一目均衡表倶楽部 株式レター 2018/10/07 第638号(転載)
この記事は、株式会社経済変動総研が発行する「一目均衡表倶楽部株式レター」を、同社の許可のもと編集したものです。三世一目山人による、本家流の一目均衡表活用のコメントは、一目均衡表ファンはもちろん、そうでない人にとっても、非常に示唆に富んだ内容として読み応えがあるでしょう。
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1.相場コメント
図1へのリンク:日経平均株価日足均衡表(Yahoo! JAPAN ファイナンス より)
https://photos.app.goo.gl/5akUfEVnVJzxTDVF8
《週足Y出現、10月25日、11月9日までの変動が大事》
前回まで25600円、700円台計算値を目指す相場であるとし、問題は一直線にこれを目指すか途中反動、調整を挟んでの上昇なのかはっきりせぬものの続伸は三波動構成変化日、計算値までの上昇を細かく勘案せざるを得ない状況であると述べています。
目先の変化日としては昨年9月安値から3月安値まで132日間に対し3月安値から132日目10月3日変化日があるものの8月13日起点の三波動構成ではE計算値を時間内に達成し少なくとも10月9日(8月13日から20日、20日)まで上昇余力は残る状態と捉えました。
実際の変動は10月2日24448円までの上昇後、10月5日23730円までの下落と日足転換線を割り込む結果となっています。9月7日N値(7月5日起点)23742円に見合う安値と言えなくはないもののシカゴ日経平均先物を見る限り反発力は乏しく連休明け10月9日の在り方は非常に大事と言えます。
先週変動では週足実線Yが出ていますから連休明け続落では10月9日は変化日であるだけに目先においても判断の難しいといえます。
10月2日から転換線まで3日、転換線から10月9日まで3日、8月13日起点の三波動N値は下げ止まりの可能性があります。
ただし日足基準線はさらに下に位置し、受動的に変化しない状況は続くだけに下げ幅が出てしまう可能性は考慮しておく必要があるでしょう。
10月2日高値から重視する10月25日まで17日間、11月9日まで28日間。基本数値17を重視すれば10月25日が大事という事になりますがこの17日は9月7日から10月2日までの16日間の上昇に見合うものでもあります。
従って騰落いずれであっても10月25日重視は変化ありません。
また11月9日変化日でありますが、10月2日の一旦の高値決まりでは重要度は増したものと捉えて良いでしょう。
11月9日は昨年11月9日から248日目、16年11月安値から今年1月高値まで248日間の上昇に見合う変化日として重視しました。16年2月安値から一巡環(676日目)でもあります。
昨年11月9日寄り付き22989円はここまでの変動で何度も高値を付けてきた水準でありますが11月9日高値22382円に見合う23300円水準もまた大事である可能性が高いのです。
この水準は今回の上昇で反応がなかった8月13日起点三波動、7月5日起点三波動N値水準でありますが現在動かぬ日足基準線23310もまた同水準であります。
10月2日高値24448は6月12日V値24560に見合うものでありますが9月7日から10月2日までの上昇は23310円を中心とする上昇でありまして昨年11月9日高値を上抜いたけれども一本の上昇としては11月9日高値までの上昇幅以上の値段を出せていない、あるいはその値幅分の上昇にとどまっているという事がわかるのです。
《入り口が見出せるか》
今回の上昇では変化日9月10日以降の均衡表超えの局面か23300円台N計算値超のポイント以外なかなか入れるところがありませんでした。
今のところは25600円、700円を目指す相場としているものの今一度23000円水準をつける可能性も残すものとなっているということが10月2日までの上昇力に対する評価です。
巷の言説には既に27000円、8000円というものが出ていますがあまりに早急であります。
10月2日はPのPからの上昇としては値幅は見合わぬものの8月13日から35日間の上昇で5月高値から7月安値まで34日間の下落日数に見合うものとなっています。
10月2日からの押しは明確でありまして10月5日から反発し10月2日を上抜いていくとしても新たに出てくるV計算値は3月安値でのN値と重なるものとなります。
また前回述べたように24600円台計算値がネックでありまして上昇するケースでも細かい対処が必要となります。
また連休明け10月9日は基準線まで下げるようなら目先の下げの勢いが大きすぎるという事になりまして買い場とするにはこれもまた難ありであります。
基準線が受動的に上昇する局面ならともかく基準線が受動的に上げるにはまだ時間があります。
17日間の半値関係(これもまた均衡表ではある)は10月5日23452、10月9日23485、10月10日23545と受動的に上昇を続けます。
10月10日は昨年11月9日から226日目でもありますから10月10日17の均衡表に沿っての上昇ならば目先の買いとしても良いとは思います。
今週は神経を使わざるを得ない一週間でありまして特にドル円の重要変化日10月9日があります。
連休明け動きに応じて限定記事を書くこととします。(10月7日記)
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