新NISAで格差拡大!?2026年「持たざる者」が一生後悔する、勝ち組投資家の共通点
2026年という年は、後から振り返ったとき、多くの人にとって「あの時が分岐点だった」と思い知らされる年になるかもしれません。
経済ニュースを見れば、日経平均の動きや円相場の話題が毎日のように流れてきます。SNSでは「今すぐ投資しないと乗り遅れる」という声がある一方で、「バブルの匂いがする」「このまま下がるんじゃないか」という声も聞こえてきます。情報は溢れているのに、何をすればいいかわからない。そんな状態のまま、時間だけが過ぎていく。
実はこの「何もしないまま過ごす時間」こそが、じわじわと資産格差を広げる最大の原因になっています。
格差という言葉を使うと、少し煽り気味に聞こえるかもしれません。ですがこれは煽りではなく、複利という数学的な事実の話です。お金が増えるスピードは、始めた時期によって驚くほど変わります。20代で始めた人と40代で始めた人が、同じ金額を同じ方法で積み立てたとしても、最終的な資産額は2倍以上の差がつくことがざらにあります。これは努力や頭の良さとは関係がありません。ただ「いつ始めたか」だけで決まる話です。
そして2024年に始まった新しいNISA制度は、この「時間の差」をさらに大きく引き伸ばす可能性を持っています。
新NISAがなぜこれほど話題になるのか。それを理解するには、まず日本の税制の話から入る必要があります。
通常、株や投資信託で利益が出ると、その利益に対して約20.315%の税金がかかります。100万円の利益が出たとしたら、20万円以上が税金として持っていかれる計算です。手元に残るのは約80万円。これが日本の通常の投資に対する課税です。
ところが新NISAでは、この税金がゼロになります。100万円の利益が出たら、100万円がそのまま手元に残ります。これがどれほど大きな違いを生むか、長期で運用するほどにその差は積み重なっていきます。
例えば月5万円を年利5%で30年間積み立てた場合、元本の合計は1800万円です。ですがこれが運用されると、30年後には約4100万円ほどになる計算になります。増えた分は約2300万円。この増加分に通常の課税がかかれば約470万円が税として消えていきます。一方で新NISAを使えば、この470万円がそのまま自分の資産として残ります。
同じ月5万円、同じ30年、同じ運用利回り。それなのに最終的な手残りが470万円も変わる。これが新NISAを使うか使わないかの差です。
さらに新NISAは生涯投資枠が1800万円あり、期間も無期限です。かつてのNISAは5年や20年という期間制限がありましたが、新NISAにはその制限がありません。一度非課税枠で保有した資産は、売却しなければずっと非課税のまま持ち続けることができます。
こうした制度の恩恵を受けている人と、まだ始めていない人のあいだで、今まさに静かな格差が生まれ始めているのです。
では、なぜこれほど有利な制度があるのに、多くの人が始めないのでしょうか。
これには明確な理由があります。人間の脳は、目に見えないリスクよりも、手元にあるお金を失うことへの恐怖のほうをはるかに強く感じるようにできているからです。行動経済学の世界では「損失回避バイアス」と呼ばれる心理です。人は同じ金額の「得」よりも「損」をおよそ2倍以上強く感じるとされています。
投資で1万円増えた喜びより、投資で1万円減った痛みのほうがずっと大きく感じる。だから「始めない」という選択を取り続けてしまいます。
ですが、ここに大きな落とし穴があります。「始めない」ことで失うものも、確実に存在しているからです。
銀行にお金を預けておくと、表面上は減りません。通帳の数字は変わらない。でも実際には、インフレによってお金の価値は少しずつ目減りしています。2023年から2024年にかけて日本でも物価上昇が続き、食料品や光熱費、外食費が軒並み値上がりしました。100万円で買えたものが、10年後には120万円出さないと買えなくなっているかもしれません。
銀行に眠らせているお金は、「安全」ではなく「緩やかに価値が減っている」のです。
投資をしないことには、リスクがない。そう思っている人が多いですが、現実には「インフレリスク」という目に見えないリスクを毎日負い続けています。この事実に気づいている人と気づいていない人のあいだにも、すでに大きな意識の差があります。
では実際に、資産を増やしている人はどんなことを考えて行動しているのでしょうか。
長年にわたって資産を積み上げてきた投資家たちには、共通した考え方があります。それは特別な知識でも特殊な才能でもありません。拍子抜けするくらい地味で、シンプルなものです。
まず、彼らは「完璧なタイミング」を求めません。
市場が高いときは「今は高すぎる、もう少し待とう」と言い、下がると「もっと下がりそうだから待とう」と言う。こういった思考パターンを持っている人は、結局いつまで経っても始めることができません。経済学者やプロのファンドマネージャーでさえ、市場の天底を正確に当てることはできないとされています。それを素人が見極めようとすること自体、最初から無理な話なのです。
だからこそ、賢い投資家は「今日が、残りの人生の中で最も若い日だ」という発想で行動します。完璧なタイミングなどというものは存在しない。だから今日始める。それだけです。
次に、彼らは「続けること」を最優先にしています。
積立投資の本質は、金額の大小よりも継続にあります。毎月1万円でも3万円でも、続けることで複利の力が働き始めます。複利とは、利益がさらに利益を生む仕組みです。アインシュタインが「人類最大の発明」と表現したとも言われるこの複利の力は、時間が長くなるほど指数関数的に大きくなります。
例えば100万円を年利5%で運用した場合、10年後は約163万円、20年後は約265万円、30年後は約432万円になります。最初の10年で63万円増えたのに、その後の10年でさらに102万円、さらに次の10年で167万円と、増え方が加速していくのが複利の特徴です。この仕組みを最大限に活かすためには、とにかく長く続けることが唯一の方法です。
