ゴールドは底打ちか?4,023ドル急落から4,200ドルまで回復
【いくら。のマーケットレポート】今週の振り返り★
今週の注目ニュース
今週のゴールド市場は非常に値動きの激しい一週間となりました。
週前半は中東情勢の悪化や原油価格上昇を背景に、インフレ懸念とFRB利上げ観測が強まり、ゴールドは半年ぶり安値となる4,023ドルまで急落しました。
しかし週後半になると、米国とイランの合意期待が浮上。ホルムズ海峡再開の可能性が意識され、市場心理が改善したことでゴールドは4,200ドル台まで反発しました。
執筆時点では4,216ドル付近で推移しています。
なぜ動いたのか?
今回の値動きを左右した主な要因は3つです。
① FRB利上げ観測の高まり
中東情勢の悪化による原油高がインフレ圧力を押し上げました。
米CPIは前年比4.2%、PPIも前年比6.5%となり、市場では年内利上げ観測が強まりました。
金利上昇は利息を生まないゴールドにとって逆風となります。
② 米ドル高
安全資産として従来はゴールドが買われやすい環境でしたが、今回は米ドルへ資金が流入しました。
ドル指数(DXY)は100付近まで上昇し、ゴールド価格を圧迫する要因となりました。
③ 米・イラン合意期待
週後半になると市場の注目は停戦協議へ移りました。
合意が成立すればホルムズ海峡再開につながる可能性があり、エネルギー価格上昇への懸念が後退。
これによりゴールドにも買い戻しが入りました。
今週の方向感
今週は
・中東情勢悪化
・原油高
・インフレ懸念
・FRB利上げ観測
によってゴールドが大きく売られる展開となりました。
一方で後半は停戦期待やインフレ懸念後退から反発する場面も見られました。
短期的には反発局面に入っていますが、中長期ではまだ慎重な見方が必要な状況です。
テクニカル分析
ゴールドは一時4,023ドルまで下落したものの、その後4,200ドル台を回復しました。
RSIは売られ過ぎ圏から30を上抜けており、短期的な買い戻しの動きが見られます。
ただし中長期では依然として弱気トレンドが継続しています。
上値の抵抗ライン
4,250ドル
4,300ドル
4,450ドル(200日移動平均線)
下値の注目ライン
4,200ドル
4,150ドル
4,023ドル(今週安値)
4,000ドル
来週は4,200ドルを維持できるかが重要なポイントとなりそうです。
いくら。の視点
今週はニュースによって相場の方向感が大きく変化した一週間でした。
急落したから売り、反発したから買いという単純な相場ではなく、市場参加者の思惑が大きくぶつかった印象です。
個人的には4,250ドルから4,300ドル付近でどのような反応を見せるかに注目しています。
現時点では反発局面と考えていますが、200日移動平均線を回復するまでは慎重に見ていきたいところです。
来週の注目ポイント
・FRB新議長による初の金融政策発表
・経済見通し(SEP)
・米小売売上高
これらの結果次第でゴールド相場の方向感が大きく変化する可能性があります。