EAのすすめ⑥:EA選びで失敗しないための評価基準について思うこと、数字の見方を開発者目線で解説してみる
皆さん、おはようございます。れんみぃです。
6つ目の記事です。前回(⑤)の投稿が2025年2月で、今は2026年5月……そう、1年以上サボってました。
「少し時間が空いた」とかそういうレベルではなく、サボりにサボり倒した結果の1年以上です。気づいたら1年以上経っていました。申し訳ございません(笑)。
前回は、FXに対する世の中のイメージが悪すぎる件について書きました。まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/83155
さて、今回は「EAの選び方」についてです。
GogoJungleやその他のサイトを見ていると、本当にたくさんのEAが並んでいますよね。「どれを選べばいいんだろう…」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、EA開発者である私が「これは絶対に見てほしい」と思う評価基準をまとめてみました。
なお、今回の評価基準は単ポジ系EA(一度に1ポジションだけ保有するEA)を想定しています。ナンピン・マーチン系のEAはリスク特性がまったく異なるので、また別の機会に話します。
バックテストの数字だけを信用してはいけない
まず大前提として、これだけは言わせてください。
バックテストの数字だけを見てEAを選ぶのは危険です。
以前の記事でも書きましたが(オーバーフィッティングについて詳しく書いた記事はこちら)、バックテストは過去データへの最適化が可能なので、見た目上の数字をいくらでも良くできてしまいます。「勝率95%!PF10以上!」みたいなEAほど怪しいと思ってください。
では、何を見ればいいのか。順番に説明します。
見るべき評価基準
① プロフィットファクター(PF):1.2以上あれば十分
PFとは「総利益 ÷ 総損失」の値です。1.0を超えていればトータルでプラスということ。
1.2以上:十分機能するレベル
1.5以上:良い水準
2.0以上:バックテストなら少し疑う
個人的には、1.2以上あれば十分だと思っています。
パチスロで例えると、最高設定(設定6)でも機械割は110%前後。これをPF換算すると1.1程度です。PF1.2というのはパチスロ設定6よりも優位性があるということ。それだけの優位性がリアルトレードで再現されているなら、立派な武器になります。
リアルトレードで長期間PF1.5以上を維持しているEAはかなり優秀です。ただしバックテストでPF5とかPF8とか出ていても、それは前回書いたオーバーフィッティングの可能性が高いので要注意です。
② 最大ドローダウン:リアル運用では20%以下が目安
ドローダウンとは、資産が一番高い時点からどれだけ下落したかの割合です。
ただし正直に言うと、「何%以下が正解」とは一概には言えません。最大DDは、最初にいくらの証拠金でEAを動かしているかによって大きく変わるからです。少額で回しているEAのDDと、フルロットで回しているEAのDDをそのまま比べても意味がありません。
それでもリアル運用においては20%以下を目安にするのが無難です。20%を超えてくると精神的にもかなりしんどく、30%超えたあたりから「もうやめよう」ってなる人が続出します。バックテストのDDが大きなEAでも、実運用時に資金とロットの配分を適切に調整すれば話は変わります。「バックテストのDDが50%だからこのEAはダメ」と即断する必要はなく、ロットを落として運用するという選択肢もあります。
③ 取引回数:年間100回以上
これ、意外と見落としがちなポイントです。
バックテスト期間10年で取引回数が20回のEAがあったとします。「勝率90%!」となっていても、サンプル数が少なすぎて統計的な信頼性がほぼありません。
年間100回以上の取引実績があると、統計的にある程度信頼できるようになります。
④ リアルトレードの実績を必ず確認する
ここが一番大事です。
バックテストの数字はあくまで「過去データでの計算結果」。実際のリアルトレードでは、スプレッドの変動、スリッページ、約定拒否など、バックテストでは再現できない要素がたくさんあります。
Myfxbook、Realtrade、FX Blueといったサービスでリアル取引履歴を公開しているEAは信頼度が上がります。最低でも6ヶ月以上のリアル実績を確認してから購入を検討してください。
ちなみに私が販売しているEAは、Realtrade にリアル実績を載せています。例えば「GTX」は2021年末からのリアルトレードデータが確認できます。バックテストだけでなくリアルの数字で判断してもらいたいので、あえて公開しています。
GTXリアルトレードの実績 https://real-trade.tech/accounts/52392
れんみぃのEA一覧 https://www.gogojungle.co.jp/users/189446/products
⑤ バックテスト期間:10年以上が理想
5年以下のバックテストだと、たまたまその期間に合っただけの可能性があります。
リーマンショック(2008年)、アベノミクス(2013年〜)、コロナショック(2020年)など、いろんな相場環境を乗り越えた実績があるEAの方が、汎用性が高いと言えます。
⑥ 資産曲線の形状を見る
数字だけでなく、資産曲線(グラフ)の形も重要です。
✅ 良い例:緩やかに右肩上がり
❌ 悪い例:急に跳ね上がって急落、または長期間横ばいで突然跳ね上がる
後者は「たまたま一時期に偏って稼いでいた」パターンが多いです。
⑦ 開発者の情報・実績を確認する
最後に、開発者自身の信頼性も見てほしいです。
複数のEAを長期間販売し続けているか
リアル運用実績を公開しているか
問い合わせに対してきちんと対応しているか
匿名で突然現れて「月利50%のEA!」みたいなものは、まず疑ってかかった方がいいです。
まとめ
EA選びで見るべきポイントをまとめると、
PFは1.2以上あれば十分、リアルで1.5以上なら優秀
最大ドローダウンはリアル運用で20%以下を目安に(資金量によって変わる点に注意)
取引回数は年間100回以上で統計的信頼性を確保
リアルトレードの検証済み実績を必ず確認
バックテスト期間は10年以上が理想
資産曲線は緩やかな右肩上がりを選ぶ
開発者の信頼性も確認する
数字が良すぎるEAほど怪しい、と覚えておいてください。「勝率96%、PF8.57」のEAを私が意図的に作れたくらいですから…(詳しくはオーバーフィッティングについて書いた記事で)。
それでは、また次回!
れんみぃのEAリスト
https://www.gogojungle.co.jp/users/189446/products