そして三つ目に、彼らは「暴落を恐れない」どころか、むしろ歓迎します。
2020年のコロナショックのとき、日経平均はわずか数週間で30%以上下落しました。多くの個人投資家がパニックになって売り、損失を確定させました。一方でそこで積立を続けた人、あるいは追加で買い増しをした人は、その後の急回復によって大きなリターンを得ています。
リーマンショックのときも同じです。2008年から2009年にかけて世界の株式市場は半値近くになりました。しかしその後10年で、米国株のS&P500は5倍以上になりました。暴落は短期では恐怖ですが、長期で見ればバーゲンセールです。この視点を持てるかどうかで、資産の増え方は大きく変わります。
もちろん、投資には元本割れのリスクがあります。積み立てた金額が、一時的に減ることも必ずあります。それは事実です。ですが、長期で分散して積み立てるという方法を取ることで、このリスクは歴史的に見て大幅に低減されてきました。
例えばS&P500という米国の代表的な株価指数は、1928年から現在まで年平均約10%のリターンを出し続けています。途中でリーマンショックもコロナショックも、ITバブル崩壊もありました。それでも長期で保有し続けた人の資産は増え続けてきた。この事実は、投資を考えるうえで最も重要な根拠の一つです。
日本の新NISAでよく使われる投資先として、eMAXIS Slim全世界株式、通称オルカンと呼ばれる商品があります。これは日本も含めた世界中の株式に分散投資できる商品で、手数料も非常に安く、初心者でも始めやすい商品として知られています。同様に、S&P500に連動するインデックスファンドも多くの投資家に支持されています。
どちらが正解かという議論は今も続いていますが、どちらも長期で見たときに資産を増やす力を持っています。完璧な商品を選ぼうとするよりも、まず始めて続けることのほうが、はるかに大切です。
一方、資産が増えていかない人たちにも、共通したパターンがあります。
勉強は続けているのに、なかなか始められない。本を読み、YouTubeを見て、SNSで情報を集め続ける。でも実際の口座を開いて、お金を入れるという一歩が踏み出せない。
この状態は「情報収集中毒」とも言えます。知識を増やすことで、「投資をしている感覚」を得ているのかもしれません。ですが、どれほど知識を積み上げても、実際に市場に参加しなければ資産は増えません。水泳の本をどれだけ読んでも、プールに入らなければ泳げないのと同じことです。
また、他人の話に振り回されやすい人も、なかなか資産が増えません。ネットで「今すぐ〇〇を買え」という情報が流れてくると飛びつき、「〇〇は危険だ」という情報が出ると不安になる。情報ごとに行動が変わってしまう人は、長期投資の恩恵を受けることができません。
投資で成功するために必要なのは、情報の量ではなく、自分の方針を決めてそれを信じて続ける力です。
さて、ここで一つの問いを立てたいと思います。
今から10年後、2036年のあなたはどこにいるでしょうか。
同じ会社で同じ仕事をして、同じ給料をもらっていたとしても、「資産形成を10年前から始めていた人」と「始めていなかった人」では、驚くほど違う状況に置かれている可能性があります。
毎月5万円を年利5%で10年積み立てた場合、元本600万円に対して資産は約780万円ほどになります。これはまだ10年の話です。これを20年続けると元本1200万円に対して約2050万円、30年続けると元本1800万円に対して約4160万円になります。
一方、銀行の普通預金に同じ月5万円を30年入れ続けた場合、元本の1800万円から増えるのは、現在の金利水準ではほぼゼロに近い金額です。
これは特定の人だけの話ではありません。月5万円という金額は、多くの会社員にとって決して不可能な額ではないはずです。毎月の食費を少し見直し、サブスクを整理し、外食を週に一度減らせば捻出できる金額かもしれません。
問題は「できるかどうか」ではなく、「やるかどうか」です。
新NISAを使って投資を始めるための最初のステップは、証券会社に口座を開設することです。SBI証券や楽天証券といったネット証券なら、スマートフォンで手続きが完了し、最短で翌営業日には取引を始めることができます。必要なものはマイナンバーカードと本人確認書類だけです。
口座を開いたら、新NISA口座を申し込み、毎月の積立設定をします。金額は最初から無理をする必要はありません。月1万円でも月3万円でも、自分が続けられる金額から始めることが大切です。大切なのは金額よりも、「始めること」と「やめないこと」の二つだけです。
投資はゴールのないマラソンではありません。毎月コツコツと続けながら、時間の力を借りて資産を育てるプロセスです。暴落があっても動じない。市場が好調でも調子に乗りすぎない。淡々と続ける。この地味な行動の積み重ねが、10年後、20年後に大きな差を生み出します。
2026年という今この瞬間に始めることには、意味があります。
なぜなら、10年後の2036年に振り返ったとき、「あの時に始めて本当によかった」と思える可能性が高いからです。逆に、今何もしなければ、10年後に「あの時やっておけばよかった」という後悔だけが残ります。
投資の世界で最も多い後悔は、「始めるのが早すぎた」という声ではありません。圧倒的に多いのは、「始めるのが遅すぎた」という声です。
まず始めてみてください。金額は関係ありません。月1万円でも構いません。大切なのは、一日でも早く市場に参加することです。それだけで、あなたはすでに「資産を育てている人」の側に立つことができます。
投資に才能はいりません。特別な知識もいりません。必要なのは、ただ一つ。「今日始める」という決断だけです。
よろしいですか?