市場構造を再定義する
こんにちは。2payです。
今回は勝つために必要な考えについて話します。
先日公開した記事の新EAにも関わってくる内容です。
①市場はその殆どが効率であるということ。
ダウ理論でも「価格はすべての事象を織り込む」と表現されており、これはファンダ情報、地政学リスク、心理等も含めて価格に反映されているという意味ですが、さらに踏み込むなら「事象は価格に反映された時点で織り込み済みである」と解釈できます。値が付いた後の方向性については予測が立ちません。
「ファンダ ないし テクニカル に基づいた取引が機能しない」と主張する人たちの考えはここにあります。
実際MAが右肩上がりであったり、ゴールデンクロスをしているからという理由で次の足が上昇することに期待しても勝率は50%(期待値無し)に収束します。
行き着くところは市場効率仮説になります。予測しようとしている、当てようとしている人はここで脱落します。
市場は効率的であり、歪みがあったとしてもすぐに修正されマーケットニュートラルな状態に戻ります。
まずこれが市場構造の前提です。
②僅かながら歪みはある。
市場が完全効率であるならば、成功する投資家は生まれません。
しかし成功する投資家は何人も実在しています。
一瞬で姿を消す人もいますが、十数年にわたって成績を上げ続けている人も存在します。彼らはいつの時代でも勝ち続けるためのパターンを会得しています。
歪みを抽出しうまく掬うことがパターンになります。
「歪み」というのは、正常な多くの状態に対し比較することで初めて歪みであることが認識できます。
日が差さなければ物体の裏側に影ができないのと同じく陰陽の関係にあります。
何をもって正常を定義し、異常を判断するかがポイントです。
例えば①で価格は予測力を持たないという話をしましたが、特殊な条件下では一方向に振れやすい性質が出ることが分かっています。
振れやすいというのは、例としてニュートラルな状態(50%)に対して、55~60%程度の確率で決まった方向に触れる傾向を指します。
「多くの場合は価格は予測力を持たない」状態が平常時、「特殊な環境下では一方向に触れやすい」というのが異常時を示します。
最大のヒントを与えます。監視する範囲を何かしらの要因で限定してください。
億トレーダーの多くは時間帯を限定して取引を行っています。
これは特定の時間にしか起きない傾向がある事を知っているからです。
取引記録を付けるのも普段の取引と何か違う違和感を感じとるために付けることが本来の目的です。
毎回記録する項目は整え、定量的に評価できるように(後からグラフ等に起こせるように)するのが理想です。
③MTFの本質はスケールではない。
ダウ理論によると「トレンドには3種類ある」ということですが、「長期」「中期」「短期」という分類は、表現として厳密には正しくありません。
・プライマリーサイクル:主要なトレンド(1年~数年)
・セカンダリーサイクル:二次的なトレンド(3週間~3か月)
・マイナーサイクル:小トレンド(数時間~3週間)
上記の通り、マイナーサイクルは小さくても数時間までが定義の範囲になります。
それより小さいスイングは、ダウ理論におけるトレンドの定義には当てはまらなくなります。(=マイクロ構造)
これら3種類のトレンドを形成しているのはそれぞれ異なる大口投資家の存在です。
・プライマリー:実需・資本移動
・セカンダリー:期間・リバランス
・マイナー:投機・裁量
トレンドが継続するための本質的な条件はポジションの拘束時間と◇◇◇◇です。
極端な話、プライマリーに属する投資家は年単位でポジションを保有し続けているということです。
長期のサイクルに属する投資家ほど資金力が大きく、簡単にポジションを手仕舞わないのでトレンドが継続します。
また手仕舞わない間は価格の変動レンジも固定されます。
プライマリークラスの投資家が大量にポジションを買い仕込んだことが公表されたなら、その直近の安値は非常に強力なサポートになることを意味します。
今は為替介入前のレートチェックで実需筋が逃げている(サポートが薄くなった)ので、一時的な下落に留まらず中長期的な下降トレンドになるリスクが高まっています。
2026.1.23の下落はアルゴではないので短期的に収束するものではないはずです。
「ディーラー(人の手)だな。そういう動きだ」
話がそれましたが、時間というより背景にいる投資家の存在がすべてなので、スケール単位でトレンドを測るより背景の投資家単位でトレンド(サイクル)を見たほうが予測の精度は上がります。
トレンドと言いつつサイクルと表現しているのは彼らの慣習に着目してほしいというメッセージなのかもしれません。(実際、サイクルという解釈で有意な結果が出ています。)
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長くなりそうなので、今回はここまでになります。
「市場構造を再定義する」というニュアンスがざっくり伝わっていれば幸いです。
本当は1つ1つの項目について2万字くらい書かないと体系的な説明ができないのですが、無料のコラムでやることでも無いので要点しか書いていません。
市場の本質を知る → 歪みを見つける → 歪みの原因が何に起因するか調べる → 仮説を立て因子の有効性を証明する → EAのロジックにする
制作前にやっていた事をステップ別に挙げると上記のようになります。
EAのロジックに落とさずとも、裁量でも事前の検証として本来やるべき事です。
一文でまとめると、勝ち続けたい人は検証しようねというお話でした。
読んでいただきありがとうございました。
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