おひとりさま
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連載「相場のこころ トレードの本質」その32
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入ったら最後、出ることができないもの、な~んだ?
答えは「コタツ」。
冬の家庭の象徴だったコタツも、ずいぶんと数が減ったようですが、おひとりさま用のコタツは出荷が伸びているとか。
時代とともに、さまざまなものが変化します。
でも、相場、トレードって、以前も今も“おひとりさま”の世界ですよね。
情報交換の場が、証券会社の店頭からインターネットに移っただけで、儲かったら自分のもの、損失も自分で負うもの……。
相場を語る仲間がいたり、いなかったり、売買の結果を家族と共有したり、しなかったり……環境は異なるものの、最後はおひとりさま。
また、環境をつくるのも、おひとりさまの決断次第です。
真剣に勉強した人はみな「最後はメンタル」と言いますが、いきなりメンタルの問題を掲げても受けがわるい、“すぐにでも儲かる”においがしないと投資家は集まりません。
こんなことが悩みではありますが、あらためてトレードのメンタル講座をやりたいなあ、と考えています。
今年、中源線の半年コースを実施し、メンタル講座をがっつりとカリキュラムに入れてみて、確信をもちました。
ただ、多くの人が勘違いしていることがあります。
「不屈の精神」とか「必死に頑張る」なんて続くわけがないので、どうやったらラクに考えることができるか、どうやったら心配事が減るかが、メンタルの最大の課題です。
「欲をかかない」なんて精神論も、機能しないでしょう。
「欲を実現するためには、どうするか」
「欲を結果に結びつける安全かつ最短のルートは?」
こう考える以外に、道はないと思います。
「一年の計は元旦にあり」
年末年始を区切りに、まずはゴール設定、「自分がどうなりたいか」を自由に想像してください。
メンタルを考える、はじめの一歩です。
よろしいですか?