も落ち着きを取り戻しましたが、金価格は思うような反発を見せていません。
市場では主要中央銀行による追加利上げへの警戒感が続いており、安全資産である金にも買いが入りにくい状況となっています。
利上げ観測がドル高を支える
FRBが追加利上げを実施するとの見方から、米ドルと米国債利回りは堅調に推移しています。
ドル指数(DXY)は101.17まで上昇。
さらに米10年国債利回りも**4.412%**まで上昇し、利息を生まない金にとって逆風となっています。
Prime Terminalによると、市場では2026年12月までに0.35%程度の追加利上げが織り込まれています。
一方で、7月会合では政策金利を据え置くとの見方が優勢です。
雇用統計が次の焦点
市場は今後発表される米国の雇用関連指標に注目しています。
まずADP雇用統計、その後に米雇用統計(NFP)が予定されており、結果次第ではFRBの利上げ観測が大きく変化する可能性があります。
また、この日発表されたJOLTS求人件数は759万4,000件と市場予想を上回り、米労働市場の底堅さを示しました。
さらに、米消費者信頼感指数も改善しており、米国経済の底堅さが改めて意識されています。
金価格は戻り局面も下降トレンド継続
金価格は4,000ドル台を回復したものの、依然として高値・安値ともに切り下げる下降トレンドが続いています。
RSI(相対力指数)は売られ過ぎ圏からやや持ち直しており、短期的には売り圧力の緩和も見られますが、本格的な反転には至っていません。
上昇基調へ転じるためには、まず4,100ドルを明確に回復することが重要です。
その後は
4,220ドル
4,280〜4,300ドル
50日移動平均線(4,439ドル)
が上値の目安となります。
一方で、再び売りが強まれば
3,941ドル
3,900ドル
3,886ドル
3,500ドル
が重要なサポートとして意識されます。
まとめ
✅ 金価格は4,000ドルを回復するも、6月は11%超の大幅下落となる見込み
✅ 米・イラン停戦後も利上げ観測が金価格の重し
✅ ドル指数は101.17、米10年国債利回りは4.412%へ上昇
✅ 市場は2026年12月までに0.35%程度の追加利上げを織り込み
✅ 次の焦点はADP雇用統計と米雇用統計(NFP)
金価格は心理的節目である4,000ドルを回復しましたが、相場全体では依然として下落トレンドが続いています。
今後は雇用統計をはじめとする米国経済指標が、FRBの金融政策見通しと金相場の方向性を左右する重要な材料となりそうです。