MTP連携オリジナルEA開発実験ノート1|使えるEAになるか分からない。だから開発過程を残す。
こんにちは、つもです。
この記事は、MTP連携オリジナルEA開発実験ノートの1本目です。
このシリーズでは、まだ完成していないEAを、これから作っていきます。
完成品の紹介ではありません。
勝てるEAの宣伝でもありません。
きれいなバックテストだけを並べる記事でもありません。
思いついたロジックを試す。
コードにする。
バックテストする。
フォワードで見る。
期待と違えば捨てる。
一部だけ残す。
また作り直す。
その過程を残していきます。
最終的に、使えないと判断するロジックも出てくると思います。
むしろ、それも書きます。
EA開発で本当に大事なのは、うまくいった結果だけを見ることではありません。
なぜダメだったのか。
どこが危なかったのか。
なぜ採用しなかったのか。
どこに可能性が残ったのか。
そこまで見て、初めて実運用に近づきます。
このノートは、完成品の宣伝ではありません。
使えるEAになるかどうかを、開発しながら検証していく記録です。
MTP導入に興味がある方はこちらもご覧ください。
MTP:Master【無料】
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/79103?via=usersMTP:Slave【有料】
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/79106?via=users
なぜこのシリーズを始めるのか
MTPは、コピー元EAの動きを読み取り、本番口座側で設計して受けるための仕組みです。
構成としては、こうです。
デモ口座側でコピー元EAを動かす。
MTP:Masterがその動きを読み取る。
本番口座側のMTP:Slaveが追従する。
これまで、MTP導入ガイドやMTP開発ノートでは、主に「受ける側」の話をしてきました。
どこから追従するか。
どのロットで受けるか。
どのフィルタで止めるか。
どうやってDashboardで見るか。
どうやって出口を作るか。
口座健全率をどう見るか。
つまり、MTP側の設計です。
でも、ここで一つ思うことがあります。
コピー元EAそのものも、MTPと相性が良い設計にできるのではないか。
これです。
世の中にあるEAをそのままMTPで受けることはできます。
ただし、すべてのEAがMTPで受けやすいとは限りません。
エントリー間隔が狭すぎる。
ロット増加が急すぎる。
TPが浅すぎる。
含み損の作り方が荒い。
重要指標前後でも普通に入る。
ログが少なく、あとで検証できない。
こういうEAは、MTPで受ける時にも扱いが難しくなります。
ならば、最初からMTPと相性の良いオリジナルEAを考えてみたい。
それが、このシリーズの出発点です。
MTP専用EAではない
最初に、ここははっきりさせておきます。
このシリーズで作るEAは、MTP専用EAではありません。
MTPでしか使えないEAを作るつもりではありません。
目指すのは、こういうEAです。
単体EAとして動く。
デモ口座でコピー元EAとして使える。
MTP:Masterで読み取りやすい。
MTP:Slaveで受けた時に、ロット・段数・出口を管理しやすい。
あとから検証しやすい。
含み損の出方が見える。
つまり、
単体でも使える。
MTPと組み合わせても扱いやすい。
この両方を目指します。
「MTP専用」ではなく、MTPと相性の良いオリジナルEAです。
ここが大事です。
勝てるEAより、運用しやすいEAを作る
EA開発というと、多くの人はまず「勝てるか」を見ます。
もちろん、勝てないEAに意味はありません。
でも、実運用では、それだけでは足りません。
勝率が高い。
バックテストの損益曲線がきれい。
月利が高い。
最大利益が大きい。
こういう数字は魅力的です。
でも、その裏で、
最大含み損が大きすぎる。
負けを先送りしている。
ナンピン間隔が狭すぎる。
ロット増加が急すぎる。
ポジション保有時間が長すぎる。
フォワードで再現しにくい。
こういう問題があるなら、実運用では怖いです。
特にMTPで受ける前提なら、コピー元EAの勝率だけでは判断できません。
MTP:Slave側で受けやすいか。
ロットが暴れないか。
段数が読みやすいか。
含み損の出方が管理できるか。
フィルタと相性が悪くないか。
ここを見たい。
だから、このシリーズでは「勝てるEA」よりも、まず運用しやすいEAを目指します。
勝ち方よりも、崩れ方を見る。
ここを軸にします。
うまくいった結果だけは見せない
EA開発で危ないのは、うまくいった結果だけを見ることです。
きれいな右肩上がりのバックテスト。
都合の良い期間だけ切り取った成績。
パラメータを合わせ込んだ結果。
たまたま相場に合ったロジック。
