【2本目】FXで「損切りしたくない人」が読む記事。
こんにちは、つもです。
今日も、勝つ前に破綻しない話をします。
この記事は、MTP運用設計ノートの2本目です。
今回は、たぶん多くのトレーダーが本当は口にしたくない話を書きます。
損切りしたくない。
この感情、かなり分かります。
頭では分かっています。
損切りは大事。
損を小さくするべき。
含み損を放置すると危ない。
戻る保証なんてない。
大きく負ける前に切るべき。
全部、分かっています。
でも、実際に含み損を目の前にすると、簡単には切れない。
切れば負けが確定する。
持っていれば戻るかもしれない。
少し待てば助かるかもしれない。
ここで切ったら、ちょうど反転するかもしれない。
この“かもしれない”に、口座は何度も削られます。
それでも、私は思っています。
損切りが苦手だからといって、すぐに相場を諦める必要はない。
ただし、条件があります。
損切りしないなら、破綻しない設計を持つこと。
今日はその話をします。
損切りしないこと自体が悪いのではない
よく言われます。
損切りできない人は勝てない。
損切りできないなら相場をやめた方がいい。
含み損を耐える人は、いつか退場する。
正しいと思います。
かなり正しい。
少なくとも、ロットを重くして、逆行しても放置して、戻るまで祈るだけなら、いつか壊れます。
でも、私は少しだけ違う見方をしています。
損切りしないこと自体が、絶対に悪いわけではない。
悪いのは、
損切りしないのに、破綻しないための設計がないことです。
ここを分けて考えたい。
損切りをしない。
でも、ロットは軽い。
追従開始は遅い。
不利な場所では入らない。
利益が見えたら回収する。
危ない時は止まる。
口座余力を見る。
ニュース前後は避ける。
こういう設計があるなら、単純な「損切りしない」とは違います。
逆に、
損切りしない。
ロットは重い。
ナンピンは早い。
追従は全部拾う。
利確は遠い。
含み損が増えても止まらない。
口座健全性も見ない。
これは危ない。
これはスタイルではありません。
祈りです。
しかもEAに祈りを任せると、かなり勤勉に祈ります。
口座が尽きるまで。
真面目すぎるのも困りものです。
損切りが苦手な人ほど、ロットを軽くするべき
損切りが苦手な人が、まずやるべきこと。
それは、エントリー精度を上げることではありません。
ロットを軽くすることです。
ここはかなり大事です。
損切りが苦手なのに、ロットが重い。
これはかなり危険です。
なぜなら、切れないまま含み損が増えるからです。
ロットが軽ければ、まだ考える時間があります。
待つ。
回収を狙う。
有利クローズを待つ。
トレーリングで守る。
両建て回復を考える。
一部を整理する。
設定を見直す。
選択肢が残ります。
でも、ロットが重いと、選択肢が一気に減ります。
少し逆行しただけで苦しい。
証拠金維持率が下がる。
追加で動けない。
含み損の金額が気になって冷静さを失う。
そして、最終的にはこうなります。
切れない。
でも耐えられない。
でも切れない。
でも口座が危ない。
この状態は、かなりきついです。
だから、損切りが苦手なら、まずロットを軽くする。
利益が小さくなるのは事実です。
でも、退場するよりはずっといい。
小さく生き残ることは、逃げではありません。
次も戦うための設計です。
「助かる前提」の運用は危ない
損切りが苦手な人がやりがちなことがあります。
それは、助かる前提で考えることです。
そのうち戻る。
今は一時的な逆行。
ここまで来たら反発する。
過去にも戻った。
今回も大丈夫。
分かります。
本当に分かります。
でも、MTP運用で大事なのは、そこではありません。
戻るかどうかではなく、
戻らなくても口座が壊れないか。
ここです。
相場は戻ることもあります。
戻らないこともあります。
思ったより深く行くこともあります。
想定より長く戻らないこともあります。
だから、助かる前提で組むと危ない。
必要なのは、助かる物語ではありません。
耐えられる設計です。
どこまで逆行したら苦しくなるのか。
何ロットまでなら耐えられるのか。
何段目から追従するのか。
どこで回収するのか。
どこで止めるのか。
これを先に決める。
「戻れば助かる」では弱い。
「戻らなくても、すぐには壊れない」まで考える。
