一目均衡表倶楽部 株式レター 2018/11/18 第644号(転載)
この記事は、株式会社経済変動総研が発行する「一目均衡表倶楽部株式レター」を、同社の許可のもと編集したものです。三世一目山人による、本家流の一目均衡表活用のコメントは、一目均衡表ファンはもちろん、そうでない人にとっても、非常に示唆に富んだ内容として読み応えがあるでしょう。
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1.相場コメント
図1へのリンク:日経平均株価日足均衡表(Yahoo! JAPAN ファイナンス より)
https://photos.app.goo.gl/pKBQE4mdTSSNaf1k9
《準備構成の成否が鍵、失敗は長期低迷か》
前回コメントでは受動的に変化する基準線、転換線との関係が大事であるとし、下げるようなら下げ三波動構成を重視せざるを得ないと述べました。
11月8日までの上昇が準備構成の柱となるかどうかを考える上で大事な一週間となりましたが実際の変動は受動的に下げる基準線を上抜けず転換線を割り込む結果となりました。
11月13日21484まで下げたものの続落とならずに済んでいますが今週は21日まで基準線は動かぬものの22日、26日と再度受動的に下落を始めます。
変化日11月19日から反発無ければ準備構成失敗の可能性は極めて高くなるとご理解ください。
11月19日は10月2日から18日、17日、10月17日から8日、10日、8日、11月8日から4日、2日、4日の三波動構成変化日となります。11月20日もまた10月2日から18日、18日、11月8日から5日、5日の三波動構成変化日ですが何れにしても20日以降の下落では12月4日(10月2日から18日、10日、18日)、17日(10月2日から27日、27日)までの下げにつながりやすいと見ます。
今一度10月26日安値と11月8日高値位置を再確認しておきましょう。
【10月26日】
09年3月10日安値から13年12月高値まで1182日、13年12月高値から1183日目
16年2月12日安値から17年6月20日高値まで333日、17年6月高値から335日目
17年4月17日安値から今年1月高値まで189日、1月高値から190日目
17年11月2日から242日目
【11月8日】
16年2月12日安値から676日目
17年11月2日から251日目
17年11月9日から247日目(16年11月安値から17年11月9日まで248日の上昇)
10月28日安値20971は15年6月高値20952に見合う。
15年6月高値から10月28日まで822日、175週、41か月
11月8日高値は15年6月高値から177週目、42か月目
従って10月26日安値位置の下げ止まりとしての妥当性はあるものの11月8日もまた高値決まり、下げの新たな起点である可能性を持つものとなっています。
失念していましたが12年10月15日安値から15年6月高値まで659日間の上昇に対し、16年2月12日安値から今年10月15日までは658日でありました。
昨年11月2日22500円水準、11月9日寄付23000円水準の半値は96年高値22750でありまして過去の高値水準達成での波乱は当然あって良いものであります。
また年足均衡表を見ても今年は転換線が基準線を上抜き二本の線が交わりました。均衡表の二線の交わりは転換と同時に反動の可能性も孕むものであります。
結論としては10月26日は準備構成を成す可能性を考えてよいだけの位置にありますが11月8日高値もまた下げの決定的起点になりかねぬ値段、時間関係であるということになりまして、ここで12月3日、4日まで底値固めを出来るかどうかは非常に大事とせねばなりません。
《完結編の再確認》
第二巻完結編の鐘化解説は今後の準備構成の可能性を考える上でもまた相場水準からの下落のヒントを考える上でも非常にヒントになると考えます。
罫線講座で改めて取り上げたいと思いますが今回は準備構成後の変動の型について少しだけ述べます。
準備構成は基本数値26日間の底値固め、二番底から9日以内の均衡表好転を買いとします。
鐘化では26日間の底値固め後76日間の上昇、4倍値の達成を天井とする解説となっています。
前提として長期変遷上の波動変遷が天井位置と一致することも大事であります。
26日間の準備構成は二波動26日間という事でありまして三波動目の最大時間は26日間、底値からの三波動で51日間の上昇相場で一区切りがつくということになります。
この三波動目の上昇値幅によりますがE値達成ならばこの51日間が第一波動を成す可能性が出てくることになりますが、第一波動51日間に対する最短時間がさらに51日間、底値から101日間、二番底から76日間の上昇が見込めることになるでしょう。
その場合51日間のE値達成が76日でありまして、鐘化解説はまさにその定型に当てはまる変動でありました。
今現在の相場において準備構成の可能性を重視する理由はいくつかあります。
1つは先に述べた長期変遷上の10月26日安値位置の重要性。
もう一点は12月3日から75日目が16年6月安値から一巡環676日目に見合う変化日になっていることであります。
今週変動では準備構成の成否についてはより確かなものとなっているはずですのでこの点については次回コメントで述べることとしますが何れにしても今回準備構成を失敗するようならば15年高値位置の重要性はより強くなり、相場の長期低迷は明確化するものとなるでしょう。(11月18日記)
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