【フジトミ】東京金は反発
(東京原油・石油製品)
7日の東京原油・石油製品は高安まちまち。原油期先11月限は前日比110円高の3万4120円、ガソリン期先12月限は変わらずの4万6590円、灯油期先12月限は同110円高の4万7750円。
海外原油はテクニカルを背景にした戻りをみせ、東京市場は夜間で急伸する場面もみせた。終了後に発表される米APIの在庫統計に対する期待もあったようだ。そのAPI在庫統計で、原油在庫は前週比462万バレル減だったが、石油製品在庫は合計で590万バレルも増加しており、それを嫌気する格好で、発表後の海外石油市場は値を崩している。日中取引の東京は上げ幅縮小を強いられた。ただ、原油在庫の減少を踏まえて、押し目買いや打診買いがみられ、下げは限定的だった。今夜発表される米EIAの在庫統計で、原油生産とガソリンの需要に注目。前週は原油増産の影響で、戻りをみせていたWTIやブレントは大きく売り直されていた。米EIAの発表前は思惑買いによるしっかりした展開も予想されるが、その後は値を消す可能性が高いと考えたい。原油在庫の減少はダマシになる可能性も高い。WTIは15時過ぎに48ドルを割り込んだこと、梅雨入りも意識され、東京ガソリンはマイナス圏に。原油も上げ幅を縮小し、朝方の安値更新もみせた。
(東京貴金属)
7日の東京金はNY金の急伸を映して反発。金期先4月限は前日比6円高の4532円、白金期先4月限は同15円安の3377円。
安全資産としてNY金が買い進まれ、1298.8ドルまで急伸。1300ドルに迫ったが、8日の重要イベントを踏まえて1300ドル台示現も時間の問題とみる。ただ、急劇な上げに対する調整もみられ、日中取引でのNY金はねを消しており、東京金は上げ幅を縮小した。NY金は1290ドルでの下値固めとみる。一方、NY白金の値崩れもあり、東京白金は上値の重い展開をみせている。目先は金の押し目買いと白金の戻り売りが無難。ただ、週末前に金の買いも解消すべきで、途転売りも検討したいが、それはコミー前FBI長官の議会証言次第。
(東京ゴム)
7日の東京ゴムは一時急落も、その後大きく買い戻され、マチマチ。期先11月限は前日比0.3円安の185.5円。
夜間で売りが売りを誘って先限は180円を下回った。当限の急落が影響したとみる。朝方は投げが膨らみ、期先は夜間の安値更新をみせたが、早々に180円台を回復。当限が190円で下げ渋りをみせたこともあり、市場では売り疲れや売られ過ぎもあり、売り手控えのムードとなり、期先の180円台での取引も続いた。週明けに急落した産地のオファー価格の下げも鈍化するなど、市場全体に下げ一服の様相も窺える。15時前に先限は185円を上抜ける場面もみせた。引けにかけての動きを踏まえると、夜間では上値を試す展開になりそうだ。
(東京トウモロコシ)
7日の東京トウモロコシはホット&ドライ懸念が台頭し、反発。期先5月限は前日比260円高の2万2400円。
シカゴ市場では米コーンベルトとプレーンズのホット&ドライを警戒するムードとなり、急伸しており、それを好感して東京は買い直され、反発している。ただし、シカゴ急伸の割に東京の上昇はイマイチで、上げ渋りの様相だったといえる。前週末から週明けにかけてコーンベルト北半分とプレーンズでは最高気温が35℃以上を記録。週後半は30℃以下になるが、また今週末にも気温が35℃以上になるという。とりわけ、プレーンズの春小麦の作柄が悪化しており、コーンの作柄悪化も連想される状況に。シカゴコーン市場での大口ファンドはまだ大量に売り越しており、ホット&ドライを軽快して一段は仕方ないとみる。シカゴ期近7月限はようやく一目均衡表の雲を上抜いており、テクニカルな買いに拍車がかかるだろう。上げ渋りの東京の急伸を期待して買いが無難。2万2500円を大きく上抜く可能性もあるとみる。
(東京米国産大豆)
7日の東京一般大豆は先限が急伸後、値を崩す。期先4月限は前日比700円高の4万5930円。
夜間から先限が急伸し、サヤを買う動きをみせた。シカゴは高値から大きく値を消し、円高気味に推移していたが、米コーンベルトのホット&ドライを警戒し、売り手控えの様相が急伸につながったとみる。かなり買われ過ぎで、今後の反落も予想されるが、売り方不在のため、下げ切れない可能性も。14時に入って高値警戒から先限は上げ幅縮小へ。
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