マーケットを揺さぶったスイスフラン・ショック![為替鬼]
2015年1月15日に、スイス国立銀行は、対ユーロ相場に設けていた1ユーロ=1.20スイスフランの上限を撤廃すると発表しました。この突然の発表を受けてスイスフランが急騰し、世界の金融市場が大混乱に陥ったのです。スイスフランにからむ通貨ペアでは、短期間に1000pips以上も動き、為替相場が一時パニック状態となりました。
多くのFX口座で壊滅的な損失が発生したようで、私自身もここ最近で一番大きな損失を出してしまいました。国内のFXブローカーのなかには、顧客に対する未収金が億単位で発生したところもあり、このことは投資家がFX会社に預けていた証拠金を超える損失が発生したことを意味します。
加えて、世界有数の金融機関が100億円単位の損失を被ったり、ヘッジファンドが破綻したりするなど、一夜にして恐ろしい事態に発展しました。今回の記事では、このスイスフラン・ショックの影響について、私見を述べていきます。
目次
1. スイスフラン・ショック発生時に為替相場はどう動いたか
2. スイスフラン・ショックで損失を被った面々
3. なぜスイスフラン・ショックが起こったのか
4. 為替相場では何でも起こりえることを覚悟すべし
●文字数:3097文字(見出し含む)
●画像:5点
※この記事は、FX攻略.com2015年4月号の記事を再編集したものです
×
よろしいですか?