MT4インジケーターのパラメーターを画面から自由に変更出来る無料インジケーター「Z-OST」
ゴールデンクロスやデッドクロスの最適値を探すために、移動平均線(MA)やストキャスティクスのパラメーターをガシガシ変更したいって思うことありますよね。
ところが、パラメーターの変更のためには、どうしても移動平均線を右クリックして、パラメーターを毎回変更する必要があります。
結構これが、面倒くさい。
毎回チャートを右クリックしてパラメーターを変更して・・・
もちろんパラメーターを変更すれば、移動平均線が交差する位置も変わるわけですが、エントリーポイントも変わってしまうわけです。
また、1から見直すのも結構骨が折れますね。
こんな感じでパラメーターを調整できるインジケーターがあったら便利だと誰もが一度は思うはず・・。
MT4インジケーターのパラメーターを画面から自由に変更
移動平均線に限らずですが、ストキャスティクスやボリンジャーバンドと言った様々なインジケーターにはそれぞれが豊富なパラメーターを持っています。
これらの組み合わせを調べようと思うと本当に根気が必要になります。
骨折り損のくたびれ儲けとはまさにこのことです。
パラメーターの変更が、画面上からできて、エントリーサインも自在に変更してくれたら作業がかなり捗りそうなんですが・・・
と思っていたら、EA Availの開発者さんが面白いツールをリリースされました。
このツール、なんと画面上にボタンが存在し、ボタンをクリックするだけで、移動平均線の値を1つずつ変更することができ、2本の移動平均線が交わる位置にサインを出すことができます。
Z-OSTなら移動平均線(MA)とストキャスティクスのゴールデンクロスが簡単にわかる
これは、ゴールデンクロスとデッドクロスがボタンをポチポチ変更するだけで分かってしまうということなんですよね。
しかも、画面上でエントリー位置まで分かってしまうという。
↑こちらはストキャスティクスの例
これって、今までありそうでなかった画期的なツールじゃないでしょうか。
このツールには、移動平均線だけでなく、ストキャスティクスの場合のゴールデンクロスとデッドクロスも同様に確認することができます。
これは、面白いですね。
Z-OSTはエントリールールの検証にも使える
もし、あなたが移動平均線やストキャスティクスを使ったエントリールールを考えているなら、このZ-OSTは、かなり有効になるでしょう。
なぜなら、過去から現在までの全てにサインを出すことが可能だからです。
パチパチとボタンを押すだけで、それぞれのゴールデンクロスとデッドクロスの位置を一瞬で見つけることができます。
使用してみるとわかるのですが、サインは一瞬で表示・更新されます。
イレギュラーな値動き時のエントリーを抑えるParabolic SARとボリンジャーバンド
ゴールデンクロスとデッドクロスだけだと、値動きが異常なケースの際に、高値づかみ安値づかみをしてしまい損切りになってしまう可能性があります。
このZ-OSTの面白いところは、オプションにParabolic SAR(パラボリックSAR)とBollinger Band(ボリンジャーバンド)がついていることです。
一般的なボリンジャーバンドだと、逆張り用に使いますが、このZ-OSTの場合だと、異常な値動きをした場合はエントリーを制御(えんとりーさせない)するために活用できます。
例えば以下の例。
値動きが突然急激になっていることがわかります。このタイミングのゴールデンクロスでエントリーしてしまうと高値づかみで損切り担ってしまいます。
そこで、ボリンジャーバンドが活躍します。ボリンジャーバンドのσ2のラインをタッチする場合には、エントリーを抑えることができるのです。
Z-OSTで自分だけのエントリーターンを作る
このZ-OSTを使えば、既に自分が持っているエントリーの検証だけでなく、当然新しいエントリールールを生み出すことができます。
モードにはストキャスティクス(順張り)、ストキャスティクス(逆張り)、移動平均線の3つから選ぶことができます。
これに、ボリンジャーバンドとパラボリックSARをオプションで追加することでエントリーを制御させることが出来るのです。
パラメーターの調整が出来るのは以下の通り。
オプション \ モード | ストキャスティクス(順張り) | ストキャスティクス(逆張り) | 移動平均線(MA) |
なし | 5パラメーター | 5パラメーター | 2パラメーター |
ボリンジャーバンド | 8パラメーター | 8パラメーター | 5パラメーター |
パラボリックSAR | 8パラメーター | 8パラメーター | 5パラメーター |
ボリンジャーバンド&パラボリックSAR | 11パラメーター | 11パラメーター | 8パラメーター |
これだけのパラメーターが各1つずつ変更できるわけですから、組み合わせは無限にあります。
MT4 EA Availの開発者Ore eraはなぜこのツールを作ったのか?(インタビュー)
先日MT4 EA Availを開発したOre eraさんにインタビューをした際に、実はこのツールの話は伺っておりました。
そこで、今回のZ-OSTについても改めて伺っています。
プロのトレーダーさんであれ、素人さんであれ、どのような時にポジションの取得をすれば勝てるかを常に考えていると思います。
移動平均線やストキャスティクスはEA開発者でもよく利用するインジケーターで、私もこの組み合わせを考える時に活用していました。
裁量トレーダーの方のルール作りだけでなく、EA開発に関心のある方には、値調整の仕方等の参考として使っていただければ幸いです。
アルパカさんには、なんでこんなの無料でするんですか!?と言われましたが、Z-OSTはまだまだ改良できる点があり、このレベルであればむしろたくさんの方の検証や開発補助に使っていただいたほうがよいと判断しました。
是非、このツールを手にとってトレードに役立ててみてください。
【重要1】Z-OSTはリアルタイムでサインツールとして有効
結構、重要なことですが、このインジケーターは、サインツールとしても活用できます。
つまり、リアルタイムチャートで、タイミングになったらサインを出します。
【重要2】Z-OSTはEA開発に関心のある人にも役立つ
このパラメーター設定インジケーターを私も利用してみて思ったのですが、これってEA開発にも有効なのではないでしょうか。
ご自身の作ったEAがMAとボリンジャーバンド(またはストキャスやパラボリックSARといった上記組み合わせ)を利用するものであれば、バックテストを回す前に、目検でエントリー箇所を全て確認することが可能になります。
もちろんバックテストを起こす事で得られるメリットは高いのですが、細かい数値設定をポチポチっと変えることでエントリー箇所がわかるのであれば、これは使い勝手があるのではと思う次第です。
(開発者のOre eraさん自身これで事前検証されることもあるそうです。)
【重要3】Z-OSTは、いつまで無料なのか
いつまで無料かは、特に決めていないそうです。
気になるのが、最近だとEA-HANAが突然無料公開を終了したりと、開発者や販売者側の理由により一方的に終了する可能性が十分にあるということです。
正直、気づいた時に取得だけでもしておいたほうが良さそうな気がします。
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