一目均衡表倶楽部 株式レター 2018/11/4 第642号(転載)
この記事は、株式会社経済変動総研が発行する「一目均衡表倶楽部株式レター」を、同社の許可のもと編集したものです。三世一目山人による、本家流の一目均衡表活用のコメントは、一目均衡表ファンはもちろん、そうでない人にとっても、非常に示唆に富んだ内容として読み応えがあるでしょう。
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1.相場コメント
図1へのリンク:日経平均株価日足均衡表(Yahoo! JAPAN ファイナンス より)
https://photos.app.goo.gl/paB1iFRXnvPQaCKdA
《変化日よりも上昇力が大事》
前回コメントでは先々週の下落によって低迷長期化の可能性が高くなったこと、10月26日安値割れでは20000円台計算値が今後の相場水準となりかねないだけにその点は懸念要素であると述べました。
実際の変動は日足転換線を上抜き11月2日22243までの戻りとなりました。
10月31日までの戻りは小さいながらも3波動、V計算値は超えたもののE値は僅かながら達せぬ状況でありました。従って11月1日の下落は受動的に下げる転換線に沿ってのものであっただけに際どい所もありましたが11月1日陰線は昨年11月9日から242日目の基本数値での安値決まりという意味合いを持つものでもあります。
10月26日安値位置もまた10月25日変化日と1日違いとなってしまいましたがこれもまた昨年11月2日から242日目、何れにしてもここまで昨年11月2日、9日起点のモミアイの範疇に含まれる変動であります。
11月2日終値22243は日足遅行スパンに対する先行スパン下限22237、週足遅行スパンに対する基準線22238に見合うものでありますが今週22253を上抜いて引ければ9週足も陽転します。
今週変動は大事な変化日があるものの上昇するか否か、上昇あれば基準線に達せられるかどうかが極めて大事であります。
今回はその点を整理しましょう。
《変化日の変更》
これまで11月9日を重視してきましたが改めて11月7日、8日重視します。
11月7日は10月26日から9日目、10月26日から11月1日まで5日ですから小さいながらも3波動構成変化日と重なります。
ここでの計算値はE22869、N22577、NT22285でNT計算値の達成はありました。
N22577は昨年11月2日水準、E22869に至る過程では日足基準線22710が控え、上昇あっても週足遅行スパンは好転できません。
また10月2日高値から26日目でもありまして7日以降日足基準線は受動的に下げていくことになります。
従って今週上昇あっても戻り相場の範疇を超える上昇は考えにくいものとなりますが10月26日からの反発力という意味でいつ、いくらまで戻せるかは大事とせねばなりません。
11月9日は昨年11月9日から248日目、上昇日数248日に見合うものとして変化日としましたが基本数値の重なりを考えれば11月8日としたほうが適切であると考えました。
11月8日は16年2月安値から676日目、昨年11月2日から251日目、11月9日から247日目、短いものでは10月17日から17日目、9月7日から42日目となります。
上げるにせよ下げるにせよ11月7日、8日は高値決まり、安値決まりを見せる可能性が高いと想定しますが現在位置から下げるようなら良くて転換線水準の底値モミ、10月26日安値からの反発を準備構成の柱とすることは出来ません。
上げるケースでは少なくとも受動的に下げ始める前の基準線22710に達することが大事であります。
11月7日、8日を超えて重視すべき変化日は12月3日でありましてこれは10月26日から26日目、10月2日高値から43日目となります。
今年1月高値から43日間の下落に見合う時間関係ですが11月7日から18日目、11月8日から17日目は10月2日から26日までの下落日数18日間に見合うものでもあるのです。
10月2日まで長期に渡り波動を重ねてきたものが10月26日までの下げ3波動で下値処理を終えたとは考えにくく中間波動であるにせよ12月3日までの下げ時間を考える方がここでは妥当と捉えます。
問題はやはり11月2日高値からの下落でありまして下値不安が消えたわけではありません。
(11月3日記)
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