資金が少なくても大丈夫!少額から始めるEA運用のロードマップ
FX
FX自動売買というと「まとまった資金がないと始められない」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、少額からスタートして、複利運用を前提に10年以上腰を据えて運用することで、10万円が1000万円あるいは1億円になる可能性を秘めたEAも市場に存在します。
ただし、これはあくまで「過去データに沿った仮説シナリオ」であり、将来の相場がどう動くかは誰にも確定的には分かりません。とはいえ、過去の統計にある程度沿って推移した場合には、上下のブレはあるものの、同様の成績が得られる可能性も十分にあります。
■なぜ「少額スタート+複利運用」が成り立つのか
例えば、選び抜いたEA(複利機能付き)で10万円運用を開始し、年利+再投資(複利)が可能な仕様にしておく。
10年以上このポジションを保ち、運用益をそのまま再投入し続ければ、EAが長期的に右肩上がりを示す限り、資金は雪だるま式に増えていきます。
この“再投資”というのは、投資の世界で言う「複利の力」であり、FXでも同様の考え方が成り立つわけです。
具体的には、「元本+過去利益に対して利回りがかかる」ため、時間を味方につけることができれば、小さな元手でも「かなりの金額」に化けるポテンシャルがあります。
他の投資手段と比較すると、例えば10万円をインデックス投資(S&P 500やオルカンなど)した場合、過去10年での平均的な成績を仮定すると、10万円が、複利運用を考慮しても20万円〜30万円程度にしかなりません。
この点を踏まえて、複利可能なEAを「例えば5本選定」し、5本のうち1本でも10年後に1000万円になってくれれば…「元手10万円x5本=50万円 → 1000万円」となれば20倍の成長です。少額からスタートしても夢を描けるというわけです。
例えば、僕がリリース予定のEAではこのような成績のEAがあったりします。
バックテスト上では約15年運用で100万円が数十億円に資金が増加しています。
リアル運用では税金の支払いで毎年2割目減りすることを考慮すると、なかなかここまでの成績は現実的ではないと思いますが、相場にあったEAを選定できれば、ある程度の資金増加は期待が持てます。
■ロードマップ:少額スタートから10年運用を目指すステップ
1.初期資金を決める
たとえば50万円からスタートする。もちろん10万円でも構いませんが、VPS費用・スプレッド・税金などを考えると、あるていど余裕のある金額の方が安心です。
2.複利運用可能なEAを選定する
複利運用とは「利益を引き出さず、元本に組み入れて次の運用に回す」こと。複利機能付きのEAや、運用方針として「月次/年次で利益を再投入する」設定を採用しているものを選びます。
3.ポートフォリオ分散を行う
「5本選定」という前提であれば例として、トレンドフォローEA、ブレイクアウトEA、グリッド系EA、マルチ通貨EA、低ドローダウン型EAなど性格の異なる5本を採用。全てが爆発的に成長しなくても、どれか1本が大きく育てば良いと割り切る戦略です。
4.運用コスト・税金を把握しておく
EAの運用にはVPS代、口座手数料/スプレッド、スワップ、サーバー停止リスクなどのコストがあります。また、税金も考慮が必要です。これらを無視すると、複利効果が半減することもあります。
5.数年~10年単位という長期スパンで考える
複利運用は「時間」が最大の味方です。5年、10年というスパンで運用を続けることで、仮に毎年少しずつ成長しても指数的な伸びが期待できます。逆に短期間で「10倍!」と目指すのはリスクも大きく無謀です。
6.定期的なレビューとメンテナンス
EAを放置しっぱなしではなく、定期的に資金増減チェックが不可欠です。相場環境が変わればEAのパフォーマンスも変わる可能性があります。ドローダウンが長引くようならロット調整や稼働停止を検討するなど、運用監視とメンテナンスが必要となる場合もあります。
7.インデックス投資も併用する
「EA一本に全てを賭ける」のではなく、安定感を重視してインデックス投資も併用しましょう。インデックス投資という別のカゴにも卵を入れて手堅く資金をう増やしつつ、EAではより高いリターンを目指すというハイブリッド戦略が現実的です。
■まとめ
資金が少なくても、正しいEAの選定と複利運用の戦略を持てば、10年スパンでまとまった資金増加を狙うことは十分に現実的です。
ただ、運用がうまくいった場合、資金が増加した状態でもその資金を市場にさらしておく胆力が求められます。長期に及ぶほど、資金を引き出したくなる衝動に駆られる点は、あらかじめ考慮が必要です。
それはそれで楽しい葛藤になるので、そこを含めた楽しみと捉えるのがいいのかもしれません。
それではまた!
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