記録することがトレードの味方になる
前回の記事ではトレード前の下準備ということで、自分のトレードしたい通貨だけのチャートを見るのではなく、
株価や先物、ダウなど様々な経済の動きを表すチャートを表示させ、それぞれが「なぜ上がっているのか、下がっているのか、保ちあいなのか」
全ての動きに理由付けをしてみよう。というお話をしました。
準備その3 常にリスクヘッジ・先を想定
こちらは先週の終値ですが、日経平均株価・欧州株価・NYダウ全て3%超えの下落、日経平均に至っては今年最安値の更新。
イギリスのEU離脱のニュースで、相場は一気にリスク回避の動きとなり世界同時株安となりました。ここまでの下落となると…「なぜ下がっているのか」の理由付けは簡単ですね。
さらに現在想定できるリスクは
- 「ポンド安の下値メドが不明確な点」
- 「他EU加盟国も離脱合戦に出る可能性」
- 「日経平均株価の最安値更新、アベノミクスの崩壊」
- 「世界経済の不均衡」
などまだまだドカーンと相場にダメージを撃てるニュースが次々と出てくるかもしれません。想定されるリスクがまだまだたくさん存在する。
選挙が終わったからといって安堵できるわけではない、ということですね。
記録がトレードの味方になる
そして今、少し思いつく程度でもこれらリスクが考えられるわけですが、忘れやすい性格の私は必ずブログかノートにこれらを書きとめておきます。
なぜかというと、忘れっぽい、そして周りに流されやすいという人は・・・私以外にもいらっしゃるかと思います。しかしトレーダーとしてそれら欠点をほったらかしにしていては、いつか痛い目を見てしまいます。
どういうことかというと、仮に今後”大きく下落したから一旦短期的な買い相場に突入した”とします。
その時人はどう思うか。
「なんだ、あんなに下がったけどまた上がってるじゃない。こんなに下がったんだから自分も買っていこう。 やっぱり選挙が終わったから相場は落ち着きを取り戻したんだ。長い間下落相場だったからそろそろ買い相場なんじゃないの?」
こんな感じに思う人が出てきます。
しかし上記で書いたように、未来的に想定できる相場リスクというのは消えていません、見えていないだけで存在しているわけです。そして少し相場のネジが緩み始めた時、また一気に下落します。
その時、事前に「リスクを想定」できていたトレーダーは待っていました!とばかりに瞬時に対応できますが、目の前しか見ることができていなかったトレーダーはカモと化します。
そのような動きは、今年はOPEC関連、または年初は中国関連の動きでよく目にしていました。
リスクとは忘れかけた頃に倍増して降りかかるものです。
ファンダメンタルズを気にしつつトレードに望むトレーダーとして、
「目の前だけではなく先を想定しながらの分析」
「目の前の動きだけに惑わされない強い心」
を持って日々トレードに望んで行きたいものですね!周りに流されないとは難しいことで、もちろん私もまだまだ課題となっております。
よろしいですか?