それだけを見ると、EA開発は簡単そうに見えます。
でも、実際は違います。
思いついたロジックの多くは、使えません。
最初は良さそうに見えても、期間を変えると崩れる。
通貨ペアを変えると崩れる。
スプレッドを広げると崩れる。
フォワードで動かすと全然違う。
含み損が想定より深い。
エントリー回数が少なすぎる。
逆に、入りすぎる。
こういうことが普通に起きます。
だから、このシリーズでは、うまくいかなかったものも残します。
ボツにした理由も書きます。
なぜ期待したのか。
何が想定と違ったのか。
どこが危なかったのか。
改良する価値があるのか。
捨てるべきなのか。
ここまで含めて、EA開発の記録にします。
「使えない」と判断する回もある
このシリーズでは、最終的に「これは使えない」と判断する回もあると思います。
むしろ、出てくるはずです。
それでいいと思っています。
EA開発は、採用する作業だけではありません。
捨てる作業でもあります。
使えないロジックを、使えないと判断する。
危ないロジックを、危ないと認める。
バックテストだけ良いロジックを、実運用向きではないと判断する。
これは、かなり大事です。
使えないものを無理に使うと、あとで口座が教えてくれます。
しかも、だいたい高い授業料です。
だから、ボツ判定も開発の一部として書きます。
「これはダメだった」
「期待したけど、崩れ方が悪い」
「MTPで受けるには荒すぎる」
「単体ならまだしも、コピー元EAとしては扱いにくい」
こういう判断も残します。
成功例だけではなく、失敗例も資産にします。
このシリーズで見たいもの
このシリーズでは、EAを作る時に、次のようなポイントを見ていきます。
エントリー条件。
エントリー頻度。
ナンピンの有無。
ナンピン間隔。
最大段数。
ロット増加。
TP幅。
SLの扱い。
最大含み損。
最大ポジション数。
保有時間。
通貨ペアごとの相性。
スプレッド耐性。
重要指標前後の挙動。
MTP:Masterで読み取りやすいか。
MTP:Slaveで受けやすいか。
Dashboardで検証しやすいか。
特に重視するのは、最大含み損と崩れ方です。
利益が出るかだけではありません。
どこで苦しくなるか。
何段目から危なくなるか。
どれくらい口座健全率を削るか。
含み損がどれくらいの時間残るか。
ここを見ます。
EAは、勝っている時より、苦しい時に本性が出ます。
だから、苦しい時の動きを見ます。
バックテストだけでは判断しない
EA開発では、バックテストは重要です。
でも、バックテストだけで判断するのは危険です。
バックテストは、過去の相場に対する確認です。
その期間では良かった。
その通貨ペアでは良かった。
そのスプレッド条件では良かった。
という話です。
もちろん必要です。
でも、バックテストで良いからといって、実運用で使えるとは限りません。
だから、フォワードも見ます。
実際の値動きでどう動くか。
約定条件でどう変わるか。
スプレッド拡大時にどうなるか。
VPS上で安定して動くか。
MTP:Masterで正しく読めるか。
MTP:Slaveで受けた時に扱いやすいか。
ここまで見たいです。
バックテストは入口です。
結論ではありません。
MTPと相性が良いEAとは何か
現時点で考える、MTPと相性が良いEAはこうです。
エントリー理由が明確。
段階設計が分かりやすい。
ポジション間隔が狭すぎない。
ロット増加が急すぎない。
最大段数が決まっている。
含み損の出方が読める。
TPが浅すぎない。
長く抱えすぎない。
コメントやMagicが整理されている。
ログで後から検証できる。
MTP:Masterで読み取りやすい。
MTP:Slave側でロット管理しやすい。
逆に、扱いにくいEAはこうです。
頻繁に入りすぎる。
狭い間隔でナンピンする。
ロットが急に膨らむ。
最大段数が見えない。
含み損を長く抱えすぎる。
TPが浅すぎてMTP側の管理と相性が悪い。
コメントやMagicが分かりにくい。
なぜ入ったのかログで分からない。
このあたりを、実際に作りながら検証していきます。
机上の理想ではなく、動かして確認します。
まずは仮説を作る
いきなり完璧なEAは作れません。
まずは仮説を作ります。
たとえば、
トレンド方向へ入るEAはどうか。
押し目買い・戻り売り型はどうか。
RSIを使った逆張り型はどうか。
移動平均乖離を使うか。
ナンピンは使うか。
使うなら何段までか。
間隔は固定か可変か。
TPは固定か平均建値基準か。
時間帯フィルタを入れるか。
重要指標前後はどうするか。
最初から答えはありません。
試します。
そして、ダメなら直します。
直してもダメなら捨てます。
この繰り返しです。
EA開発に近道はあります。
でも、魔法はありません。
コメントや相談も歓迎します
このシリーズでは、完成したEAだけを見せるつもりはありません。
開発途中の考え方。
