【コラム】経済指標の日、EAは止めるべきか ― CPI・雇用統計との付き合い方
明日はいよいよ米CPI(消費者物価指数)の発表日。こうした重要指標の日になると、「EAは止めたほうがいいですか? それとも回したままでいいですか?」という質問をよくいただきます。今日は、指標発表で相場に何が起きるのか、止める・回すの判断、そして自動で避ける方法を整理します。
CPIや雇用統計のような注目度の高い指標が出ると、その前後の数分〜数十分で、普段とはまったく違うことが起こります。
- スプレッドの急拡大 ― 普段の数倍〜数十倍に開くことがある
- スリッページ ― 思った価格で約定せず、不利な値で滑る
- 上下のヒゲ・乱高下 ― 一瞬で往復し、ストップだけ狩られる
- 方向が定まらない ― 発表直後は買いと売りが交錯する
つまり、通常相場を前提に作られたロジックが、想定外の挙動になりやすい時間帯です。とくにナンピン型は、急変で建玉が一気に増え、含み損が膨らむリスクがあります。
難点:取れるはずの利益を逃す/止め忘れ・戻し忘れが起きやすい
難点:急変で大きな損失/ナンピンが暴発する恐れ
どちらが正解、という話ではありません。EAのタイプ(スキャルかデイトレか、ナンピンの有無)と、その指標の重要度で変わります。ただ、手動で止める方法には「止め忘れ・戻し忘れ」という弱点が、どうしてもついて回ります。
そこで役立つのが、EA自身に持たせる経済指標フィルターです。これは、重要指標の前後だけ自動で新規エントリーを見送る仕組み。手動の止め忘れを防げるのが大きな利点です。
私のEA(昇金竜など)にも、この考え方を組み込んでいます。発表前後はフィルターが作動して新規を控え、嵐が過ぎてから通常稼働に戻る——という流れです。「自分で毎回止める」のではなく、仕組みに任せる。これが、長く安定して運用するためのひとつの答えだと考えています。
- 指標の重要度を把握する ― CPI・雇用統計・FOMCは特に注意(★3つ級)
- 発表時刻を事前に知る ― 「何時に何があるか」を把握しておくだけで備えられる
- 高インパクト時は軽く ― ロットやポジションを抑える、または新規を見送る
- フィルター機能を活用 ― 止め忘れ対策として、仕組みに任せる
- 無理に取りにいかない ― 一度の急変で大きく崩すより、やり過ごす方が長く続く
なお、発表時刻の把握には、チャート上に経済指標の発表時刻を★で表示する無料インジ「経済指標表示インジケーター」も配布しています。重要度を色分けし、ホバーで詳細も確認できます(記事末尾のボタンから入手できます)。
- 指標発表の前後は、スプレッド拡大・スリッページ・乱高下が起きる
- 「止める/回す」はEAのタイプと指標の重要度で決める(正解はひとつではない)
- 手動の弱点は止め忘れ・戻し忘れ。経済指標フィルターで仕組みに任せる
- 発表時刻を事前に把握し、無理に取りにいかない
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。