ここが、損切りを主軸にしない運用の最低条件だと思っています。
MTPで大事にしているのは、勝つことより先に壊れないこと
MTPを作るうえで、最初に考えているのは大勝ちではありません。
まずは、壊れないことです。
もちろん勝ちたいです。
利益を出したいです。
EAを作る以上、そこを目指します。
でも、順番を間違えたくありません。
勝つことより先に、破綻しないこと。
ここが土台です。
MTPでは、ただMasterに全部ついていくのではなく、いろいろな安全設計を考えています。
段階追従。
有利エントリー。
有利クローズ。
トレーリング。
口座健全性フィルタ。
ニュースフィルタ。
RSIフィルタ。
両建て回復。
これらは、派手に勝つためだけの機能ではありません。
むしろ、無理な入り方を減らし、出口を作り、口座を守るための考え方です。
EAを“勝手に稼ぐ箱”として見ると危ない。
EAは、設計して使う道具です。
そして、損切りが苦手な人ほど、道具の設計が大事になります。
損切りしないなら、入口を雑にしてはいけない
損切りを主軸にしないなら、入口はかなり大事です。
なぜなら、悪い入口で入ったポジションを、簡単に切れないからです。
損切りできる人なら、悪いエントリーを切って終わらせられます。
でも、損切りが苦手な人は違います。
悪い場所で入る。
含み損になる。
切れない。
さらに耐える。
回収まで時間がかかる。
こうなります。
だから、損切りが苦手なら、不利な場所で入らない工夫が必要です。
急騰直後のSELL。
急落直後のBUY。
ニュース直後の飛び乗り。
スプレッドが広い時のエントリー。
口座余力が弱っている時の追加。
過熱相場への逆張り。
こういう入り方を減らす。
全部のチャンスを取ろうとしない。
MTPの有利エントリーも、この考え方です。
天井や底を当てるためではありません。
不利な価格で、無駄に傷を増やさないためです。
損切りしないなら、出口を先に決める
入口と同じくらい大事なのが、出口です。
損切りが苦手な人ほど、出口があいまいになりがちです。
戻ったら考える。
プラスになったら考える。
Master TPまで待つ。
もっと伸びそうなら待つ。
これだと、かなり危ないです。
含み損に耐えたあと、ようやく含み益が見える。
その瞬間、人は欲が出ます。
ここまで耐えたんだから、もっと取りたい。
せっかく戻ったんだから、少し伸ばしたい。
建値付近で逃げるのはもったいない。
この気持ちは自然です。
でも、その欲でまた含み損に戻ります。
だから、損切りしない運用ほど、出口を先に決める必要があります。
どこで回収するのか。
どこで有利クローズするのか。
最低限いくら残すのか。
手数料やスワップを含めてプラスか。
トレーリングでどこから利益を守るのか。
ここを決める。
利確は夢を見る場所ではありません。
回収する場所です。
損切りが苦手なら、なおさら出口は現実的であるべきです。
含み益を幻にしない
損切りが苦手な人は、含み損だけでなく、含み益の扱いも難しいです。
含み損は切れない。
含み益は伸ばしたい。
この組み合わせは、かなり危険です。
含み損は耐える。
含み益は欲張る。
すると、なかなか資金が口座に戻りません。
含み益は、確定するまで利益ではありません。
画面上ではプラスでも、まだ口座には戻っていない。
そこから反転すれば、利益は消えます。
ひどい時は、また含み損になります。
だから、トレーリングは大事です。
ただし、トレーリングは最初から利益を最大化するためだけに使うものではありません。
まず、利益を守るために使う。
一定の利益が出たら、もう赤字には戻さない。
最低限の利益を残す。
伸びるなら追う。
失速したら回収する。
この順番です。
伸ばす前に、まず守る。
これは、損切りが苦手な運用ほど大事だと思っています。
両建ては助かる魔法ではない
損切りしたくない人にとって、両建ては魅力的に見えます。
含み損が増えている。
反対方向にポジションを持つ。
損失拡大が一時的に止まる。
少し安心する。
分かります。
でも、両建ては魔法ではありません。
含み損が消えるわけではない。
問題が解決したわけでもない。
ただ、一時的に動きを止めただけです。
出口がない両建ては、ただの延命です。
使うなら、どこで始めるか。
どちらを減らすか。
どこで回復側を閉じるか。
損失側をどう整理するか。
