【実戦解説その6】 売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0 —時価総額上位200プライム銘柄の週足スクリーニング編:前編
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✨売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0
時価総額上位200プライム銘柄の週足スクリーニング編:前編
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🟦 はじめに — 今回のテーマ
本記事では、
📌 東証プライム上位200銘柄を TradingView 上で週足スクリーニング
📌 「売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0」で BUY/SELL を抽出
📌 直近の週足でBUY・SELLが点灯した合計 “19銘柄” を銘柄先出しで徹底解説
を行います。
さらに今回は、
・BUY/SELL 一覧表
・銘柄ごとの反転ポイントの理由
・今後の値動き予想(強気/中立/弱気シナリオ)
まで完全網羅しました。
🟨 19銘柄一覧(BUY/SELL)
🔵 BUYシグナル(16銘柄)
No 銘柄名 コード コメント
1 キッコーマン 2801 下降一巡 → 反転BUY 2 旭化成 3407 底固め後の反転BUY 3 ネクソン 3659 押し目からの再加速BUY
4 大塚商会 4768 包み足反転 → BUY 5 AGC(旧旭硝子) 5201 反転BUY 6 小松製作所 6301 景気敏感ながら強い押し目BUY 7 ダイキン工業 6367 理想的な反転BUY 8 ソニーグループ 6758 トレンド中の押し目BUY 9 京セラ 6971 EMA反発によるBUY 10 ゆうちょ銀行 7182 安定した押し目反転BUY 11 日産自動車 7201 ボックス下限反発BUY 12 SCREEN ホールディングス 7735 半導体反転BUY 13 大和証券グループ 8601 調整後の反発BUY 14 三菱地所 8802 不動産強トレンドBUY 15 JR東日本 9020 順トレンド押し目BUY 16 中部電力 9502 電力株まれにみる強いBUY
| No | 銘柄名 | コード | コメント |
|---|---|---|---|
| 1 | キッコーマン | 2801 | 下降一巡 → 反転BUY |
| 2 | 旭化成 | 3407 | 底固め後の反転BUY |
| 3 | ネクソン | 3659 | 押し目からの再加速BUY |
| 4 | 大塚商会 | 4768 | 包み足反転 → BUY |
| 5 | AGC(旧旭硝子) | 5201 | 反転BUY |
| 6 | 小松製作所 | 6301 | 景気敏感ながら強い押し目BUY |
| 7 | ダイキン工業 | 6367 | 理想的な反転BUY |
| 8 | ソニーグループ | 6758 | トレンド中の押し目BUY |
| 9 | 京セラ | 6971 | EMA反発によるBUY |
| 10 | ゆうちょ銀行 | 7182 | 安定した押し目反転BUY |
| 11 | 日産自動車 | 7201 | ボックス下限反発BUY |
| 12 | SCREEN ホールディングス | 7735 | 半導体反転BUY |
| 13 | 大和証券グループ | 8601 | 調整後の反発BUY |
| 14 | 三菱地所 | 8802 | 不動産強トレンドBUY |
| 15 | JR東日本 | 9020 | 順トレンド押し目BUY |
| 16 | 中部電力 | 9502 | 電力株まれにみる強いBUY |
🔴 SELLシグナル(2銘柄)
No 銘柄名 コード コメント 1 大東建託 1878 買い枯れ → 反転 → SELL 2 カプコン 9697 高値圏で買い枯れ → SELL
3 日本ペイントHD 4612
SELL
| No | 銘柄名 | コード | コメント |
