FXトレード作戦室|第6回 テクニカル指標は全能にあらず[FX攻略.com編集部]
この国で唯一の月刊FX情報誌を刊行している立場から、多くのトレーダーが犯しやすいミス、陥りがちな勘違いを抽出し、皆さんと共有していくのが当企画の目的です。今回は「テクニカル指標の間違った解釈」について考えていきたいと思います。
【FXトレード作戦室[FX攻略.com編集部]】
・第1回 リーグ戦とトーナメント戦
・第2回 スキャルピングを始める前に
・第3回 FX上達のステップアップ
・第4回 各種注文方式を有効に活用しよう
・第5回 FXの聖杯探しについて
・第6回 テクニカル指標は全能にあらず
目次
1. 値動きの加工がテクニカル指標
2. テクニカル指標は魔法ではない
3. パラメーター次第でまるで別の形に
4. テクニカル指標の計算式を理解しよう
5. より突っ込んでテクニカル指標を考えてみる
5-1. ほぼ全てのテクニカル指標はローソク足、価格を加工したもの
5-2. テクニカル指標のサインに普遍的な優位性はない
6. テクニカル指標と向き合うための心構え3ヵ条
値動きの加工がテクニカル指標
アンケートやセミナーを見ていると、読者の皆さんにはテクニカル分析がとても人気があります。これはやはり売買ルール、ひいては利益が出そうなトレード手法をイメージしやすいからでしょう。
テクニカル分析の主軸となるのは、移動平均線やRSIのような、テクニカル指標(インジケーター)を用いたチャート分析です。移動平均線同士の交差からトレンド発生タイミングを探す、ゴールデンクロスやデッドクロスを一度は聞いたことがあるでしょう。
さて、これらテクニカル指標ですが、基本的にはそれまでの価格推移を再計算し、分かりやすく表示したものです。いわばチャートを加工したものであり、独立して存在、あるいはチャート上の値動きなしに成り立つものではありません。
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