迷い。
検証結果。
ボツにした理由。
そこまで残していきます。
だからこそ、EA開発の観点でコメントや相談をいただけると嬉しいです。
「この条件も見た方がよい」
「このロジックはこの相場で崩れそう」
「バックテストでは最大含み損も見た方がよい」
「MTPで受けるなら、エントリー間隔をもっと確認した方がよい」
「このパラメータは固定より可変の方がよいのではないか」
こういう意見は、とても参考になります。
もちろん、すべてを採用できるわけではありません。
それでも、開発中のEAをいろいろな角度から見ることは、完成度を上げるうえで大きな意味があります。
ひとりで考えていると、どうしても視野が狭くなります。
バックテストの数字だけを見て、よく見えてしまうこともあります。
逆に、捨てるには早いロジックを、感覚で捨ててしまうこともあります。
だから、読者の視点も含めて、使えるEAになるかどうかを見極めていきます。
このシリーズの進め方
このシリーズは、だいたい次の流れで進めます。
まず、開発テーマを決めます。
次に、ロジックを考えます。
その後、EAとして実装します。
バックテストします。
結果を見ます。
良ければ、どこが良いのか確認します。
悪ければ、なぜ悪いのか確認します。
必要なら改良します。
改良してもダメなら捨てます。
使えそうなら、フォワードで確認します。
さらに、MTP:Masterで読み取り、MTP:Slaveで受けた時の扱いやすさも見ます。
流れとしては、こうです。
ロジック仮説を立てる
EAとして実装する
バックテストする
最大含み損・段数・ロットを見る
弱点を確認する
改良する
使えなければ捨てる
使えそうならフォワードで見る
MTP連携で扱いやすいか確認する
この流れで進めます。
今回の確認ポイント
今回の話を整理します。
このシリーズは、完成EAの紹介ではない。
まだ存在しないEAを、これから作っていく。
MTP専用EAではなく、MTPと相性の良いオリジナルEAを目指す。
単体EAとしても動くことを前提にする。
MTP:Masterで読み取りやすいことも重視する。
MTP:Slaveで受けた時に管理しやすいことも見る。
勝てるEAより、運用しやすいEAを目指す。
バックテストだけで判断しない。
最大含み損、段数、ロット、保有時間を見る。
使えないロジックは使えないと判断する。
ボツにした理由も残す。
コメントや相談も歓迎する。
ここまでを、このシリーズの方針にします。
最後に
MTP連携オリジナルEA開発実験ノート1では、このシリーズの方針を整理しました。
このノートは、完成品の宣伝ではありません。
まだ存在しないEAを、これから作っていく記録です。
うまくいった結果だけではなく、失敗も書きます。
期待外れの結果も書きます。
使えないと判断したものは、使えないと書きます。
EA開発は、うまくいったロジックを見つける作業でもあります。
でも同時に、使えないロジックを捨てる作業でもあります。
単体EAとして動く。
MTPと組み合わせても扱いやすい。
ロットが暴れにくい。
含み損の出方が見える。
検証しやすい。
運用しやすい。
そんなEAを目指して、ここから開発していきます。
今日の結論
使えるEAになるかは、まだ分かりません。だからこそ、開発過程を残します。
次回は、最初の開発テーマを決めます。
MTPと相性の良いEAとは何か。
どんなロジックから試すべきか。
何を採用条件にし、何をボツ条件にするか。
ここから、実際のEA開発に入っていきます。
MTP導入に興味がある方はこちらもご覧ください。
MTP:Master【無料】
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/79103?via=usersMTP:Slave【有料】
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/79106?via=users
リスクに関する注意
※本記事は、筆者個人の運用思想、MTPの設計思想、およびEA開発過程を整理したものです。
※このシリーズで扱うEAは、開発中・検証中のものであり、実運用での利益を保証するものではありません。
※バックテスト結果が良くても、フォワードテストや実運用で同じ結果になるとは限りません。
※最終的に使えないと判断するロジックもあります。
※MTPは利益を保証するEAではありません。
※MTPは損失を完全に防ぐものではありません。
※FX・自動売買・追従売買には大きなリスクがあります。
※設定、ロット、コピー元EAの挙動、相場条件によっては大きな損失が発生する可能性があります。
※EAの利用、口座開設、入金、VPS契約、運用は自己責任で行ってください。
※初回運用時は、必ず小ロットまたはデモ口座で動作確認してください。
Is it OK?