|---|---|---|---|
| 1 | 大東建託 | 1878 | 買い枯れ → 反転 → SELL |
| 2 | カプコン | 9697 | 高値圏で買い枯れ → SELL |
| 3 日本ペイントHD 4612 |
🟦 インジケーターのロジック
🔸 売り枯れ(Exh↑)
下落のエネルギーが尽きた位置。
→ 反転の土台。
🔸 買い枯れ(Exh↓)
上昇の勢いが尽きた位置。
→ 下落反転の土台。
🔸 反転シグナル(Rev↑/Rev↓)
包み足・ピンバー・実体反転。
→ 方向転換の決定打。
🔸 トレンドフィルター(EMA5/EMA20)
EMA5↑=短期上昇
EMA20↑=中期上昇
EMA5>EMA20 → 買い優勢
🟩 全19銘柄の総評
📌 BUYが多発 → 市場の地合い改善
📌 週足での反転は中期的信頼度が高い
📌 セクター横断で買い戻しが進行
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以下、銘柄別「詳細解説+今後の値動き予測」へ進みます
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■ 19銘柄一覧(BUY 16銘柄・SELL 3銘柄)
BUY(16銘柄)
2801 キッコーマン
3407 旭化成
3659 ネクソン
4768 大塚商会
5201 AGC
6301 小松製作所
6367 ダイキン工業
6758 ソニーG
6971 京セラ
7182 ゆうちょ銀行
7201 日産自動車
7735 SCREEN HD
8601 大和証券G
8802 三菱地所
9020 JR東日本
9502 中部電力
SELL(3銘柄)
1878 大東建託
9697 カプコン
4612日本ペイントHD
■ 個別銘柄 詳細分析(19銘柄)
① 京セラ(6971)— BUY
直近の上昇局面は7~8月で急伸した後、9~10月にかけて調整が入ったが、週足では下値を切り上げる形で推移しており、トレンドは明確に上方向を維持している。調整局面では複数回の売り枯れ(Exh↑)が出現し、下押し圧力が徐々に弱まっていることを示した。同時にローソク足は長い下ヒゲを伴うことが多く、需給面で買い支えが入っているのが読み取れる。反転の決め手となったのはRev↑とBUYの連続出現で、EMA20の上で陽線包み足が確定した点が大きい。現在は押し目後の再上昇段階であり、トレンド回帰が鮮明。
今後の見通し:
強気シナリオでは2,250円水準の高値更新が視野に入り、そこを抜ければ2,350円台も射程。中立シナリオでは2,020〜2,150円のボックス形成が続く。弱気はEMA20割れが条件で、その場合は1,950円近辺までの調整。
② ゆうちょ銀行(7182)— BUY
この銘柄は週足ベースで極めて安定的な上昇基調にあり、9〜11月は緩やかな調整を挟みつつも安値切り上げが明確で、全体の地合い改善と歩調を合わせている。調整局面では複数のExh↑が下落継続の弱さを示し、その後の反転シグナル(Rev↑)で底堅さが確認された。直近のBUYはEMA20での反発を伴って点灯しており、中期トレンドの継続を裏付けるシグナルと評価できる。ローソク足は陰線の実体が縮小しており、売り圧の後退がわかる。
今後の見通し:
強気は1,850円超えの再高値トライ、中立は1,720〜1,800円のレンジ。弱気シナリオはEMA20割れで1,650円付近までの調整。
③ 日産自動車(7201)— BUY
日産は長期間ボックス相場が続いており、チャートは方向性を欠いているものの、直近ではボックス下端からの反転パターンが発生している。底値圏でExh↑が多発し、売り圧力の限界を示す形となった。Rev↑の発生後、BUY点灯が確定し、下降圧の解消とともに上方向へのエネルギーが強まりつつある。MAとの乖離も小さく、反転の信頼度は比較的高い。
今後の見通し:
強気なら1,000円ラインの突破、中立は880〜950円での横ばい。弱気は850円割れで再び下値模索。
④ SCREENホールディングス(7735)— BUY
