TradeStation2000iからオンラインブローカーへ
TradeStation2000iからオンラインブローカーへ
TradeStation2000iというversionに進化した時点でも、OMEGA Research社はオンラインでつなげるそのライセンスはほんの一部のデータベンダにだけだしていました。最も有名なのはダウジョーンズテレレートが出していたテクニカル分析ツール、テレトラックのバージョンアップとして、TradeStationを採用したもので、同社ではテレトラックversionに合わせて、TradeStation4.0をダウジョーンズ
TradeStationVersion6.0と呼び、2000iをVersion7としていました。その他ではFutureSourceまたはeSignalとの接続、DTI社との接続が行われていました。日本ではあまり馴染みのないデータベンダですが、世界的な販売台数としては、ダウジョーンズ社を上回っていました。理由は簡単で、完全自社製品としてカスタマイズをしていたダウジョーンズ(後にテレレート社)の製品に対し、他社の製品は、TradeStationは製品を購入し、データフィードを導入するために、自身が契約するデータベンダに対しての発注までつなぐ仕組みをブローカーが開発を始めたからでした。
残念ながら多くの発注形式がブローカーの受け側に準備出来なかったので、実際は、発生するシグナルに対してアラートメールを送り手作業で発注していたようです。しかし、その存在は、今まで「分析ツール」が市場を賑わした時代から、「分析発注ツール」への展望を予感させていました。ユーザーがプログラムを書いて、そのロジック通りの売買をした場合のパフォーマンスを確認し、リアルタイムに発生したシグナルを見て発注を出す。このスタイルが浸透してきました。
残念ながら21世紀になるまでは、テクニカル分析のブームがくればテクニカルで、プログラム自動売買のブームが来ればプログラム売買で、悪い事を企み仕掛けてくる人たちが暗躍してくれたため、ブームが実現する日をみることはありませんでしたが、21世紀になるとインターネット取引が当たり前になり、そこで悪さをできる人たちが居なくなり、オンラインでプログラム売買自動発注を望む人たちの声を取り入れ、オンラインブローカーとしてのTradeStationテクノロジー株式会社そしてその後、TradeStation 証券会社が発足します。ピットのトレーダーによる相場から電子取引の時代の幕開けでした。米国株式、ミューチャルファンド、オプション、先物、為替とすべての銘柄に対してプログラム売買を適用することができる、売買手法分析・発注ツールとして出来上がります。新たな時代を作ってきたアプリケーションが人々の手に届くようになりました。
(次回TradeStationがヒットしたわけ)
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