いつ両建てを終わらせるか。
ここまで決める必要があります。
MTPで考える両建て回復は、含み損を隠すためではありません。
出口を作るためです。
損切りが苦手だから両建てする。
それだけでは危ない。
損切りが苦手だからこそ、両建てにも出口設計が必要です。

スマホで見える化する理由
損切りが苦手な人ほど、口座状況を見失ってはいけません。
EAはパソコンの中で動きます。
でも、人間はずっとパソコンの前にいられません。
仕事中。
外出中。
家族との時間。
移動中。
寝る前。
ずっとMT4を見続けるのは現実的ではありません。
でも、EAは動いています。
新規エントリーされた。
ポジションが増えた。
含み損が大きくなった。
複数口座でリスクが重なった。
これに気づくのが遅れると、判断も遅れます。
だからMTPでは、スマホで複数口座の状況を見えるようにすることも考えています。
Googleスプレッドシートで状況を見る。
自動エントリーされたら通知を受け取る。
外出中でも、口座状況をすぐ確認できる。
これは便利機能に見えるかもしれません。
でも目的は、便利さよりもリスク管理です。
見えないリスクは、止められません。
忙しい時でも、今なにが起きているか分かる。
それだけで、運用の安全度はかなり変わります。
損切りが苦手なら、止まる条件を作る
損切りが苦手な人ほど、止まる条件を作るべきです。
ここで言う止まるとは、損切りだけではありません。
新規エントリーを止める。
追従を止める。
ロットを下げる。
ニュース前後は動かさない。
口座健全性が悪い時は入らない。
RSIで過熱している時は逆張りしない。
こういう止まり方です。
相場では、入ることより、止まることの方が難しい場面があります。
チャンスに見える。
取り返したい。
もっと伸ばしたい。
ここで入らないともったいない。
そう思う。
でも、損切りが苦手な人が、止まれない運用をすると危ないです。
入る条件だけでは足りません。
入らない条件。
追わない条件。
止まる条件。
回収する条件。
これを持つ必要があります。
MTPの各フィルタは、勝ちを邪魔するためのものではありません。
危ない時に止まるためのものです。
アクセルより先にブレーキ。
これが、損切りが苦手な運用ではかなり大事です。
損切りできる人を目指すより、まず壊れない仕組みを作る
もちろん、損切りできる人になるのは大事です。
損を認める。
小さく切る。
次に行く。
これは強いです。
でも、最初からそれができるなら苦労しません。
だから私は、先に仕組みを作りたいと思っています。
ロットを抑える仕組み。
不利な場所で入らない仕組み。
危ない時に止まる仕組み。
含み益を守る仕組み。
スマホで口座状態に気づける仕組み。
人間のメンタルに頼りすぎない。
これが大事です。
損切りが苦手なのに、毎回強いメンタルで切る前提にする。
それは少し無理があります。
メンタルを鍛えることも大事です。
でも、メンタルが壊れにくい設計にすることは、もっと大事な場面があります。
MTPは、そのための道具にしたいと思っています。
最後に
損切りしたくない。
この感情は、私は否定しません。
むしろ、よく分かります。
でも、損切りしたくないなら、代わりに必要なものがあります。
ロット管理。
段階追従。
有利エントリー。
有利クローズ。
トレーリング。
口座健全性フィルタ。
ニュースフィルタ。
RSIフィルタ。
両建て回復の出口設計。
スマホでの見える化。
これらは、損切りしないための言い訳ではありません。
破綻しないための設計です。
今日の結論は、シンプルです。
損切りしたくないなら、放置ではなく設計で耐える。
ただ持ち続けるのではない。
ただ祈るのではない。
ただ戻るのを待つのではない。
最初から、壊れにくい形を作る。
勝つ前に、まず破綻しない。
損切りが苦手な人ほど、そこから始めるべきだと思っています。
今日も、そこから考えていきましょう。
※本記事は筆者個人の運用思想に基づくものであり、利益を保証するものではありません。
※FX・自動売買・追従売買には大きなリスクがあります。設定、ロット、相場条件によっては大きな損失が発生する可能性があります。運用は自己責任でお願いします。
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