嵐の前の静けさ……ドル円が161.80円付近で完全に止まっている2つの理由
ここ最近のドル円、本当に「動かない」ですよね。
約40年ぶりの大台となる「1ドル=162円」を目の前にして、完全に値動きがストップし、膠着状態に入っています。
「ブレイクするのか、それとも大暴落するのか……」
実は、今のドル円がここまで動かないのには、市場を挟み込んでいる『2つの巨大な壁』があるからです。
今夜(6月26日 21:30)には、今週最大のビッグイベントである米PCEデフレーターの発表も控えています。嵐の前の静けさとなっている現在の相場を、初心者の方にもわかりやすくサクッと解説します!
1. なぜ動かない?相場を挟み込む「2つの壁」
現在のドル円は、上にも下にもいけない強力な材料に挟まれています。
① 上値の壁:162円直前の「介入警戒感」
最大の理由はこれです。162円の大台に突入すると、国(財務省・日銀)による「覆面介入(円買い介入)」がいつ飛んできてもおかしくありません。
もし介入が入れば、一瞬で数百ピップス(数円)も急落するリスクがあるため、買い手側も162円の手前(161.80〜161.90円付近)で一旦利益確定をせざるを得ず、上値を追えない状況が続いています。
② 下値の壁:ドルの底堅さ(米利上げ観測)
一方で、「じゃあ下がるのか?」というと、そう簡単には下がりません。
昨日発表された米国のGDPが強い数字だったことや、FRB高官から「場合によっては年内利上げもあり得る」といったタカ派(利上げに前向きな)発言が相次いでいるためです。
「米国の高金利はまだまだ続く」という見方が強いため、下がったところには厚い買いオーダーが控えており、下値も非常に堅い状態です。
2. 今夜21:30「米PCEデフレーター」でエネルギーが爆発するか?
この膠着状態(エネルギーが溜まった状態)を打破するきっかけになりそうなのが、今夜21:30発表の「米PCEデフレーター」です。
これは、米FRB(中央銀行)が政策金利を決める上で、最も重視しているインフレ指標です。ここでの結果次第で、今後のシナリオが大きく変わります。
【もし予想より強い数字が出たら】
アメリカのインフレ根強さが意識され、介入リスクを無視して162円の壁を強引にブレイクしにいく可能性があります。
【もし予想より弱い数字が出たら】
これまでの上昇トレンドの利益確定売りが一気に巻き起こり、161円台前半や160円台に向けて一気に調整(急落)が入るシナリオが考えられます。
(まとめ)
ロンドン市場が本格化する夕方から指標発表直前にかけては、結果を完全に見極めるための「待ち」の姿勢が強まり、さらに値動きが鈍くなる可能性があります。
無理にポジションを傾けて大怪我をするよりも、今はしっかりとエネルギーがどちらに放たれるのか、指標の結果と市場の反応を見極めたい局面ですね。
今夜21:30以降の激しい動きに備えて、ポジション管理はいつも以上に慎重にいきましょう!