【フジトミ】日経平均、円高を嫌気し3日ぶりの下落
日経平均株価は3日ぶりに反落して、前日比126円29銭(0.64%)安の1万9686円84銭で取引を終了した。円高基調が重しとなり、指数の上値を圧迫した。東京為替市場でドル・円は下落。テロ警戒、英政治不安や原油安を背景にポンドや資源国通貨が下落し、ドル円売りに波及した。イギリス中部マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロ事件で、実行犯の男の自宅から、爆発物の原料となる大量の化学薬品が見つかった他、男がほかにも爆発物を製造した可能性があることが判明した。また、北朝鮮が26日、国外向けラジオ放送の平壌放送を通じ、韓国などに潜伏する工作員に暗号を伝える「乱数放送」を行ったことで地政学的な警戒感も台頭。今月14日、21日と二週連続で、北朝鮮は日曜日にミサイル発射実験を行っていた経緯があり、警戒された。昨年の大統領選におけるトランプ陣営と「ロシアゲート」を巡り、日を追ってトランプ氏側に不利な情報が集まりつつある、30日以降にコミ―元米連邦捜査局(FBI)長官が米上院・情報委員会で証言する予定であり、暫くはドル円の上値は重くなりそうだ。
東京株式市場では、タオルミナ・サミットの開催を前に持ち高を調整する売りも観測され、日経平均は引けにかけ一段安となった。
TOPIXも3日ぶりに下落し、前日比9.00ポイント(0.57%)安の1569.42で取引を終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆1551億円、売買高は15億6361万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1538、値上がりは379、変わらずは99だった。
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