【第3回】昇金竜 リカバリーファクター10が投資家に約束するもの
EA選びで最初に目に飛び込んでくる数字は、たいてい「純利益」か「勝率」です。「バックテストで1,000万円以上の純利益」「勝率95%超」という謳い文句は、投資ナビを眺めていると確かによく見かけます。
ただ、私はEAを開発する立場から言わせてもらうと、純利益と勝率だけでEAの本当の実力は測れません。純利益は初期証拠金の設定次第でいくらにでもなりますし、勝率の高いEAは一回の損失が大きいナンピン系に偏りがちです。
昇金竜のバックテスト(2015〜2026年、約11年)で私が最も重視したのは、リカバリーファクター(RF)でした。RF9.95——この数値が何を意味するのか、なぜプロフィットファクター(PF)より信頼できるのか、今回は具体的な計算式と業界比較を使いながら説明します。
リカバリーファクター(RF)の計算式はシンプルです。
昇金竜の場合、純利益250万7,755円÷最大DD25万2,302円=RF9.95となります。「最大の谷(損失)に対して、何倍の山(利益)を積み上げたか」を示す指標です。
RFが高いほど、同じリスクを引き受けながらより多くの利益を生み出せているということになります。裏を返せば、最大DDが大きい割に利益が少ないEAはRFが低くなる——つまりリスクに見合っていない、ということが一目でわかります。
PF(プロフィットファクター)は「総利益÷総損失」で計算されます。PF2.0なら、損失1円に対して利益2円を生み出してきたということです。これはこれで重要な指標ですが、一つ弱点があります。
PFは「損益の効率」しか見ていません。たとえば、ある時点で証拠金の50%を失う大きな谷があったとしても、最終的に利益が出ていればPFは高く出ます。しかし運用者にとっては、その谷を耐えられるかどうかが問題です。
RFは「最大の谷(最大DD)に対して利益がどれだけ大きいか」を直接評価します。高RFのEAとは、谷が浅いにもかかわらず大きな純利益を積み上げてきたEAです。言い換えると、精神的にも資金的にも、運用者が最後まで走り切れるEAとも言えます。
ゴゴジャンで販売されているゴールド系EAのRFを調べると、傾向が見えてきます。
一般的なゴールドEAのRFは1〜2程度です。これはドローダウンと同程度か、せいぜい2倍の利益しか積み上げていないことを意味します。「優良」と呼べるのはRF3〜5程度で、これでも上位20%に入るとされています。
昇金竜のRF9.95は、最大DDの約10倍の純利益を11年間で積み上げてきたということです。同じリスクに耐えながら、一般的なEAの5〜10倍の成果を出してきた、という比較ができます。
RFが高いEAには共通の構造があります。「純利益を最大化しながら、最大DDを最小化する」という2つの条件を同時に満たしていることです。昇金竜がこれを実現しているメカニズムを整理します。
特にATR動的ナンピンの効果は大きく、相場のボラティリティが高い局面ではナンピン幅を自動的に広げることで、連続エントリーによる含み損の肥大化を防ぎます。これが最大DDを12%程度に抑えている最大の要因です。
同時に、ポジションの合計損益がプラスになった瞬間に一括利確するロジックが、利益を確実に現金化します。「いつまでも持ち続けて次の下落で返上する」というパターンを構造的に防いでいます。
RFが高いことの実際的な意味を、運用者の視点から考えます。
同じDD(リスク)を引き受けながら11年間運用を続けたとき、RFの違いが資産の最終到達点に大きな差をつけます。RF2のEAが200万円程度にとどまる間に、RF10のEAは400万円近くに到達するイメージです。
これが「長期資産形成においてRFが最重要指標」と言われる理由です。短期の勝率や純利益の数字は、市場環境が変われば崩れることがあります。しかし、RFは「どれだけ効率よくリスクを利益に変換してきたか」という本質的な能力を測っており、長い時間軸での信頼性を示しています。
- RFは「純利益÷最大DD」。同じリスクで何倍の利益を積み上げたかを示す
- PFは損益効率しか見ないが、RFは「DDの浅さ」も同時に評価する
- 一般的なゴールドEAのRFは1〜2。RF3〜5で上位20%の優良水準
- 昇金竜のRF9.95は、最大DDの約10倍の利益を11年間で積み上げてきた証明
- ATR動的ナンピン・合計損益一括決済・ニュースフィルターの3構造がRFを支えている
- 長期資産形成においてRFが高いEAほど、同じリスクで最終資産が大きくなる
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。
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