[MT5] ストラテジーテスターエージェントは稼げるのか?
こんにちは。2payです。
今回はMT5を使用した小遣い稼ぎについて話します。
ストラテジーテスターで最適化をする際に、MQL5のクラウドネットワークに登録しているユーザーのPCのリソースを借りて、最適化を分散処理できる機能があることをご存じでしょうか?
1時間あたり0.08ドル程で使用でき、千単位、万単位のパターンの最適化を実施する場合など、自PCで捌くには負担が重い時に有効です。
開発ペースが格段に向上する便利なサービスですが、「利用する側」だけでなく「PCのリソースを貸し出す側」にもなることができます。
利用者が支払った料金の内、1割が手数料として差し引かれ、残り9割を報酬として受け取れます。
PCをつけっぱなしにしておくだけで報酬が入ってきます。(登録方法はいろんなサイトで紹介されています)
ちょっと面白そうだったので実際に登録して数日稼働させてみた感想について語っていきます。
やる事は
①MQL5アカウント作成 (報酬を受け取るアカウント)
②MetaTrader5ストラテジーテスターエージェントをDL、インストール
③MT5から②を起動し、ポート開設、稼働時間を設定 (他所であまり書いてないのですが、ポート番号は3000番台にすることを推奨します。)
④PCつけっぱ放置
です。
私自身ネットワークの知識はさっぱり無いのですが、マニュアルに従えば簡単に登録できると思います。
今回はサブPC(旧検証機)を使って検証してみました。
cpu : intel core i7-6700 (4コア8スレッド)
メモリ : 24Gb
ストレージ : SATA SSD 500Gb
ストラテジーテスターエージェントはバックグラウンドで起動するため、MT5含め、アプリを立ち上げる必要はありません。
リソースを使用されているタイミングで通知も来ないので、知らずのうちに負荷がかかっている場合があります。
クラウドネットワークを通じて転送できるデータ量には制限があり(確か4Gbだったはず)、長期バックテストを全Tick生成して送り込むことができません。
(クラウドネットワークを開放しているのに自PCで全部処理してしまう)
ローカルネットワークであれば制限なく使えるようですが、私のサブPCのスペック不足で結局メインPCで全処理していました。
以下が実際に半月程稼働した結果になります。
サービス利用者の口座番号を伏せています。
PCは1日平均5時間程つけていたと思います。
日にちが飛んでいる所はPCをつけていない日なので、ほぼ毎日タスクを実行しているようです。
トータル稼働時間は40分程度と少なく、タスクの量としてはぜんぜん降ってこないことが分かります。
結論として、ストラテジーテスターエージェントは全然働いてくれないということが分かりました。
原因はいくつか考えられます。
・PCスペック
ストラテジーテスターエージェントに登録できるエージェント数ですが、本PCは4つしか登録できませんでした。
自PC内での最適化なら8スレッドフルに使えるので、半分しかリソースを貸し出せない仕様になっているようです。
これが非常にもったいないと感じるポイントです。(貸出PCの保護の観点からと推測)
・エージェント余り
先程の画像でも、7、8万エージェントが利用可能と記載されている通り、遊んでいるエージェントが多いです。
借り手はエージェントに困りませんが、完全に供給過多です。
これだけ稼働してみて、報酬は0.26ドルでした。(現相場40円程)
PCの電気代回収すら厳しいです。
今回の話はここまでになります。
MQL5のふれこみでは月15ドル程の報酬と書いてあったので、あまりにも程遠いなと思いました。
サービス設立当初ならマシだったかもしれませんが現環境で行うには完全に飽和状態です。
機械学習による需要も考えてみましたが、転送できるデータ量に上限があるのが致命的です。
革新的なサービスではありますが、検証用のつよつよPCを作った方が何の制約もなく幅広い検証ができるので今後も利用することはなさそうです。
もう少し長い期間で検証したいので、エージェント稼働は続けてみようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Is it OK?