【ドル円は159円近辺でも一方向に見にくい、いま大事なのは“材料の賞味期限”】
【ドル円は159円近辺でも一方向に見にくい、いま大事なのは“材料の賞味期限”】
足元の為替市場では、ドル円はなお159円近辺の高値圏にありますが、相場の見え方は少し変わってきています。ロイターによると、4月22日時点では中東情勢の緊張が続くなかでドルが買われやすい一方、停戦期待と警戒感が交錯し、市場全体が“様子見”になりやすい状況です。主要中銀もいずれもすぐに大きく動くより、まずは情勢を見極める姿勢が強いとみられています。
日本銀行については、4月27〜28日の会合で追加利上げを見送る公算が大きいと報じられています。背景には、中東情勢の長期化がエネルギー価格や企業マインドに与える影響への警戒があります。ただし、利上げの可能性そのものが消えたわけではなく、市場では6月利上げの思惑が引き続き残っています。実際、植田総裁は4月利上げを強く示唆せず、市場の早期利上げ観測は大きく後退しましたが、今後のデータ次第では追加対応の余地を残しています。
一方の米国でも、FRBは3月18日の声明で、インフレはなおやや高く、経済見通しの不確実性も大きいとの認識を示しています。こうした状況では、米国側も簡単には大きくハト派へ傾きにくく、日米金利差の構図は引き続きドル円を支えやすいままです。
個人投資家にとって今意識したいのは、“上がるか下がるか”より、その材料がどれだけ続くかです。中東リスクが意識されればドル買いが入りやすく、逆に緊張緩和の見方が広がればドル高は一服しやすい。さらに日銀会合が近づくにつれ、政策ヘッドラインでも振れやすくなります。今は高値を追いかけるよりも、ロンドン序盤やNY序盤など値幅が出やすい時間帯に絞り、ニュースの持続性を見ながら対応する方が、無理のないトレードにつながりやすい局面だと言えそうです。
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