XAUUSD 統計データ徹底解説【介入余波PRO】統計ダッシュボードに基づく“戦略的活用法”
本記事では、介入余波PROで初公開となる XAUUSD(ゴールド)の統計(Stats Board)を、M1〜D1まで一気に整理し、「どう使うと判断が速くなるか」に絞って解説します。結論から言うと、統計は“答え”ではなく、Nowcastの判断を補強する武器です。
まず前提:Stats Board の数字は何を意味する?
Stats Board(統計ダッシュボード)は、Nowcast評価が「C以上(A/B/C)」の局面を母集団として、直近N回の成績を集計します。ここで見るのは主に3つです。
N:集計されたトレード件数
※統計サンプル数(N)は、レスポンス時間を考慮してデフォルトを N=50 に設定しています。PC性能に余裕がある場合は、パラメーター「統計サンプル数」から Nを増やして集計精度を上げることも可能です(重い場合はNを下げてください)。
※また、今回のXAUUSD統計レポートは、用意している5つのXAUUSD系トライアッドセットのうち、TRIAD_XAUUSD_AUDUSD_XAUAUD(XAUUSD|AUDUSD|XAUAUD) を選択して集計しています。
SL%:ストップ到達率
TP1〜TP3:ターゲット到達率(段階到達)
TP(ターゲット)の定義:なぜTP1/2/3なのか
TPは「どこまで戻ったら“回帰が進んだ”と言えるか」を、Z=0推定価格(回帰の想定到達点)に向けて距離を3分割したものです。
TP1:38.2% 到達
TP2:61.8% 到達
TP3:100% 到達(=Z0到達)
つまり、TP3は「戻り切った」地点、TP1/TP2は「途中経過」です。
XAUUSD:LONG(買い)側 統計(M1〜D1)
まずは買い側。数字を見るポイントはシンプルで、“SLが低い時間足” と “TPが伸びやすい時間足” を分けて捉えることです。
M5:SL率0% / TP1到達率100%(短期の反発狙いで強み)
H4:SL率0% / TP1到達率100%(落ち着いた時間軸でも初動の回帰が取りやすい)
XAUUSD:SHORT(売り)側 統計(M1〜D1)
次に売り側。短期と中期で“強み”が分かれます。
M1:TP3到達率が高水準(60%)
M30:TP2/TP3への“伸び”が目立つ(TP2 60% / TP3 43.3%)
※ただし SL率も高め なので、ここは“勝ちやすい”ではなく 「伸びる時は伸びるが、守りも必要」 という読み方。
データから読み解く “ざっくり傾向”
大事なのはここです。
Stats Boardは 「直近N回の統計」 なので、未来を保証しません。
ただし、優位性を判断するための強い材料になります。
XAUUSD:時間足ごとの注目ポイント(運用目線)
ここは実務向けに、ポイントだけ抜き出します。
M1:SHORTのTP到達が全体的に強め(特にTP3)
M5:LONGのTP1が100%(短期の反発狙いに強み)
M30:SHORTの“伸び”が目立つ(ただしSLも高い)
H1/H4:LONGが比較的バランス良(H1はTP3 50%も到達)
D1:LONGは母数が少なく参考程度、SHORTは母数多めで見やすい
シグナルの裏側:3つのエントリーロジック(A/B/C)
介入余波PROのシグナルは、性格の異なる3つのロジック(A/B/C)から生成されます。
戦略に合わせて 個別にON/OFFできるので、頻度優先・精度優先の調整が可能です。
ロジックA & Bの特性(“基本”と“勢いの切り返し”)
エントリーA(閾値クロス):回帰の“初動”を捉える中心ロジック
エントリーB(ZMA極端域クロス):極端域での反転(勢いの切り返し)を重視
ロジックCの特性(“精度重視”の記憶型)
エントリーC(ZMAオーバーシュート記憶型クロス)
直前の“行き過ぎ”を記憶して判定し、フェイクを抑えて精度を狙う考え方です。
意思決定のフレームワーク:主役はNowcast、Statsは補強
ここを押さえると、運用が一気にラクになります。
主役:Nowcast(特にA/B) → 今この瞬間の相場環境で“やる/見送る”を決める
補強:Stats Board → 過去の傾向(到達しやすさ/損切りの起きやすさ)で判断を補強する
※Statsは“いいとこどり”を避けるため、C以上で集計されています。ただ、実運用では A/Bに絞るのが分かりやすい戦略です。
Scanner + AIレポート:テクニカル×ファンダを“1手で統合”
Scannerでは、Nowcastを見て「今、見るべき対象」を絞れます。さらに(サブスク版の機能として)NowcastセルをクリックするとAIレポート用プロンプトを出力でき、テクニカル(歪み/Nowcast)に対して ファンダメンタルズ側の整理と整合チェックを“1手”で足せます。
推奨される意思決定フロー(迷わない順番)
おすすめはこの順番です。
Nowcast(A/B):最優先。エントリー判断の主軸
AIレポート:ファンダの見落とし防止/整合チェック
Stats Board:統計で補強(または慎重にする材料)
まとめ:統計を“武器”にする。最終判断はトレーダーが行う。
ツールが提供するのはデータです。Nowcastで“今”を捉え、Statsで“過去の傾向”を確認する。この2つを揃えるだけで、判断の質とスピードが上がります。
商品ページ:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/72398
サブスク版:https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/74010
免責
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を推奨するものではありません。相場変動により損失が生じる可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
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