仮想通貨相場分析【4月28日】
暗号通貨
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1. 市場概況:地政学リスクとマクロ経済の動向
トランプ大統領がイランとの和平交渉を中止したとの報を受け、中東情勢の緊張緩和への期待が後退しました。これに伴い原油価格が急騰。投資家のリスク回避姿勢が強まったことで、ビットコイン(BTC)は一時7万7,000ドルの節目を割り込み、市場全体で2億8,800万ドル相当のロングポジション(買い持ち)が強制清算(売却)される事態となりました。
ビットコイン日足チャート
ビットコインは今週月曜日、今月に入って3度目となる「8万ドルの大台突破」に挑みましたが失敗に終わりました。一時7万9,500ドルまで上昇したものの、停滞する米イラン和平協議を背景とした原油高、さらには今週控えている米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を前にした警戒感から、リスク資産全体が売りに押される形で急落しています。
要アルトコインの中ではイーサリアム(ETH)の軟調さが目立ち、前日比3.3%安の2,287ドルまで沈みました。その他の主要通貨も軒並み下落しており、ソラナ(SOL)は84ドル付近で3%安、XRPは1.39ドルで2.8%安、BNBは623ドルで2%安となっています。
イーサリアム日足チャート
4月28日から29日にかけて開催されるFOMC会合を目前に控え、市場には強いリスク回避ムードが漂っています。CME FedWatchツールの予測では、フェデラルファンド金利(FF金利)が3.50~3.75%のレンジに据え置かれる可能性が100%とされており、利下げの見送りはほぼ確実視されています。
2. 機関投資家とETFの資金流入状況
SoSoValueの統計によると、米国の現物ビットコインETFは4月24日までの1週間で、合計8億2,370万ドルの純流入を記録しました。これにより4週連続のプラス成長を達成しています。
4月の累計流入額はすでに24億ドルを突破しており、これは3月の総額のほぼ2倍に相当する驚異的なペースです。金曜日の時点で、ビットコインETFの運用資産総額は1,026億4,000万ドルに達しており、これらの商品を通じて132万2,094BTC(ビットコイン総流通量の約6.3%)が保有されている計算になります。
現物イーサリアムETFについても、今週1億5,500万ドルの資金増加が見られ、3週連続の純増となりました。その他のアルトコインETFについても、ソラナが940万ドル、XRPが1,570万ドルの増加となっており、主要銘柄への機関投資家の関心は依然として継続しています。
3. DeFi業界の危機と信頼回復の動き
Kelpのリキッドステーキング·プラットフォームにおける不正アクセス事件から1週間が経過しました。現在、分散型金融(DeFi)の主要プロトコルであるAaveの預金者に対する損失補償が実現する可能性が高まっています。
この危機に対し、業界を挙げた救済連合「#DeFiUnited」が結成され、合計14の団体が参加を表明しました。具体的には、Arbitrum(約3万ETHの凍結対応)、Mantle(3万ETHの融資枠提供)、ConsenSysとジョセフ·ルービン氏(3万ETH)、Aave DAO(2万5千ETHの拠出提案)、EtherFi(5千ETH)、そしてAave創設者のスタニ·クレチョフ氏個人による5千ETHなど、多額の拠出金が集まっています。
これら合計約69,642ETH(約1億6,100万ドル)に及ぶ資金は、被害者の損失を補填し、DeFiエコシステム全体の信頼回復に充てられます。ユーザーにとっては最良の結果と言えますが、一方で「インセンティブの歪み」という課題も浮き彫りになりました。大規模障害のたびに民間企業やDAOが損失を吸収し続ければ、リスク管理への意識が希薄化する恐れもあり、根本的な解決策については議論が続いています。
4. 政治·行政·軍事におけるビットコインの台頭
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