TradeStation Version4.0の完成と展開
皆さま、お疲れ様です。
では続きをお話しします。
1995年後半にTradeStation
Version4.0がリリースされます。PCの世界もWindows95の販売とインターネットというイノベーションにより向上しその利便性、ルール通りに売買を行うという形態により世界的な人気を博します。Futures Truthという売買システムプログラム評価誌(季刊誌)に多くのユーザーがTradeStation独自のEasyLanguageで記述したプログラムを持ち込んだ事でもさらにその名前を広めました。同時期にOMEGA Research社はTradeStationだけでは不足する分析を補うように、OptionStation、RaderScreen、PortfolioMaximizerという製品をリリース、またその廉価版としてSuperChartという記述量や決済回数に限度を持つアプリケーションをリリースし、価格の安さから爆発的に販売を拡大させました。製品は売り切り販売で、TradeStation, OptionStationそれぞれが3000ドル弱。RaderScreenとPortfolioMaximizerはそれぞれが1500ドル強で、ProSuitesで一式購入すると6000ドル強で購入できました。これに対して、SuperChartは300ドルしませんでした。
OMEGA
ResearchはNASDAQ市場に上場し、さらなる開発が始まりました。
その頃よくあった話になるのですが、リアルマネーでトレードしてコンテストを行ってきた、「ロビンスカップ」が日本にも伝わり、日本の商品取引員会社がこれを真似て実施しますが、日本のそれはそれほど大きな話題にはなりません。それでもそこで優勝した人たちはその後有名トレーダーになったり本を出したりしていました。このコンテストブームも、その後に続く、証拠金為替取引会社のコンテストに引き継がれる等しています。現在でも行っているのではないでしょうか。これと同様、世界でもそれらのコンテストで使われるプログラム言語としてのEasyLanguageが共通言語として利用されるようになっていきました。当時のStock&Commodityのバックナンバーを開くと他社製品言語はたまに掲載される程度ですが、EasyLanguageは毎号掲載されていました。関連する書籍の出版も多く、皆様もよく目にされているのではないでしょうか。
製品、そして株式公開を経て会社が力をつけ、世界でも有名になっていきます。
(次回オンラインブローカーへ)
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