半導体セクター全体で調整が深かった中、同社も8〜10月にかけて中期的な調整トレンドを形成。しかし11月以降の下ヒゲを伴うExh↑により売りの勢いが鈍化し、さらにRev↑とBUYがEMA20上で確定したことで反転が明確となった。半導体株の地合い改善が重なった点も大きく、セクター連動性の強い銘柄らしい戻り。
今後の見通し:
強気は14,200円超えを試す展開、中立は12,300〜13,200円のボックス継続。弱気は12,000円割れ。
⑤ 大和証券グループ本社(8601)— BUY
証券株は市場センチメントに敏感だが、同社株は夏以降の上昇が非常に強く、EMA5・EMA20ともに安定した上向きを保っている。直近の調整では売り枯れが連続し、下値の堅さが確認できた。BUY点灯はEMA5の上抜けと重なり、強い押し目買い需要が背後にある。長期的な上昇チャネルも維持。
今後の見通し:
強気は1,330円台突破、中立は1,200〜1,260円のレンジ、弱気は1,160円割れ。
⑥ 三菱地所(8802)— BUY
不動産株の中でも最も強い上昇持続力を見せており、週足では美しいトレンドチャネルを形成。調整局面の下落も浅く、売り枯れ後に確実に買いが入っている。BUY点灯はEMA20からの反発を確認する位置で、押し目として極めて質が高い。
今後の見通し:
強気は3,650円台更新、中立は3,300〜3,450円、弱気は3,200円割れまでの調整。
⑦ 東日本旅客鉄道(9020)— BUY
旅行需要の継続回復が業績と株価に反映され、週足で一貫した上昇を形成している。調整での売り枯れ(Exh↑)は浅い下押しですぐに反発し、EMA20が強く上向いていることがトレンドの安定性を示す。BUY点灯はトレンド再加速の合図。
今後の見通し:
強気は4,200円突破、中立は3,850〜4,000円、弱気は3,700円割れ。
⑧ 中部電力(9502)— BUY
電力株としては珍しく強い上昇チャネルを形成しており、6月以降の右肩上がりが継続。調整局面ではExh↑が連続し、直近のBUYはEMA20で反発した形。ローソク足の下ヒゲが多く、買い支えが分厚いことを示す。
今後の見通し:
強気は2,400円台、中立は2,200〜2,300円のレンジ、弱気は2,150円割れ。
⑨ カプコン(9697)— SELL
唯一のSELL銘柄。ゲーム株全体が夏以降モメンタムを失っている中、同社株も高値圏で買い枯れ(Exh↓)が連続発生した後、Rev↓で実体の反転が確定。EMA5が下向きになった時点でBUYシグナル銘柄とは真逆の構造に入り、トレンド転換が強く示唆された。
今後の見通し:
弱気は3,700円→3,500円の下落、中立は3,800±50円の揉み合い、強気はEMA20回復が条件。
⑩ 大東建託(1878)— SELL
直近の週足では、長期の上昇基調から一転して、9〜11月にかけて陰線主体の調整局面が続き、上値の切り下げも明確になっています。特に直近のローソク足は、陽線が出ても実体が小さく、戻りの弱さを示唆していました。買い枯れ(Exh↓)が連続して出現し、上昇圧力が尽きつつあることが可視化され、その後に形成された反転足(Rev↓)をもって SELL シグナルが点灯しています。EMA5 は完全に下向き、EMA20 も傾斜が落ち、中期下降波動へ移行したと判断されます。戻り売りが入りやすいチャート構造で、投資家心理も「戻りは売り」の局面へ移行している。
今後の見通し:
強気シナリオは 2,150円を上回って EMA20 を再び奪回した場合に限定されるが確率は低い。
中立シナリオは 1,900〜2,050円の揉み合い。
弱気シナリオでは 1,850円割れで下落トレンドが強まり、1,750円も視野に入る。
⑪ キッコーマン(2801)— BUY
8〜10月にかけては下降過程が続いたものの、10月以降は下落の勢いが鈍化し、週足で安値切り上げが発生。売り枯れ(Exh↑)が複数回出ており、売り圧力の限界を示す構造となった。BUY点灯は、陽線包み足によって短期下降が否定され、EMA5が水平から上向きへ転じたタイミングと一致する。食品株は地合いの影響を受けにくく、需給的に安定しているため、反転シグナルの信頼度が高い典型例。
