MTP開発ノート12|段階追従とは何か。全部ついていかないことが、口座を守る。
こんにちは、つもです。
この記事は、MTP開発ノートの12本目です。
今日も、勝つ前に破綻しない話をします。
今回のテーマは、段階追従です。
コピーEAというと、普通はこう考えます。
Masterが入ったら、Slaveも入る。
Masterが増やしたら、Slaveも増やす。
Masterのポジションに、全部ついていく。
とても分かりやすいです。
でも、MTPでは少し違う考え方をします。
全部ついていくことが、必ずしも正解ではありません。
むしろ、全部ついていくからこそ、Slave口座が苦しくなることがあります。
特に、ナンピンや分割エントリーを含む運用では、この差がかなり大きく出ます。
だからMTPでは、
「Masterに全部ついていくか」
ではなく、
「どの段階からついていくか」
を考えます。
これが、段階追従です。
段階追従は、チャンスを捨てる設定ではありません。
口座を守るために、入る場所を選ぶ設計です。
今日はその話をします。
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コピー運用は、全部ついていくほど危ないことがある
コピーEAでは、Masterに忠実についていく方が正しく見えます。
Masterが1本目を持つ。
Slaveも1本目を持つ。
Masterが2本目を持つ。
Slaveも2本目を持つ。
Masterが3本目を持つ。
Slaveも3本目を持つ。
これが一番シンプルです。
でも、ここで考えたいことがあります。
MasterとSlaveは、同じ条件ではありません。
口座資金が違う
ロット設定が違う
約定価格が違う
スプレッドが違う
証拠金余力が違う
耐えられる含み損が違う
つまり、Masterが耐えられる持ち方でも、Slaveが同じように耐えられるとは限りません。
それなのに、全部のポジションへ機械的についていくと、Slave側だけが苦しくなることがあります。
Masterは余裕がある。
でもSlaveは重い。
Masterでは問題ないロット。
でもSlaveでは大きすぎる。
Masterでは計画通りの分割。
でもSlaveでは、序盤から含み損を抱えすぎる。
こういうことが起きます。
コピー運用で大事なのは、Masterに忠実であることだけではありません。
Slaveの口座が壊れない形で追従することです。
ここを間違えると、コピーEAは便利な道具ではなくなります。
Masterの含み損まで、律儀に引き受ける装置になります。
律儀なのは美徳です。
でも、EAが律儀すぎると、口座が先に疲れます。
1段目から入ると、含み損を長く抱えやすい
ナンピンや分割エントリーでは、序盤のポジションほど、含み損を抱える時間が長くなりやすいです。
1本目で入る。
逆行する。
2本目が入る。
さらに逆行する。
3本目が入る。
この時、1本目はずっと含み損を抱えています。
相場が戻ってくれば、全体として回収できるかもしれません。
でも、それまでの時間が長い。
この「長く耐える」という状態が、口座にもメンタルにも重いです。
含み損があると、判断が鈍ります。
次に入るべきか。
待つべきか。
止めるべきか。
ロットを下げるべきか。
利確を近づけるべきか。
全部が重くなる。
しかも、序盤から追従していると、ポジション数が多くなりやすいです。
ポジション数が多いと、合計ロットも増えやすい。
合計ロットが増えると、少しの逆行でも口座へのダメージが大きくなる。
だから、序盤を全部拾うことが必ずしも正解ではありません。
むしろ、序盤を見送ることで、含み損を抱える時間を短くできる場合があります。
もちろん、序盤を見送れば、利益を取り逃す場面もあります。
でも、ここで大事なのは、全部取ることではありません。
危ないところから入りすぎないことです。
相場では、早く入ることより、遅れても壊れにくい位置で入ることの方が大事な場面があります。
段階追従は、利益を捨てるためのものではない
段階追従というと、こう思う人もいるかもしれません。
1段目を見送るなら、チャンスを逃すのでは。
早く入った方が利益が大きいのでは。
全部ついていかないなら、コピーEAの意味が薄れるのでは。
たしかに、そういう面はあります。
序盤から入れば、うまくいった時の利益は増えます。
Masterがすぐ利確するような場面では、序盤を見送ると取れないこともあります。
これは事実です。
でも、段階追従は、利益を最大化するためだけの設定ではありません。
口座を守るための設定です。
チャンスを全部拾うことより、危ない序盤を避ける。
ポジションを全部真似することより、自分の口座が耐えられる段階から入る。
この考え方です。
段階追従は、チャンスを捨てる設定ではありません。
リスクの高い序盤を見送る設定です。
ここはかなり大事です。
取れなかった利益は、口座を減らしません。
でも、悪い位置から持ったポジションは、口座を減らします。
全部取ろうとして口座が苦しくなるくらいなら、最初から一部を見送った方がいい。
相場は、全部取りに行く人に、あまり優しくありません。
たまにご褒美をくれます。
でも、そのあとで、しっかり回収しに来ます。
相場、なかなか商売上手です。
FollowFromStageは「どこから参戦するか」を決める考え方
MTPでいう FollowFromStage は、簡単に言えば、
Masterの何段目からSlaveが追従するか
を決める考え方です。
たとえば、
1段目から追従する
→ Masterの最初のポジションからSlaveもついていく2段目から追従する
→ Masterが2本目以降を持った段階から、Slaveがついていく3段目から追従する
→ Masterがある程度ポジションを積んだあとから、Slaveが参加する
つまり、FollowFromStage は、
「どこから勝負に参加するか」
を決めるためのものです。
これはかなり重要です。
なぜなら、追従開始段によって、Slaveのリスクが大きく変わるからです。
1段目から入ると、利益機会は多い。
でも、含み損を抱える時間も長くなりやすい。
後半から入ると、利益機会は減る。
でも、Masterがすでにある程度逆行を受けたあとから入るため、Slave側では有利な位置を狙える場合があります。
もちろん、後半から入れば必ず安全というわけではありません。
相場がさらに逆行すれば、当然苦しくなります。
でも、少なくとも、
「Masterが持ったから全部ついていく」
よりは、リスクを設計できます。
MTPでは、この考え方を大事にしています。
Is it OK?