投資初心者が絶対にやってはいけないNG行動5選
投資を始めて数ヶ月が経ったのに、なぜかお金が増えていない。むしろ気づいたら減っていた。怖くなって積立をやめてしまった。そういう経験をした人の話を聞くたびに、ある共通点があることに気づきます。
それは才能がなかったわけでも、運が悪かったわけでも、選んだ銘柄が悪かったわけでもありません。ほとんどの場合、「やってはいけない行動」を知らないまま始めてしまったことが原因です。
投資の世界は一見シンプルに見えます。安く買って高く売ればいい、長期で持てばいい、分散すればいい。言葉にすれば数行で終わります。ところが実際にやってみると、頭でわかっていることと体が動くことがまるで一致しない。相場が下がると怖くなり、SNSで話題の銘柄が気になり、少しでも増えないと焦りが出てくる。人間の感情と投資の合理的な行動の間には、埋めにくい溝があります。
この記事では、投資初心者が特にやってしまいがちな5つのNG行動を、それぞれの心理的な背景や具体的な被害の実例も含めて詳しく解説します。読み終えたとき、「なぜそれをやってはいけないのか」が腹の底から理解できている状態を目指して書きました。
まず一つ目のNG行動は、短期間で結果を求めることです。
投資を始めた直後、多くの人は期待で胸がいっぱいです。毎日口座を開いて、残高がどう変わったかを確認する。月に一度だったチェックが週一になり、やがて毎日になる。少しでも増えていれば嬉しくなり、少しでも減っていれば不安になる。こうして相場の動きに一喜一憂する生活が始まります。
この状態が続くと何が起きるかというと、本来なら関係のないはずの短期的な値動きに感情が揺さぶられ続け、長期投資として正しい行動が取れなくなります。1週間で増えなければ「この商品は大丈夫なのか」と疑い始め、1ヶ月で大きな変化がなければ「もっといい方法があるんじゃないか」と別の商品を探し始める。そして新しい商品に乗り換えたら、前の商品が回復を始めるというパターンを繰り返します。
投資の世界に「Time in the market beats timing the market」という言葉があります。市場のタイミングを読もうとすることより、市場に長くいることの方が大切だという意味です。長期で見れば世界経済は成長し続けてきましたが、その成長は1ヶ月や半年という単位では見えません。10年、20年という時間軸で初めて形になるものです。
行動ファイナンスという学問の分野に「現在バイアス」という概念があります。人間は遠い未来の大きな報酬より、近い将来の小さな報酬を好む傾向があるという心理的な偏りです。20年後に大きな資産を持つことより、今すぐ1万円増えることの方が嬉しく感じてしまう。この本能が、長期投資の継続を邪魔します。
この偏りに打ち勝つための最も有効な方法は、積立を自動化して意識しないようにすることです。毎月決まった日に自動で引き落とされ、自動で購入される設定にしてしまえば、自分が判断する機会そのものがなくなります。判断しなければ、感情も動きません。仕組みで解決することが、メンタルで解決しようとするよりはるかに確実です。
二つ目のNG行動は、下がったときにすぐ売ることです。
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