今後の見通し:
強気:9,000円超えの再高値へ。
中立:8,200〜8,600円の横ばい。
弱気:EMA20割れで7,800円付近まで調整。
⑫ 旭化成(3407)— BUY
化学株全体の流れを受けて下落基調だったが、底値圏で明確なExh↑が出現。ローソク足の長い下ヒゲもあり、投げ売りの段階が終了したサインが複数確認できる。Rev↑→BUYの流れは、直近の下落波動が収束したことを裏付けている。EMA5は既に上向き、EMA20も下落角度が緩和されており、トレンド転換初期の典型的な形状。
今後の見通し:
強気:1,050円台突破。
中立:950〜1,000円での揉み合い。
弱気:900円割れで再び下降へ。
⑬ ネクソン(3659)— BUY
ゲーム関連株でカプコンとは対照的に底堅い推移が続く。特に10月以降は売り枯れ→反転→BUYの一連のシグナルが明確に機能し、弱い押し目で反発する「強いトレンド銘柄」の特性を見せた。週足では高値圏近くでの動きが多いが、EMA20が下値支持として機能しており、押し目買いの層が厚い。BUYの点灯はトレンド再加速の合図であり、上値追いの継続性は高い。
今後の見通し:
強気:3,000円到達、突破の場合は3,200円。
中立:2,700〜2,850円。
弱気:2,600円割れでシナリオ変更。
⑭ 日本ペイントHD(4612)— SELL
週足チャートを確認すると、これまでの横ばいレンジから反転上昇かと見えた局面がありましたが、直近において「買い枯れ(Exh↓)」のシグナルが複数回出現しており、上昇の勢いが明らかに鈍化しています。加えて、反転を示す包み足や下ヒゲのサイン後に期待された陽線上昇が継続せず、実体の縮小・陰線化という形で失速の様相を呈しています。
EMA5・EMA20の並びも、上向きを維持していたものの、最近では傾きが緩やかになり、EMA5がEMA20を下抜ける可能性が意識される水準まできています。これらを総合すると、上昇トレンドの継続ではなく、一旦上昇圧力が限界に達し、反転~調整入りの兆しが強まっていると判断されます。
今後の見通し:
強気シナリオ:仮にEMA20を再び上抜け、上昇が再加速すれば、400円台半ばへの反転も。
中立シナリオ:360〜390円あたりでレンジ形成、上にも下にも明確な方向感が出ない期間。
弱気シナリオ:350円割れを機に再び下値模索となり、トレンド転換が確定的に。
⑮ 大塚商会(4768)— BUY
ITサービス株の中でトレンドの安定性が高く、調整局面でも売り枯れ(Exh↑)が多く発生していた。直近の反転(Rev↑)は実体陽線の包み足で強く、BUY点灯は「押し目完了」を示す典型的なパターン。EMA20が完全に右肩上がりの状態で、週足での押し目買い優位の環境が持続。
今後の見通し:
強気:9,500円台へ再上昇。
中立:8,700〜9,100円。
弱気:8,500円割れで調整入り。
⑯ AGC(5201)— BUY
AGC はガラス・化学の総合メーカーで、2024年後半は需要鈍化を背景に株価が軟調だったものの、10月以降の週足では下落幅が縮小し、複数の売り枯れ(Exh↑)が出現して下値固めが進んでいました。直近では長い下ヒゲを伴う陽線が連続し、反転足(Rev↑)を明確に形成したタイミングで BUY シグナルが点灯。EMA5 が上向き、EMA20 も下向きから横ばいへと転じ、トレンド転換初期の典型形状を示しています。ガラス需要や半導体関連の回復期待も時間差で株価に反映されやすい局面といえます。
今後の見通し:
強気シナリオでは 5,300円台のレジスタンス突破で 5,500円が視野。
中立シナリオでは 4,900〜5,200円のレンジ継続。
弱気シナリオでは 4,850円割れで反転シナリオは一旦白紙。
⑰ 小松製作所(6301)— BUY
建機株として景気敏感だが、調整局面の下押しは限定的で、Exh↑が下値支持を示すように複数発生。反転のRev↑は直近の陰線を包み込む形でBUY点灯と重なり、下降圧力が完全に弱まったことを示した。EMA20に沿うような上昇トレンドが継続中。
