一目均衡表倶楽部 株式レター 2018/11/25 第645号(転載)
この記事は、株式会社経済変動総研が発行する「一目均衡表倶楽部株式レター」を、同社の許可のもと編集したものです。三世一目山人による、本家流の一目均衡表活用のコメントは、一目均衡表ファンはもちろん、そうでない人にとっても、非常に示唆に富んだ内容として読み応えがあるでしょう。
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1.相場コメント
図1へのリンク:日経平均株価日足均衡表(Yahoo! JAPAN ファイナンス より)
https://photos.app.goo.gl/3C1ruoTR1teDVaRD7
《何とか凌いでいるが、基準線を超えねば望み薄》
前回コメントでは11月19日、20日を変化日とし20日以降の下落では12月3日、4日まで時間が残る為準備構成の可能性は薄くなると述べました。
実際の変動は11月21日までの下落となり19日、20日からの反発はありませんでしたが11月21日は11月8日から10日目でありまして10日間の上昇に対する10日間の下落と反発はあって良い位置でありました。
反発あったものの11月22日終値は日足転換線を超えるものではありません。
また今週は日足転換線、基準線ともに受動的に下げるのでありまして週初は先ず続伸し均衡表を超えられるかどうかが大事という事になります。
先週変動は何とか凌いだ形と言えるものの26日間底値を割らないだけで底値固めが成されるわけではありません。
26日間の底値固め後、9日以内の均衡表好転(転換線が基準線を上抜く)と同時に基準線を割らないことが大事であります。
今回は均衡表そのものに着目し準備構成の可能性について考えてみましょう。
《均衡表、その他》
11月22日水準から相場が動かぬと仮定すれば日足転換線は下げ続け必ず相場実線と交わることになります。転換線を戻りとしての下落は常に警戒を要するものですが受動面だけでなく能動面(この場合11月21日安値割れ)も伴えば値幅を出すことが多いのでご注意ください。
日足基準線は受動的には11月28日、21777まで下げることになります。
10月安値割れが無ければ重視する12月3日まで基準線は21777変化しません。
12月3日から9日以内に転換線が上抜けるかどうかはその後の上昇力に関わる側面は大きいものの11月21日安値から9日目が12月4日であることを考えれば11月21日安値割れは決して良い事ではありません。
週足均衡表転換線は12月3日、4日週22280、翌週21965と受動的に下げてきます。
12月3日週の相場実線に対する先行スパン上限は22261ですから変化日週に転換線と先行スパン上限が交わることになります。
しかしながら現時点では先週末終値が先行スパン下限に位置していることが大事でしょう。
遅行スパンも先行スパン上限水準にありまして今週の下落では遅行スパンに対する先行スパン下限20803への下落につながりかねません。
9週足の観点から見れば1月からの9陰連に対し、あるいは前9陽連に対し今回9陰連(先週まで5陰連)で収まる可能性を現時点で残しています。
しかしながら準備構成の失敗では9陰連以上の可能性が高くなるのでありましてその点も抑えておかねばなりません。
図2へのリンク:上海総合指数9週足
https://photos.app.goo.gl/72mKu2XpaRnbBd549
《他変動も大事な局面か》
図は上海総合指数の9週足となります。
先週まで25陰連でありまして、今週26陰連目、12月第一週27陰連目となりますが現在位置から下落無ければ一旦陽転することが出来ます。逆に下げるようなら陰連継続は避けられない重要位置であることがお分かりになるでしょう。
ナスダックは今週9週足9陰連目、これは9陰連以上が確実でありますが基本数値週の変化は特に注目せねばなりません。(11月24日記)
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