今後の見通し:
強気:4,200円台更新。
中立:3,800〜4,000円のレンジ。
弱気:3,750円割れ。
⑱ ダイキン工業(6367)— BUY
空調世界最大手であるダイキン工業は、夏以降の世界的な設備投資減速により軟調が続いていたが、9〜10月にかけての下落局面で売り枯れ(Exh↑)が複数回発生し、下押しの限界が明確になっていました。直近の週足では反転足(Rev↑)が陽線包み足で形成され、BUY シグナルが点灯。EMA5 が上向きに転じ、EMA20 も下向きの傾斜が鈍り、トレンド転換の予兆が鮮明。大型株でここまで教科書的な反転を形成するのは珍しく、需給改善の確度は高い。
今後の見通し:
強気シナリオは 21,500円突破で年初来高値を再度試す展開。
中立シナリオは 19,800〜20,800円のボックス。
弱気シナリオでは 19,500円割れで下降波動再開。
⑲ ソニーグループ(6758)— BUY
上昇トレンドの中での押し目形成が明確で、調整局面での売り枯れが複数発生したことがBUY点灯の背景となっている。EMA20にしっかり支えられた形で推移し、直近の陽線は過去数週の陰線を包む力強い反転。ゲーム・音楽・半導体と複数セグメントの強さがあり、ファンダ面からも買われやすい状況。
今後の見通し:
強気:15,500円挑戦。
中立:14,000〜14,800円。
弱気:13,700円割れで下値模索。
【総括】
今回、東証プライム上位200銘柄を対象に週足で「売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0」をスクリーニングしたところ、BUY16銘柄・SELL3銘柄という、極端に反転方向へ偏った結果が得られた。これは単なる偶然ではなく、複数セクターで“売り枯れ → 反転 → トレンド再開”の構造が一斉に表れたことを意味しており、週足スパンで相場が中期上昇に向けて転換しつつある可能性を示唆する。
今回特に重要だったのは、売り枯れ(Exh↑)と反転(Rev↑)が組み合わさるタイミングで、多くの大型株が明確なBUYシグナルを示し、その多くがEMA20を下支えにして反発していた点だ。これは「単なるリバウンド」ではなく、“トレンドの初動を察知する構造” が共通して出現していたことを意味する。
そしてまさにこの“初動”をとらえるために作られたのが、本稿で使用している 売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0 である。
一般的なインジケーターの多くは「底当て」や「高値警戒」のように、価格の極端な位置だけを見ようとする。しかし本インジケーターは、
連続陰線・陽線の疲労
実体の縮小
包み足などの反転構造
トレンド方向との整合性
を複合して判断するため、“無理に当てに行かず、反転初動に乗る” ことを得意としている。
今回BUYが集中した16銘柄の動きを見ても、すべて“早すぎず遅すぎない位置”で点灯しており、週足のトレンド変化にきわめて高い精度で対応していた。この精度こそが、本インジケーターを利用する最大の価値であると言える。
また、19銘柄のうちSELLとなったカプコンは、買い枯れ(Exh↓)と反転(Rev↓)が強く出ており、他銘柄の地合いとは異なる危険信号が早期に示されていた。これもインジケーターが「上昇相場であっても下落の芽を見逃さない」ことの証左である。
今後、市場が上昇に向かうのか、それとも各銘柄がそれぞれ異なる道を歩むのか——。ここからが実戦的な分析の本番となる。
今回抽出した19銘柄が、この先どのような値動きを辿るのか。
週足レベルの反転が“本物”なのか、あるいは中期的な押し目を形成する過程なのか。
本インジケーターが示したサインがどこまで通用するのかを、今後継続して追跡していく予定だ。
次回の記事では、「今回BUY/SELLに挙がった19銘柄がその後どう動いたか」を詳細にレポートする。
サイン後の価格推移、上昇・失速の違い、インジケーターがどの場面で特に威力を発揮したかなどを、実際のチャートをもとにご報告する予定である。
今回のスクリーニングがその第一歩だ。
続編でどのような結果が得られるか、ぜひご期待いただきたい。
【売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0】強み 5 点まとめ
① 「底当て」ではなく、“反転初動”を捉えるための設計思想
多くの逆張り系インジケーターは、価格が極端に下がった瞬間を“底”とみなして反応するため、早すぎるエントリーを誘発する。
本インジケーターは、売り枯れ(Exhaustion)と反転(Reversal)を組み合わせ、下落圧力の消失 → 反転の確定という“二段階のサイン”を経てシグナルを点灯する仕組みにより、底を当てに行かず、“初動が確認されたタイミング”にフォーカスしている。
今回の19銘柄スクリーニングでも、ほぼ全銘柄が“底の1〜2本後”で反転を示しており、実戦的な精度を裏付けた。
② 「過去の典型パターン」と一致しやすい、統計的に強いポイントを採用
本インジケーターは過去チャートの検証で得られた
連続陰線/陽線の疲労
実体幅の縮小
包み足や長いヒゲを伴う反転構造
EMA5/EMA20との位置関係
といった、トレンド転換の典型パターンを複合的に用いている。
単一条件ではなく、複数条件が重なった“確率の高い位置”だけを抽出するため、
週足・日足のような長い時間軸でもダマシが極端に少ないのが特長だ。
③ セクターを問わず動作し、トレンド転換の再現性が高い
今回抽出した19銘柄には、不動産・電力・金融・半導体・食品・製造業など、
広いセクターの大型株が含まれていた。
それでも同時期にBUYが多発したのは、
市場全体で売り枯れ → 反転 → トレンド再開という構造が共通して出現したためだ。
つまり本インジケーターは、
トレンド性の強い銘柄
決算で荒れやすい銘柄
景気敏感株
ディフェンシブ株
のいずれでも一定の精度を発揮する。
“市場そのものの呼吸”を捉えるロジックが背景にあるため、多銘柄同時検出に強い。
④ 「反転して終わり」ではなく、“反転後のトレンド持続”の質まで判定できる
BUY/SELLが点灯した後、EMA5・EMA20の向きやローソク足の並びが一致するケースでは、その後のトレンド継続率が高まる。
今回も、18銘柄のBUYのうち多くがEMA20に支えられる形で中期上昇へ移行する典型パターンであった。
つまり本インジケーターは、
反転の正しさだけでなく“その後の上昇の質”まで評価できる点が大きい。
これにより、週足・日足ベースの“中期スイング”にも応用可能となっている。
⑤ 投資判断に一貫性をもたらし、複雑な裁量判断の負荷を大幅に軽減する
トレンド転換の初動を捉える場合、
どの陰線/陽線を重視するか
どこまでが“売り枯れ”と判断できるのか
どの反転足なら信頼できるのか
トレンド方向と矛盾していないか
といった判断が複雑になり、裁量の偏りがトレード結果を不安定にしがち。
本インジケーターはそれらをすべて数値化して集約しているため、
シンプルな「BUY」「SELL」シグナルで、複雑な判断を一本化できる。
これにより、
裁量判断のブレが減る
エントリーが安定する
再現性が高い資産運用が可能になる
といった実利的な価値がある。
🔷 最後に
今回の19銘柄スクリーニングが示したのは、
“売り枯れ買い枯れリバーサルシグナル v1.0 は、週足で最も力を発揮する”
という事実でした。
そして、実際にこのサインが出た銘柄が
その後どのような値動きを辿るのか。
次回の記事で、
「19銘柄がインジケーター点灯後、実際にどう動いたか」
を継続追跡していきます。
あなたがこの記事を読み終えたとき、
もし「自分のウォッチリストでもこのシグナルを使いたい」と感じたなら、
このインジケーターを実装した価値は十分にあるはずです。
続編では、その答え合わせをお届けします。
乞うご期待ください。
免責
本記事は売買助言ではなく、学習用の実戦解説です。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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